イタリア中西部のトスカーナ地方。古くは貴族や富豪から、芸術家や政治家まで、多くの人々に愛される地。保養地として選ばれ続けるトスカーナの魅力とは、何なのでしょうか。
一度も訪れたことがなくても帰りたくなる、未知の故郷トスカーナの風景を探ってみました。
訪れたその瞬間から、物語の主人公になる
なだらなか丘に一歩足を踏み入れると、日常から解き放たれ、特別で優雅な時間が始まる予感がします。何をするというわけでもなくのんびりと散策し、目にしたものを感じ、気持ちの赴くまま一日を過ごすのがふさわしいのかもしれません。
小道を彩るヒナゲシに和む春。
緑が光り輝く初夏。
トスカーナの代名詞、糸杉が並ぶ印象的な道。
実はトスカーナでは、夏に黄金色の丘に出会うことができます。
早いところでは6月に色づく小麦畑。7月には刈り入れです。
秋にはブドウ畑の収穫があります。そう、トスカーナは世界屈指のワインの産地。「キャンティ」など、日本で有名な銘柄も有します。
ワインの名品を楽しみながら、雄大な丘に抱かれる休日—。想像しただけで気持ちが解きほぐされてしまいそうです。
人気のアグリツーリズモ
数年前から人気の、現地の農家が営む宿泊施設「アグリツーリズモ」を利用すると、より土地に密着した思い出深い経験ができそう。お料理教室・ワインテイスティング・ブドウやオリーブの収穫などを体験できるところもあり、3泊程度から宿泊を受け付けてくれるところも。女性一人の滞在者も多いそうですよ。
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