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【連載】ベストシーズンを迎える海外の旅先 <8月編 トルコ>

Posted by: 春奈
掲載日: Aug 2nd, 2019.

1ヵ月ごとに、その月にベストシーズンを迎えるおすすめの海外の旅先を紹介していきます。第8回目となる8月におすすめの旅先は、アジアとヨーロッパにまたがる国、トルコ。今回は、イスタンブールとカッパドキアだけに終わらない、トルコの魅力をお届けします!

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この連載では、1ヵ月ごとに、その月にベストシーズンを迎えるおすすめの海外の旅先を紹介していきます。第8回目となる8月におすすめの旅先は、アジアとヨーロッパにまたがる国、トルコ。

日本の約2倍の国土に、オスマン帝国時代の街並みやダイナミックな自然風景など、多彩な魅力を秘めたトルコは、何度出かけても新たな発見があります。世界屈指の親日国としても知られ、トルコの人々の優しさに感動して帰ってくる日本人も後を絶ちません。

一時期相次ぐテロにより、旅行者の足が遠のいていたトルコですが、ここ2年ほどは治安の改善により、観光客が大幅に増えつつあります。しかも、現在は1リラ約19円という空前のリラ安。宿泊費や食費、交通費などが安く済む今、トルコ旅行はコストパフォーマンス抜群。トルコへは今が行き時です。


東洋と西洋をつなぐイスタンブール


トルコの空の玄関口が、トルコ最大の都市イスタンブール。ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがる文明の十字路で、古くはビザンツ帝国の都として、その後はオスマン帝国の首都として栄えました。

長らく歴史の中心地であっただけに、世界的に有名な歴史的建造物が目白押し。特に古い街並みが残る一帯は、イスタンブール歴史地区として世界遺産に登録されています。


イスタンブールの代名詞ともいえるブルーモスク(スルタンアフメット・ジャーミィ)に、かつてキリスト教の聖堂だったアヤソフィア、オスマン帝国の栄華を伝えるトプカプ宮殿、世界最大級の屋根付き市場「グランドバザール」などは、旧市街のハイライト。


時間に余裕があれば、新市街のガラタ塔やイスティクラール通り、アジア側のユスキュダルやカドゥキョイにも足を延ばして、イスタンブールの多様性を感じたいところです。

世界遺産の古都ブルサ


イスタンブールから日帰りも可能なブルサは、オスマン帝国最初の都が置かれた古都。イスタンブールから近い世界遺産の街にもかかわらず、意外なほどに外国人旅行者が少なく、トルコの都市本来の雰囲気が感じられます。

ランドマークのウル・ジャーミィは、内部に清めの泉がある珍しいモスク。柱や壁を彩るカリグラフィーの数々も必見です。落ち着いたイェシル地区にたたずむイェシル・ジャーミィは、ブルーとグリーンのタイルが美しい小宇宙。規模は小さいながら、トルコで最も美しいモスクのひとつかもしれません。


オスマン帝国時代の歴史的建造物が点在する街は、まるで天井のない博物館。かつての首都だけに見どころが多いので、できれば1~2泊して、ブルサとともに世界遺産に登録された近郊の村ジュマルクズクにも足を延ばしてみましょう。

世界遺産のモスクがあるエディルネ


ブルサ同様、イスタンブールからの日帰りが可能なエディルネは、世界遺産のモスクを擁する古都。ブルサの後、イスタンブールに遷都されるまで、一時オスマン帝国の都が置かれました。

そんなエディルネのシンボルが、セリミエ・ジャーミィ。オスマン帝国最高の建築家ミマール・スィナンが「最高傑作」と称したモスクで、世界遺産に登録されています。イスタンブールのアヤソフィアを超える巨大ドームと、高さ70メートルの尖塔をもつその姿は、「圧巻」の一言。


ねじれた尖塔をもつユチュ・シェレフェリ・ジャーミィや、263メートルの長さをもつ石橋「メリチ橋」なども見逃せません。

保存状態抜群の古代ローマ遺跡エフェス


トルコにはたくさんの古代遺跡がありますが、なかでも規模が大きく、保存状態が良いのが、世界遺産に登録されているエフェス遺跡。エフェスは、旧約聖書にも登場する古代都市で、最も栄えていたローマ時代の紀元前の街並みが今も残っているのです。


当時、世界最大級の蔵書を誇ったケルルス図書館や、2万4000人を収容できた大劇場、神殿や浴場、娼館にいたるまで、都市が丸ごと残るスケールは圧倒的。山に囲まれた、人里離れたロケ―ションもロマンをかきたてます。

地中海リゾートアンタルヤ


日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパ人のあいだでトルコはビーチリゾートとして有名。エーゲ海から地中海沿岸にかけて、数々のリゾート地があるなかで、街歩きも楽しめるのがアンタルヤです。

年間300日も晴天に恵まれるという、トルコの地中海沿岸きってのリゾート地で、「カレイチ」と呼ばれる旧市街には、ルーム・セルジューク朝時代のミナーレ(尖塔)をはじめ、数百年ものあいだ時が止まっているかのような街並みが楽しめます。


高台から見下ろす城壁と港の風景は、エキゾチックな絶景。港に下りたら、新鮮なシーフード料理や、ボートでのクルーズなどを楽しみましょう。

唯一無二の風景があるカッパドキア


トルコ旅行のハイライトといっても過言ではないのが、世界遺産カッパドキアの奇岩群。超が付くほどの定番観光地ですが、別の惑星に迷い込んだかのようなカッパドキアの風景は、唯一無二。世界一周経験者も「カッパドキアの風景は特別だ」と口を揃えます。

「カッパドキア」というのはエリアの名称で、そのなかにギョレメ、ウチヒサル、アヴァノスといった小さな村が点在しています。郊外にもセルヴェ野外博物館やデリンクユとカイクマルの地下都市といった見どころがあるので、現地ツアーに参加して一気に周るのもいいでしょう。


カッパドキアに宿泊するなら、ぜひ本物の洞窟をくり抜いた洞窟ホテルに泊まって、特別なホテルステイを。気球や乗馬、4輪バギーなど、アクティビティも豊富なので、何日でも楽しめます。

トルコの気候


トルコは、日本の約2倍の面積をもつ広大な国。それだけに、地域によってズレがありますが、一般にトルコのベストシーズンは、6~9月ごろ。

イスタンブールを含むマルマラ海沿岸の気候は東京に似ている一方、地中海沿岸は、気温の高い時期がより長く続くので、11月でも天気が良ければ日中は暖かい日差しが降り注ぎます。夏の気温は35℃を超えることもありますが、日本より乾燥しているので、日差し対策をすれば、日本の夏より過ごしやすく感じられるはずです。


カッパドキアのある中央アナトリアは、乾燥しているのに加え、夏冬の寒暖差が大きいのが特徴。夏は強烈な日差しが降り注ぎますが、冬は冷え込みが厳しくなり、しばしば雪が降ります。朝晩と日中の気温差も大きいので、調節しやすい服装を準備しましょう。

どの地域を訪れるにしても、夏のトルコ旅行は紫外線対策をしっかりと。海の近い場所やカッパドキアなどは特に日差しが強いので、日焼け止めはもちろん、帽子やサングラスなどがあるといいですよ。


イスタンブールとカッパドキアだけに終わらない、トルコの魅力。あなたもこの広い大地で、とっておきの場所を見つけませんか。

春奈

Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。


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