毎週日曜日、小鳥ばっかり集まる市場
パリにはいろいろな市場があって、市民はもちろん、観光客も気軽に足を運ぶことができます。肉や魚介類、野菜などを扱う市場が多いのもパリの特徴のひとつと言えるでしょう。いちばん有名なのは、蚤の市かもしれませんね。
さて、そんなパリの真ん中で小鳥市が開かれている…と聞いたら、気になりませんか? 小鳥ですよ、小鳥!パリの街中には愛犬を連れて歩いている人が多く、愛犬家が多いと聞きますが、小鳥好きも多いのでしょうか。小鳥連れでは歩けないから、わからないだけなのでしょうか。
おかめインコにほっこり
その小鳥市が開かれるのは、セーヌ川に浮かぶシテ島。なんでもふだんはお花の市場なのだそうですが、日曜日だけ小鳥市になるのだそうです。意外にも朝から小鳥市は小鳥の売り手と買い手でいっぱい。これだけの市が立つということは、小鳥好きが多いということなのでしょう。
小さなケージにぎゅぎゅっと詰め込まれたような鳥たちを見るとなんだか苦しそうだなと思ったりしますが、一羽かほんの数羽ずつケージに分けられているところも。
小鳥市といいつつ、オウムなどの大きめの鳥もいますし、小動物もいます。鳥の餌やケージを買いにやってきたらしい親子連れを横目で見ながらブラブラ歩いていると、オレンジ色の頬が愛らしいおかめインコがいたりして、なんだかほっこり気分にさえなります。
シテ島にはバラ窓のステンドグラスが美しいサント・シャペルや、世界遺産に登録されたノートルダム・大聖堂もあるので、観光のついでにひと足伸ばして小鳥市見物というもなかなか楽しい散策です。