自分の命が終わりを迎えるとき、できれば幸せな人生だったと思いたいですよね。なかなか簡単ではないと思いますが、できればその最期に向けベストを尽くして毎日を過ごしていきたいものです。
そこで今回はBronnie Ware著『The Top Five Regrets of The Dying』や彼女のブログ『REGRETS OF THE DYING』をもとに、人生の最後に人が感じる深い後悔をまとめます。
上述の本やブログの著者は、末期の患者を多く看取ってきた看護師。彼女が患者たちとの触れ合いの中で学んだ、多くの人に共通する人生の悔いがまとめられています。
1:自分の人生を生きる勇気を持ちたかった
≪I wish I’d had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me.≫(REGRETS OF THE DYINGより引用)
自分の人生を生きていると、胸を張って言えますか? 親の期待、上司の期待、世間の常識ばかり気にして生きている人は少なくないと思います。
「もっとこうやって生きていきたい」「本当はこうしたいんだ!」という夢を口にするためには勇気が要りますし、その通り行動するには、もっと大きな勇気が必要です。
しかし、人生は一回きり。誰かが望むような生き方ではなく自分の選んだ道を歩まないと、最期に心からの満足は得られないのかもしれませんね。
2:こんなにも働きづめの人生にはしたくなかった
≪I wish I didn’t work so hard.≫(REGRETS OF THE DYINGより引用)
家族を省みず仕事ばかりしていた、いつも仕事に追われて、人生を楽しむゆとりなど全くなかった、そんな後悔を最期にする人も少なくないようです。
例えば仕事ばかりで忙しく、憧れの海外にも遊びに行けなかった、親の死に目にも会えなかったような人生は、確かに悔いが残りそうですね・・・。
生活のために働かなければいけないという現実が誰にでもあります。ただ、仕事と同じくらい大切な役割や物事が人生の中にはあるはず。
もしも過度にぜいたくな暮らしを維持するために働きづめになっている部分があるとしたら、もう少しシンプルな生き方に切り替えられるかもしれませんね。
3:もっと自分を表現する勇気を持ちたかった
≪I wish I’d had the courage to express my feelings.≫(REGRETS OF THE DYINGより引用)
大人になると、思ったことを口にできない瞬間がたくさんあります。言葉だけでなく、行動も縛られていきますよね?
本当の自分を出す勇気を一度も持たないまま、この先も同じように過ごしてしまえば、最期に大きな後悔が待っているのかもしれません。自分はこう考える、自分はこうする、こう生きるのだという心からの叫びを表現できる人間になりたいですね。
4:もっと友人とつながっておくべきだった
≪I wish I had stayed in touch with my friends.≫(REGRETS OF THE DYINGより引用)
放っておくと古い友人や知人とは、疎遠になっていきます。世界的な自己啓発の名著『7つの習慣』などでも、人間関係は常にメンテナンスをするべきだと書かれています。
友だちだけではなく親せきや兄弟姉妹、恩師や後輩など、さまざまな人との関係にも手を入れ続けたいですね。
メールやSNSはもちろんですが、年賀状や暑中見舞いなど、古くから世の中には便利なツールがたくさん用意されています。変なプライドも捨てて、同窓会などにも積極的に参加し、近況を報告し合いたいですね。
5:もっと自分は幸せになる努力をするべきだった
≪I wish that I had let myself be happier.≫(REGRETS OF THE DYINGより引用)
何をしていると幸せになれますか? あるいは何をすれば幸せになれると思いますか? また、その幸せをつかむために“行動”を起こしていますか? 急ぎの用事や誘惑にかられて、本当に大切な行動は後回しにしてしまいがち・・・。
そのうち人生の大切な時間が過ぎ去って、手遅れになってしまうかもしれません。何かを待ったり、偶然を期待するのではなく、自らの意志と行動で幸せに“なって”ください。
以上、末期の患者が共通して口にするという人生の後悔をまとめました。幸せを感じられないときは、何度も見返したい言葉ですね。
[REGRETS OF THE DYING]
[The top five regrets of the dying]
[All photos by Shutterstock.com]