エコツーリズムの発祥の地といわれる「コスタリカ」ってどんな国?

Posted by: あやみ

掲載日: Jun 4th, 2023

スペイン語で、『富める海岸』を意味する国「コスタリカ」。世界で唯一の非武装永世中立国だったり、国土の約4分の1が国立公園だったり、ユニークな特徴があります。今回は、そんなコスタリカの基本情報はもちろん、観光地や世界遺産、人気のスポーツもご紹介します。

コスタリカの自然
 


 

コスタリカの基本情報

コスタリカの首都サンホセ
正式名称は「コスタリカ共和国」で、北米大陸と南米大陸の中間に位置します。国土は51,100平方キロメートルと、ほぼ九州と四国を合わせた大きさです。

コーヒー農園
人口は約515万人(2021年)で、人種はヨーロッパ系および先住民との混血が多数を占めるほか、中南米系(ニカラグア系、コロンビア系、ベネズエラ系)や、ジャマイカ系、先住民系、ユダヤ系、中国系の人たちも暮らしています。宗教は大多数がカトリック。公用語はスペイン語です。

コスタリカの国旗
コスタリカの国旗は、青が「青空」を、白はその青空に浮かぶ「白い雲」を、赤は「独立の時代に流された先人の血」を表しています。また、中央左の国章には、手前がカリブ海、背景が太平洋で中央にコスタリカ領土を表す3つの火山(イラス・ポアス・バルバ)と、大航海時代を意味するスクーナ船が描かれています。さらに、太陽は独立を、7つの星はコスタリカの7県を表し、下には征服者を表す十字架も!

コスタリカに行くには?

コスタリカの海岸
日本からコスタリカへは直行便が就航していません。行き帰り最低1カ所で乗り換える必要があります。羽田・成田から首都サンホセへ行く場合、アメリカのダラスやロサンゼルス、メキシコのメキシコシティなどで乗り継ぎが可能です。

2023年5月現在、観光を目的とした90日以内の滞在であれば、日本国籍者はビザ(査証)不要です。パスポート残存有効期限は、コスタリカ入国時に6カ月必要になります。

コスタリカの最新の渡航情報について詳しくは下記をご覧ください。
在コスタリカ日本国大使館
海外安全ホームページ

幻の鳥が棲む、幻想的な熱帯雲霧林「モンテベルデ」

コスタリカ・モンテベルデ
世界の森林の約1%という雲霧林とは、絶えず雲や霧のかかる森林のこと。この希少な森林がコスタリカのモンテベルデにあります。雲や霧に覆われ、木の葉がたなびき、珍しい鳥が生息するこの地を訪れると、まるでファンタジー映画の世界に入り込んだような気分に。

コスタリカのケツァール
ケツァール

モンテベルデには3つの雲霧林保護区があり、色とりどりの植物や多種多様な動物を観察できます。ここには、最も美しいと称される幻の鳥「ケツァール」のほか、ヤマアラシ、キンカジュー、ナマケモノ、矢毒カエルなどが生息。

コスタリカのナマケモノ
子どもを抱えるナマケモノ

モンテベルデでは、キャノピーツアー、ナイトツアー、バードウォッチングツアーといった多彩なツアーを行っているため、目的や予算に合わせて選びたいですね。

地元の料理を楽しめるホテルやロッジ、B&Bも充実していますよ。モンテベルデを訪れれば、大自然を満喫して、心身ともにリフレッシュできそうですね。

モンテベルデ

温泉もある! コスタリカで有名な活火山「アレナル火山」

コスタリカ・アレナル火山
2010年まで最も火山活動が活発だった標高1,657mの「アレナル火山」は、コスタリカの北西部に位置し、アレナル火山国立公園とアレナル湖に囲まれています。運が良ければ、頂上から流れ落ちる溶岩や、噴き出す煙を見ることができるかもしれません。

コスタリカのオオハシ
オオハシ

アレナル火山とその周辺には、冒険心をくすぐられるアクティビティが盛りだくさんです。溶岩の上をハイキングしたり、サル、オオハシ、ナマケモノといった野生動物を観察しながら馬に乗ってラ・フォルトゥナの滝を訪れたり、地熱で温められたアレナル温泉に浸かったり。

コスタリカ・アレナル温泉
アレナル温泉

アレナル火山は、首都サンホセから北に車で約3時間です。コスタリカの雄大な自然の中で癒やしの時間を過ごしたくなったら、ぜひ訪れたいですね。

アレナル火山

島固有の動植物が多数生息、手つかずの大自然が広がる「ココ島国立公園」

コスタリカ・ココ島国立公園
コスタリカには4つの世界遺産(文化遺産1つ・自然遺産3つ)があります。そのなかでも一度は訪れたいのが、コスタリカの太平洋沿岸から550kmに位置する、熱帯東太平洋上で唯一の島しょである「ココ島国立公園」です。1997年に世界自然遺産に登録されました。

この国立公園の中心にあるのが、1883年に出版されたスティーブンソンの小説『宝島』に影響を与えたとされる、美しい絶海の孤島「ココ島」です。約250万年前の 火山活動の地殻変動で形成されたこの島には人は住んでおらず、「王冠のジュエル」と形容されています。

コスタリカ・ココ島の海
また、海岸は複雑な地形になっており、サメ、エイ、マグロ、イルカなどを鑑賞できるため、世界中のダイバーの憧れの場所でもあります。

ココ島周辺でダイビングを楽しんだり、トレイルコースを散策したいのなら、サンホセ発のツアーに参加するのがベストです。

ココ島国立公園

謎の石球が200個以上も!「ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群」

コスタリカ・ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群の様子
2014年に世界文化遺産に登録された「ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群」は、コスタリカ南部の太平洋側、ディキス・デルタにある、6世紀から16世紀にかけて栄えた文化の4つの集落跡です。

この世界遺産の最大の特徴は、200個以上の謎の石球。なかには直径2m以上の石球も! この石球の製造工程や作製用具は不明ですが、ほぼ真球に近いシルエットで、表面はなめらかに磨かれています。

コスタリカ・ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群
遺跡のひとつ「フィンカ6」には博物館を併設。遺跡の概要や自然景観についての知識を得たうえで、遺跡見学ができます。

ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群

コスタリカで人気のスポーツは?

コスタリカのサッカーファンのイメージ
コスタリカ人はサッカーに熱狂的! その熱狂たるや、いつどこの広場でもサッカーに熱中している人たちの姿を見ることができるほどだそうです。ちなみに、コスタリカ代表チームは、2014年に開催されたFIFAワールドカップ・ブラジル大会でベスト8に輝いています。

コスタリカのサーファー
また、コスタリカはサーファーの楽園として知られています。魅力的なサーフスポットが点在しており、プロアマ問わず、世界中から良い波を求めて、サーファーたちがコスタリカを訪れています。

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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