熱海〜初島を結ぶ新船「金波銀波」
隆起と海水の侵食によって出来た地形「海成段丘(かいせいだんきゅう)の島」と云われる静岡県熱海市にある有人島「初島」。熱海は「国産レモン」の発祥地でありますが、初島でもこちらを絶賛アピール中! 首都圏から行けるリゾート地としても近年注目度がアップしています。
そんな初島と熱海を約30分でつなぐ航路「初島リゾートライン」に、新しい高速船「金波銀波」が2025年7月12日(土)にデビューしました! 新船のデザインは、2024年2月に箱根・芦ノ湖で就航した観光船「箱根遊船 SORAKAZE」と同じく川西康之さん。レモンの黄色と岩の黒色というクールな外装になっています。
現在、初島への定期船は、新船「金波銀波」と、既存の「イルドバカンスプレミア」の2艘が運航中。各船で運航時間が異なるので公式HPにてチェックしておきましょう。
地下1階~3階の全4階フロア
新船「金波銀波」の乗船定員は626名、全長は44m。
船内は地階1階〜3階の全4階からなり、各フロアに心が躍る造りになっています!
外装とは異なり、内装には水色や緑色も映えて爽やかな雰囲気に!
地下1階は、USB電源完備のカウンター席、靴を脱いでくつろげる半個室スペースがあり、おひとり様もくつろげる空間に。潜水艦みたいな小窓がワクワク度を高めてくれますね!
1階は、富士山型のボックスシート席や大人数で座れるソファ席があり、大きな窓越しに海を一望できます。
1階前方には、ソファや富士山型のクッションを備え、最大8名がくつろげる「特別室:金富士」(利用料金:片道4,000円)も。
2階の遊歩デッキには竹馬風ベンチがあり、ダイレクトに海風を感じて癒される船旅を楽しめます。
操舵室のような船尾では船長さん気分にもなれるので子供たちにも大人気!
3階(最上階)の人口芝生のある展望デッキの中央にはドーナツ型のベンチもあり。
360度ぐるりと海を見渡せ、海上を飛ぶカモメがすぐそこまで遊びにきてくれます!

(「初島から熱海港への航路」画像提供:富士急行株式会社)
初島から熱海港への航海中には富士山が見えることも!
1階では豪快な波しぶきを間近に見られます。熱海〜初島の航路では、たまにイルカが泳いでいるそう!
ご当地売店
1階の売店では、ご当地ドリンクや、富士山型焼き菓子「フジヤマクッキー」などのお菓子やグッズを販売しています。
国産レモンを使ったビール、クラフト酎ハイ、レモネードなど地元産のドリンクが種類豊富(税込200円~)。
「ふんわりク塩リーム大福」(税込270円)、「やさしいあいすくりーむ(バニラ・塩ミルク・いちご)」(税込360円)といった静岡のご当地アイスは夏にもってこいなスイーツですね!
「金波銀波」のクリアファイル、ポストカード、缶バッチ(税込300円)といった限定グッズは思い出に残りますね。
神社、絶景、アジアンリゾート、お土産など魅力が満載の離島「初島」
周囲約4kmの初島。港の周辺には食堂街があり、高台には民宿街も。港を拠点に、スキューバーダイビング、アスレチックのアクティビティ、釣り、海水浴、島周遊、リゾートなど、幅広い年代で楽しめる島遊びが楽しめます!
今回は約1時間かけて島を1周まわる「初島周遊路」を歩いてみました。
初島港近くの高台にある記念撮影スポットからスタート。対岸には熱海から小田原にかけての大地と相模湾の絶景が広がっていて、天気が良ければ富士山も見えます!
初木神社・龍神宮
最初の立ち寄りポイントは、関八州総鎮護 伊豆山神社の境外社「初木神社」。初島に漂着した初木姫をお祀りしています。伊豆山彦と出会った初木姫が木の中にいた日精と月精を育てて子孫が繁栄したという伝説が伝わっています。大きな化石の岩がゴロゴロ点在しているのも、こちらの見どころポイント。
「初木神社」の先には、海の中から現れた剣が祀られている「龍神宮」が鎮座し、大漁祈願の神様として信仰されています。穏やかな空気に満ちたエリアで、島と島民をお守りする神様にご挨拶。
松林と海の景色
周遊路は整備されていて歩きやすく、散策中はずっと波の音が聴こえて癒し効果が抜群。
島の西側は松林が生い茂り、その隙間から海がちらっと見えて非日常な散歩を体験できます。
今回は立ち寄ってませんか、初島の中央部には、会員制リゾートホテル「グランドエクシブ初島クラブ」と、島を一望できる「初島灯台」があります。
このエリアには桜並木があり、1月から4月にかけて桜が咲き誇るので、海を背景に初島ならではお花見を楽しめそうですね。
アジアンリゾートエリア
島の東側に近づくと、だんだん南国風な風景に。この周辺は「PICA初島」といって、ハンモックで南国気分に浸れるアジアンガーデン「R-Asia」、アスレチックパーク「VOUTAN(ボウタン)」、木の上を渡っていく自然体験アスレチック「SARUTOBI(サルトビ)」、海を眺める海泉浴「島の湯」などが集まったリゾートエリアになっています。

(「空と海とブランコ」画像提供:富士急行株式会社)

(「おっきなレモン隕石」画像提供:富士急行株式会社)
「空と海とブランコ」「おっきなレモン隕石」など、思わず写真を撮りたくなるスケールの大きいフォトスポットが盛りだくさん!

(「トロピカルドリンク」画像提供:富士急行株式会社)
トロピカルドリンクや海の幸のバーベキューを味わうことができ、各所でリゾート感を満喫できます!
「各施設の入園券」と「初島までの往復乗船券」が付いたお得なセット券もあるので、施設を利用するならば来島前にチェックしておくとよいでしょう。
巨岩と海
南国の雰囲気を抜けたら、巨岩に圧倒される海岸線が初島港まで続いています。
堂々とした松は圧倒的存在感! こちらでは、木々や巨岩など自然が生み出した神秘に触れることができるでしょう。
途中で、レモンカラーのポスト「きいろいポスト」が登場。手紙の投函はできないので、思い出に記念写真をパチリ。
お土産・スイーツ
ゴールの初島港には、新鮮な海の幸が楽しめる食堂街が11軒ほど集まっています。初島のとれたてピチピチの魚介類を使った料理を味わい尽くせますね。
ピンクの屋根が目印の「HATSUSHIMA STORE & CAFE(ハツシマ ストア&カフェ)」。初島レモンを使った土産菓子や魚介の乾物など、島ならではのお土産を取りそろえています。
熱海〜初島の航路でたまにイルカが見られるということで、イルカモチーフのお菓子やグッズが大人気!
キュートなカフェメニューもあり、店内にはイートインスペースも設けています。特に注目は、1日数量限定「初島パフェ」(税込950円)。初島名産のところてんを使ったゼリー、ソフトクリーム、ヨーグルト、おこめのパフなどを重ねたポップで斬新なスイーツです!
初島レモンのお土産は、初島の港にある待合施設「Shima Terrace(シマ テラス)初島」や、熱海港の定期船乗り場内のお土産売場でも販売されています。
新商品は初島のリゾート施設開業60周年記念グッズ「初島レモンTシャツ」(税込2,800円)。元気ハツラツなレモンカラーが素敵です!
現代的な発想が島の魅力をアップ
新高速船「金波銀波」から始まる「初島」への島旅。海、山、岩、松といった力強い自然の風景に圧倒されただけでなく、島のあちこちで景色が変わるので、探検家気分で楽しめました。
また、島の豊かな自然を活かしたアクティビティ、名産品を使ったお土産やスイーツなど、昔から在る魅力と、新しいアイデアが融合して進化している初島を満喫できるでしょう!
就航日:2025年7月12日(土)
運行時間:熱海港発10:40~初島港発17:50
所要時間:約30分
乗船料(税込)
・熱海~初島航路「初島リゾートライン」往復乗船料大人(中学生以上)2,900円、小学生1,450円、幼児(未就学児)は大人1名につき1名無料(2名以上は小人料金扱い)、乳児(1歳未満)は無料
・特別室:金富士(1室限定) 4,000 円(最大8名まで利用可能)
公式サイト:https://www.hatsushima.jp/kimpagimpa/
初島リゾートライン(熱海-初島航路)富士急マリンリゾート
問い合わせ:0577-82-2131(営業時間8:00〜17:00)
公式サイト:https://www.hatsushima.jp/
公式Instagram:@atami_hatsushima_line_official
熱海港
住所:静岡県熱海市和田浜南町6-11
交通:「熱海駅」からバス乗車約15分、徒歩約26分
[photos by kurisencho]