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【日本の不思議スポット6】あの世に最も近い日本三大霊場のひとつ「恐山」〜青森県むつ市〜

Posted by: あやみ
掲載日: Jun 21st, 2023. 更新日: Jun 23rd, 2023

あの世の光景を垣間見たいと思ったことはありませんか? それを実現できるのが、日本三大霊場のひとつ「恐山」です。地元では古くから「人は死ねば恐山に行く」と伝えられてきました。そこで今回は、青森県むつ市にある「恐山」をクローズアップ。詳しく知ると、恐山に対する漠然とした“恐れ”は消え、“畏怖の念”を抱くかもしれません。

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恐山
 


 


慈覚大師円仁が夢からお告げを受けて開山

恐山の境内
恐山は、比叡山(京都府・滋賀県)、高野山(和歌山県)とともに日本三大霊山に挙げられるスポットです。平安時代の天台宗の高僧、慈覚大師円仁 (じかくだいしえんにん)が夢からお告げを受けたことにより、862年に「恐山菩提寺」を開山したと伝えられます。

また、恐山は、藩政時代には「宇曽利山(うそりやま)」と書かれていて、その昔、下北地方を宇曽利郷と呼んでいたこともあったことから、この「ウソリ」とは、アイヌ語のウショロ(入江とか、湾という意味)に由来していて、これが転化してオソレ(恐)になったと考えられています。

ちなみに「恐山」という山はありません。釜臥山をはじめ下北の中央にある山々が、まとめて恐山と呼ばれているのです。

温泉も! 想像以上に風光明媚な恐山

宇曽利湖
宇曽利湖

恐山は、外輪山に囲まれているため、外部からは見ることができません。三途の川にかけられた太鼓橋を渡り、霊場に足を踏み入れると、極楽浄土を思わせる「極楽浜」、硫黄臭が漂う「地獄谷」、荒涼とした「無間地獄」など、死後を彷彿させる光景が目の前に広がります。

湯小屋
また、恐山は1万年以上前に噴火したといわれる休火山です。現在でも硫黄のにおいが漂う温泉が湧いています。霊場内には泉質の異なる4つの湯小屋が点在。参拝者は無料で入浴できます。

境内の宇曽利山湖寄りのエリアは、「賽の河原」「極楽浜」と呼ばれ、至るところから噴気現象や温泉の湧出が見られ、白茶けた荒涼とした風景が広がっているのです。

さらに、宇曽利カルデラ内に生じたカルデラ湖「宇曽利湖(宇曽利山湖)」も。ほぼ円形の湖で、面積は2.5平方キロメートル、最大水深は20mほど。エメラルドグリーンの水をたたえて、神秘的な印象です。

そんな恐山には、宿坊「吉祥閣」があります。はるばる恐山を訪れたなら、ぜひ宿泊して、宿坊体験をしたいですね。

世界一「酸」に強い魚が生息!? 恐山ミステリー

恐山境内
昔から死者が集まる場所とされてきた恐山は言わずもがな、日本を代表する不思議スポットのひとつですが、下記のような話もあり、一層神秘的に思えます。

  • 恐山へ向かう道にある太鼓橋は悪人には「針の山」に見えて渡れないといわれている
  • 宇曽利山湖には世界一「酸」に強い魚「ウグイ」が生息している
  • 恐山街道の途中にある天然のヒバ林に囲まれた湧き水「冷水(ひやみず)」は、俗世と霊界の境にあり、冷水を1杯飲めば10年、 2杯飲めば20年、3杯飲めば死ぬまで若返るといわれている
  • 恐山の積み石は幼くして亡くなった子どもの供養のための石なので、持ち帰ると良くないことが起こるといわれている

なお、恐山といえば、死者の御霊を呼んでくれる巫女「イタコ」が思い浮かぶ人も多いと思いますが、残念ながら、イタコは1年中恐山にいるわけではありません。毎年7月20〜24日「恐山大祭」と「恐山秋詣り」の期間中にだけ、イタコの口寄せが行われています。

恐山
住所:青森県むつ市大字田名部字宇曽利山3-2
電話:0175-22-3825
開山時期・時間:毎年5月1日〜10月31日、6:00〜18:00の間で開山
入山料:大人500円、小・中学生200円
交通アクセス:JR「下北駅」から車で約40分
公式サイト:https://aomori-tourism.com/feature/detail_48.html

目の前に絶景が広がる「臥山展望台」

臥山展望台
恐山を訪れた際、ぜひ立ち寄りたいのが「釜臥山展望台」です。日本夜景100選に選ばれているスポットで、特に夜景が美しく、華麗なアゲハチョウが羽を広げて飛び立つような姿に見えることから、「光のアゲハチョウ」と称され、東北地方随一の夜景といわれています。

臥山展望台は、下北半島の最高峰「釜臥山」の標高785m地点に位置しています。宇曽利山湖や八甲田の山々のほか、振り返ると尻屋埼灯台、晴れた日には北海道まで見渡せることも。また、展望台から15分ほど登れば山頂です。ここからの景色もあわせて楽しめますよ。

10月中旬から10月下旬頃の見渡す限り紅葉に包まれた、絶景にも注目を!

臥山展望台
住所:青森県むつ市大湊字釜臥山1
電話:0175-24-4790
開山時期・時間:6月上旬~11月上旬、8:30~21:30
遊歩道は8:30~17:00(最終入場16:30)
※訓練等により臨時休館の場合あり
※暴風等気象条件により閉鎖する場合あり
閉山期間:11月4日~5月下旬 ※積雪の状況により変更あり
交通アクセス:​​むつ市街地から車で約40分、JR大湊線「下北駅」から車で約40分
公式サイト:https://aomori-tourism.com/spot/detail_46.html

 

あやみ

Ayami ライター
フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。


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