在住者が教える、ヴェネチアのつまみ食いスタイル「バーカロ」の楽しみ方

Posted by: 藤原亮子

掲載日: Jun 21st, 2016

水の都ヴェネチア、運河と小径が交錯する、まるで迷宮のようにドラマティックな美しいこの町は、一度は訪れてみたい憧れの町です。そんなヴェネチアに伝統的にある「バーカロ」があまりにも楽しすぎるのです。

ヴェネチアをつまみ食いできる「バーカロ」が楽しすぎる!

「バーカロ」とはヴェネチアにのみある伝統的な酒場のスタイル。グラスワインとおいしいおつまみを気軽に楽しむことがます。

ここを訪れれば、ヴェネチアがもっと楽しくなる! ヴェネチアの「バーカロ」をご紹介します。

こんな風に楽しもう、バーカロ

ヴェネチア独特の「バーカロ」は、漁師が仕事終わりに、海で冷えた体をあたためるために、バーカウンターに寄って、立ち飲みでお酒をひっかける人が多く、それに合わせて「チケッティ」と呼ばれるちょっとつまめるフィンガーフードを用意したのが、そもそもの始まりだと言われています。

ヴェネチアをつまみ食いできる「バーカロ」が楽しすぎる!

今では、ヴェネチアのたくさんのお店でこのバーカロを楽しむことができます。

バーカロは、バーカロというお店があるのではなく、立ち飲みでお酒とつまみを楽しむことができるスタイルのこと。バーカロのみのお店もあれば、レストランのカウンタースペースをバーカロにしているところもあります。どこにそれがあるかと言えば、目印はつまみの「チケッティ」。

ヴェネチアをつまみ食いできる「バーカロ」が楽しすぎる!

チケッティがこのようにカウンターに並んでいて、立ち飲みできるバースペースがあれば、そのお店はバーカロをやっています。

ヴェネチアをつまみ食いできる「バーカロ」が楽しすぎる!

まずは、カウンターでグラスワインを注文します。立ち飲みですので、料金も3〜5ユーロと経済的。そして、ショーケースに並んでいる好きなチケッティをもらいましょう。チケッティも1個1ユーロ〜と価格も安く、しかも1つから気軽にオーダーできるのもうれしいところです。お酒とつまみを受け取ったら、カウンターでいただきます。

ヴェネチアをつまみ食いできる「バーカロ」が楽しすぎる!

そして何より楽しいのは、チケッティの種類の多さと、おいしさ!お店によって種類は様々ですが、ベネチアの郷土料理「バッカラ・マンテカート(干し鱈のムース)」や「サルディン・サオール(イワシの酢漬け)」はぜひ食べたいところです。

そう、バーカロは、ヴェネチアのおいしさがつまみ食いできちゃう、そんな楽しいおいしいところなのです。ヴェネチアに来たらぜひこの「バーカロ」体験して、ヴェネチアをより味わってみてください。

[撮影に協力してくれたバーカロのお店:steria al Cicheto]
[Photos by Ryoko Fujihara & Shutterstock.com]]

PROFILE

藤原亮子

Ryoko Fujihara フォトグラファー&ライター

イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、’09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、イタリアで撮影・執筆活動をしつつ、更なる美しい景色を求めてカメラ片手に旅を続けている。

イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、’09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、イタリアで撮影・執筆活動をしつつ、更なる美しい景色を求めてカメラ片手に旅を続けている。

SHARE

  • Facebook