じわり、じわりと近付いてくるお花見シーズン。青空のなか散策する、夜桜を見に行く、ドライブで車窓を楽しむ・・・など、桜の楽しみ方はいろいろありますが、今回おすすめしたいのは「花見露天」です。
全国には、入浴しながら桜を観賞できる露天風呂を持つ施設がいくつかあります。桜と温泉という日本特有の風情を同時に楽しめるなんて贅沢な空間ですね。
新潟県・五頭温泉郷「村杉共同露天風呂」
五頭温泉郷のひとつにあたり、春は桜、秋は紅葉、冬は雪と、季節によって様々な表情を見せてくれる村杉温泉の「共同露天風呂」。隣接する「角屋旅館」では客室からも桜を臨むことができ、毎年4月にはたくさんの観光客で賑わいます。
泉質は、人間が本来持っている自然治癒力を引き出すという日本有数の「ラジウム泉」。桜で癒され、温泉で癒され…村杉温泉があるエリアは別名「長寿の村」と呼ばれているそうです。
また、同じ村杉温泉の「風雅の宿 長生館」の露天風呂でも桜を眺めることができます。
奈良県・信貴山温泉「信貴山ホテル」
東大寺の大仏をはじめとした「大和路」巡りで人気が高い古都・奈良にある信貴山温泉。このエリア唯一の天然温泉大浴場を有する「信貴山ホテル」には、壮大な信貴山を背景に桜の木を臨むことができる露天風呂があります。
施設の周辺にもたくさんの桜の木が咲いており、旬の素材をふんだんに使用した会席も人気の理由のひとつ。
兵庫県・湯村温泉「朝野家」
1200年以上昔から豊富な天然温泉が自噴し、3つの源泉を所有するという湯村温泉「朝野家」。こちらの露天風呂では、空を見上げると大きな桜の木がどどん!満開時はもちろんのこと、ピーク時を過ぎたあとの、空からひらひらと舞い散る桜もまた美しいものです。
大浴場はもちろん、部屋風呂や洗面台の蛇口まで、出てくるお湯はすべて温泉だというから驚き。
宿泊施設に滞在すれば、朝は青空のもとで鮮やかに咲く桜、夜は闇の中で妖艶に咲く桜、を両方味わうことができるからおすすめです。ただし、シーズン中は予約もピーク。また、自然現象ゆえ満開時期に来訪するのは至難のワザ・・・。でも一度は味わってみたい!旅行情報サイトでは、たびたび特集も組まれているようなので要チェックです。