セネガルの基本情報
セネガルは、モーリタニア、マリ、ギニアビサウ、ギニア、ガンビアと国境を接する、アフリカ西海岸に位置する、面積197,161平方キロメートル(日本の約半分)の国です。首都ダカールは、大西洋に突き出した半島にあり、アフリカ大陸の最西端に位置します。国名は、セネガル川とその流域セネガル地方の名に由来します。
人口は1,674万人(2020年)で、ウォロフ、プル、セレールといった民族で構成されています。1960年4月4日に独立を達成するまでフランスの植民地だったため、公用語はフランス語のほか、ウォロフ語など民族語です。また、宗教は主にイスラム教で、キリスト教、伝統的宗教を信仰している人もいます。
セネガルの国旗は、1960年のマリ連邦からの分離独立時に制定されました。「緑」は農業と希望、「黄」は富と資源、「赤」は独立の苦難と尊い血の犠牲、中央の「星」は自由を表しています。
セネガルに行くには?
日本からセネガルへの直行便はありません。ヨーロッパを経由するのが一般的で、パリ経由でセネガルに入るルートを利用すると約19~21時間かかります。
2023年4月現在、セネガルに入国する日本国籍者はビザ(査証)不要です。パスポートの残存有効期間は入国時に6カ月以上、見開き2ページ以上が必要ですので、渡航前に忘れずにチェックしておきたいですね。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senegal/index.html
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
活気あふれる西アフリカの玄関口「ダカール」
ヨーロッパ、アメリカからの玄関口として重要なスポットとなっているダカール。大西洋に突き出した小さな半島に広がる街は、フランス植民地時代の民家と近代の高層ビルが混在し、独特な雰囲気を生み出しています。
市中心部の近くには、美しいビーチがあり、透き通った海を満喫できます。都会の喧騒から離れてリラックスするには最適です。
また、海沿いには美しい白亜の「ディヴィニティ・モスク」も。イスラム教徒でない場合は、中に入ることはできませんが、外からその荘厳な姿を眺めることができます。
さらに、エネルギーあふれるアフリカのマーケットを体験できるのが、「サンダガマーケット」です。活気あるセネガルの人々の生活を垣間見ることができます。
ピンク色に染まる美しい湖「ラック・ローズ」
セネガルのヴェルデ岬のふちにある「ラック・ローズ」の正式名称は「レトバ湖」といい、湖水がバラのようなピンク色をしています。ドナリエラという緑藻が繁殖し、大発生するとピンク色に染まるそうです。
この湖の塩分は海水の10倍の濃度のため、「セネガルの死海」と呼ばれて、塩の産地になっています。かつてオフロードレース「パリ・ダカールラリー」のゴール地点でもありました。
はるばるセネガルを訪れたのなら、この湖でプカプカを浮かんでみたいですね。
最大の奴隷貿易の拠点だった「ゴレ島」
セネガルには7つの世界遺産(文化遺産5つ・自然遺産2つ)があります。中でも一度は訪れたいのが、1978年に世界文化遺産に登録された、首都ダカールの3.5Km沖合いにある「ゴレ島」です。
15世紀半ばにポルトガル人がこの島に到着して以来、アフリカ沿岸部における最大の奴隷貿易の拠点に。約2000万人のアフリカ人が奴隷として売られたといいます。
1776年にオランダ人によって建てられた「奴隷の家」は今も博物館として残っていて、悲惨なセネガルの歴史を知ることができます。
また、この島にはセネガル最古の石造のモスクのほか、18世紀の古典主義様式のカトリック聖堂も残っています。
300万羽もの渡り鳥が飛来する「ジュッジ国立鳥類保護区」
「ジュッジ国立鳥類保護区」は、港湾都市「サンルイ」の北約60kmに位置する鳥類保護区です。1981年に世界自然遺産に登録されました。
セネガル川河口の三角州に広がる湿地で、ヨーロッパや東アフリカから、オオフラミンゴやモモイロペリカンといった300万羽もの渡り鳥が飛来して越冬します。その種類は350種を超えるそうで、鳥の愛好家にとってはたまらないスポットですよね。
ワニ、ボア、イノシシなどの野生動物が姿を見せることも! 雄大なセネガルの自然を体感できそうです。
セネガルで人気のスポーツは?
セネガルは、2023年4月6日に発表されたFIFAランキングで18位と、サッカーが強い印象があります。2002年日韓ワールドカップではベスト8に輝きました。
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しかし、セネガルにはもうひとつ人気のスポーツがあります。それは国技の「セネガル相撲」です。セネガル南部やガンビアに伝わる武術、格闘技で、プロの試合はテレビでも放映されていて人気を博しています。
トップ選手になると多額の報酬が得られるため、多くの若い選手たちが日々、稽古に励んでいるそうです。
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