自分が通い詰めていたレストランやカフェが、ある日突然お店をたたんでいて、心にポッカリと穴の空いた経験がある方はいらっしゃるでしょうか。
実は私もそのような経験者の一人で、予期せぬ出来事を直ぐには真正面から受け止められず、「あぁ、これはとりとめない夢かなにかで、現実ではないのだ。」なんて心の中で念じつつも、しばらくは呆然と過ごしたこともあります。
2度とこの町では出逢うことも無いのかと、哀しみにくれる日々が巡り、季節を越えて、大好きなお店が再び同じ場所でオープンすると知ったならば・・・それは奇跡だと思うことでしょう。
実はいま、ウィンチカムの街の話題をもっぱらさらっているのは、イースター前の2016年3月23日にプレオープンすることになった、『Juri’s Tea room(ジュリス)』。このティールームは宮脇樹里さんとご両親が2003年にオープン。さまざまな経験を積みながらも、英国人の求める理想のティールームを追い続け、2008年にはイギリスのベストティールームに与えられる「UK’s Top Tea Place」を受賞しています。
※via:『RSVP 〜イギリスの暮らしへの招待状〜』
そんな『ジュリス』が、“神様のステキな計らい”によりリニューアルオープン!私たちが1月に訪問した時は未だ開店準備中でありましたが、ちょっぴりお邪魔させて貰いました。
※樹里さんの父親である宮脇巌さんは、コッツウォルズのブルーバッジ・ガイド保持者
それでは、お二人の笑顔がたえないNEW『ジュリス』を、日本の皆さまにお届けします。
一緒に楽しいティータイムを!「Juri’s Tea room(ジュリス)」の世界へご招待
ウィンチカムのハイレス・ストリートにある『Juri’s Tea room(ジュリス)』。その可愛らしい佇まいの写真を、「イギリスの暮らし」をテーマにした雑誌『RSVP』よりお借りしました。
※via:『RSVP 〜イギリスの暮らしへの招待状〜』
※via:『RSVP 〜イギリスの暮らしへの招待状〜』
以前撮影された写真にはなりますが、お店の中の様子も・・・あぁ、胸キュンの世界が広がっています!
※via:『RSVP 〜イギリスの暮らしへの招
待状〜』
訪問した際は未だ準備中であったものの、ティールームらしいあつらえを用意して貰いました。
樹里さんの愛情のこもったサクふわっなスコーンはとにかく最高。私は食事中の写真撮影を忘れてしまうほどでした(というより、正しいスコーンの食べ方に必死だった?)
今回の英国旅行中に食べたスイーツのなかでも・・・なによりも美味しかった! クロテッドクリームとイチゴのジャムをたっぷりと塗ったとしても、程よい甘さが絶妙。どこか懐かしいような温かみあるテイストに、心もほぐれるかのようです。
ブドウのツルが広がるサンラウンジやガーデンで、ゆっくりと寛ぎながらのクリームティーも素晴らしいでしょうね!
※via:『RSVP 〜イギリスの暮らしへの招待状〜』
※via:『RSVP 〜イギリスの暮らしへの招待状〜』
「英国人のハートを掴むまでには、幾多の苦労を重ねた。」と樹里さんは仰っていましたが、帰国後の私たちのハートも未だ掴んだままです。
ジュリス特製のショートブレットを貴女も作ってみない!?
今回は特別に、樹里さんより直々に「ショートブレットの作り方」を教わるという貴重な機会に恵まれました。自分のための備忘録用も兼ねていますが、是非とも参考にしてみて下さい。
【材料】
無塩バター 125g
小麦粉 125g
コーンフラワー 50g
グラニュー糖 75g
バニラエッセンス 小さじ1/4
塩 5g
【生地作り~生地寝かせ】
(1) バニラエッセンス以外の材料を全てフードプロセッサーにかける
(2) さらさらになったら材料をボールに取り出す
(3) 材料にバニラエッセンスを入れて生地をひとつにまとめる
(4) まとめた生地を直径5センチの棒状に形を整えてラップに包む
(5) ラップに包んだ生地は最低2時間冷蔵庫で休ませる
【生地の成形~焼き上げ】
(6) オーブンを160度(家庭用は170度)の予熱をセットする
(7) 冷蔵庫で休ませていた生地を5ミリ~7ミリの厚みに切る
(8) 天板の上に間隔をあけながらカットした薄い生地を並べる
(9) 生地の表面にグラニュー糖を薄くふってオーブンに入れる
・・・と、ここまで記して気が付いたのですが、何分焼くのかが書かれていない!!!! 私の長年の製菓作りの勘でおおよその時間は分かるのですが、間違った情報をこちらに記してしまうと皆さん、焦げ付いてしまいますので、4月以降に時間が出来たら再現しますので、しばしお待ち下さい。
ひとまず、樹里さんの鮮やかな腕裁きの写真を数枚貼っておきますね。
出来上がったショートブレットの味を、いま思い出してもヨダレがたれちゃいます。
このお二人の笑顔と『ジュリス』の美味しさを堪能しに、是非ともウィンチカムの街を訪れてみて下さいね。
※本記事のお二人のポートレート写真はたのっちさん撮影によるものです。Thanks!
住所:High Street, Winchcombe GL54 5LJ, England
TEL:確認中
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