NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーの子孫が営む、美味しいワイナリーへ

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Mar 23rd, 2014

ワインといえば、アメリカではカリフォルニアが有名ですが、NYにも地元のワインがあります。あまり知られていませんが、全米では第三位の生産高。
マンハッタンから北東に伸びたロングアイランドまで車で2時間ほど。豊かな土壌を持ち、海洋性気候のロングアイランドはワイン生産に適し、小さなワイナリーが点在しています。
いずれも小規模なワイナリーのため、NY内で消費されてしまい、NY外ではほとんど味わうことが出来ない希少価値の高いワインです。
その中でも雰囲気が良くおススメしたいワイナリーが、オールド・フィールド(The Old Field Vineyards)。

NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーファミリーのワイナリー
©Hideyuki Tatebayashi

マンハッタンの喧噪とは一変して、ゆるやかな時間が流れる田園風景が広がっています。ワインのテイスティングはこじんまりした納屋で。

NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーファミリーのワイナリー
©Hideyuki Tatebayashi

葡萄畑に続く広大な裏庭は、開放感がいっぱい。吹き抜ける爽やかな風が、ハンギングの花を揺らします。

NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーファミリーのワイナリー
©Hideyuki Tatebayashi

お天気に恵まれれば、テイスティングは裏庭で出来ます。アウトドアでリラックスしながらワインを味わうのは、最高の気分ですよ。
ワインは、白2種類、赤1種類をテイスティング。白のシャドネーは、ほんのり林檎の香りがしてフルーティ、爽やかな飲み心地で印象に残りました。

NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーファミリーのワイナリー
©Hideyuki Tatebayashi

足元には、放し飼いの地鶏が走り回っています。絵に描いたようなカントリー・スタイルがここに。

NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーファミリーのワイナリー
©Hideyuki Tatebayashi

タイムスリップしてしまったような、アーリーアメリカンの世界。手作りのぬくもりが、あちらこちらで感じられます。

NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーファミリーのワイナリー
©Hideyuki Tatebayashi

オールド・フィールド(The Old Field Vineyards)は、黒船を率いて日本を開国させたペリー提督末裔の家族経営。
1974年に、葡萄栽培をはじめたのが始まりだそうです。まだ40年足らずの歴史なのですね。

黒船ラベルのワイン。赤のメルローで、1本40ドル。
当初はアメリカ国旗が描かれていましたが、ラベルに国旗を使うのは違法とされたため、現在はアメリカ国旗なしのラベルです。

NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーファミリーのワイナリー
©Hideyuki Tatebayashi

葡萄を手摘みし、ボトル詰めし、ラベルを貼ったハンドメイドのワインたち。

葡萄畑が続いています。秋になれば、葡萄がたわわに実るのでしょう。重いほどに葡萄が実った様子も見てみたいですね。

NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーファミリーのワイナリー
©Hideyuki Tatebayashi

葡萄畑を抜けて行くと、海に目の前に開けます。海の正面にはコテージがあり、結婚式を挙げることも出来るそうです。
日常から離れた素敵な景色と共に味わうワインは、忘れられない思い出になりますよ。

NYの田園風景を楽しむ。黒船ペリーファミリーのワイナリー
©Hideyuki Tatebayashi

The Old Field Vineyards
住所 59600 New York 25, Southold, NY 11971
TEL (631) 765-0004
※ワインのテイスティングは有料、詳細はWebにてご確認下さい。
PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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