カッパドキアの基礎知識!
トルコの世界遺産「カッパドキア」は、広いトルコのほぼ中央のアナトリア高原にあります。世界遺産に登録されている範囲は東京都よりも広いのです。
その広大な土地のあっちこっちにあるのが「きのこ岩」とも呼ばれる奇石です。上の写真はその中でももっとも有名な「三姉妹の岩」。右手に展望台があって人がいます。
岩が帽子をかぶっているようなこの岩。帽子のように見える部分とその下の部分が違う地層だったので、浸食のためこんな形になったのだとか。大きなきのこ岩には人が住んでいるものもあり、納屋になっているものもありで、いまだに使用されているそうです。そして熱気球は、この広大な奇石群の上に浮かぶんですね。
夜明け前にホテルを出てお菓子をもらって待つ!
熱気球ツアーのスタートは、まだまだ暗い午前5時前。宿泊しているホテルにマイクロバスが迎えに来てくれます。日の出に合わせるのでこの時間です。
Skyway Balloonsが今回のオペレーター。マイクロバスの中でこんな袋が渡されました。
中身はお菓子。朝早いので、おなかがすいたらこれをどうぞということのようですが、あまりにも眠いため、なかなか食欲もありません。ですが、万が一酔うといけないので水だけ飲んでおきました。
しかし、この段階ではまだ飛べるかどうかは決まっていなかったのでした。
実は、熱気球の飛行は「カッパドキア大学の気象評価」がOKにならないと中止になってしまうんです。ステータスをカッパドキアの大学のHPで確認してみると「黄色」。これが「緑色」にならないと中止で、そのままホテルに帰ることになります。
この日、実は2度目のトライだったんです。予定されていた前日は、前々日の段階で「赤」が出てしまっていて、延期になっていました。
やっとOKが出て気球が膨らみます!浮かびます!
周りがすっかり白み始めた6時頃、アプリのステータスは「緑」に。これで今日の熱気球飛行はOKです。
ゴーっと音がする、かなり強烈なバーナーで空気を温めると見る見るうちに気球が膨らんでいきます。すっかり縦に膨らんだらゴンドラに乗り込みます。20数名のさまざまな国からやってきた人たちと一緒です。「あぁ、この人たちと運命を共にするんだな」と、なんとなく決心するのでした。
気球は静かに、でもどんどん上空に昇り始めました。するとちょうど地平線から太陽が上がってきました。200以上の熱気球が、この時間に一気に空へと上昇していきます。
ちなみに気球はどっちに飛んでいくという操縦はできないそうで、どこに行くかは風任せ。上の写真にも写っているように、いくつかの気球がぎゅうぎゅうにくっついて空に上がる様子は危なそうな気もしますが、大丈夫です。空は広いので徐々にそれぞれ離れて散っていきました。
方向の操縦ができないということで、さっき乗ってきたマイクロバスは気球を追いかけて地上を走ってきます。そして気球は平らな土地に着地するように高度を下げるというわけです。
無事帰還でパーティーと証明書授与!
1時間ほどの空の旅が終わって無事着地しました。バルーンがしぼんでいきます。
気球のゴンドラは、それを運搬する荷台の上にちょうどよく着地しました。この後、バルーンがすっかりしぼむまでは人間が錘になっているということなのか(多分人間が下りると不安定になる)、そのまましばし待機。ようやくゴンドラから地面に降りると「還ってきたぞ!」という充実感があります。
そして、運命を共にしたほかの乗客とクルーと一緒に、赤いスパークリングジュースで乾杯!でした。
最後に、今日この気球に乗ったという証明書をいただきました。大袈裟な書類なようにも思われますが、なんだかうれしいのでした。
というわけで、どうにか2日目のトライで楽しむことができた熱気球。予定の時間まで、本当に飛べるのかというドキドキ感と、落ちないかなというちょっとした恐怖感、運命共同体の同乗者とクルーたち、そしてちょっと楽しい帰還パーティー! 充実した早朝の体験になりました。
熱気球ツアーは、日本からのツアーに含まれていたり、日本からでも現地のツアーを予約することができます。
[All photos by Atsushi Ishiguro]
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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