1位 インド 14億2,860万人
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インドの人口が14億2,860万人と中国を上回り、世界で最も多くなりました。経済成長や食料自給率の高さ、また、高い出生率とともに医療の整備が進んで乳幼児の死亡率が低下したことなどが、人口増加の背景として考えられるようです。
インドの人口は今後も増え続け、2050年には、およそ16億7,000万人に達すると推計されています。
2位 中国 14億2,570万人
中国の人口は長年世界一を誇っていましたが、インドに抜かれて第2位となりました。2022年(7月1日時点)に14億2,589万人となり、61年ぶり減少に転じたとされています。出生数が減少し続ける一方で、増加する死亡数が上回ったことが要因のようです。
中国といえば、1979年から2015年末まで人口増加を抑えるための厳格な「一人っ子政策」を実施していたことがよく知られていますが、2016年には2人目、2021年には3人目の出産が認められたものの、少子化が進んでいます。
3位 アメリカ 3億4,000万人
1位2位とはかなり数字が違いますが、人口3億4,000万人のアメリカが第3位。アメリカの人口は増加を続けているものの、少子高齢化や、トランプ政権による移民抑制策とパンデミックの影響で移民が減少していることなどにより、伸びが鈍化しています。
2080年までは増加を続け、3億7,000万人に達すると、それをピークに以降は減少に転じるとみられています。
4位 インドネシア 2億7,750万人
第4位は2億7,750万人のインドネシア。大小約1万4,000の島々、700近い民族からなり、堅調な経済成長を続けている国です。人口は毎年300万人以上増加しており、国民の平均年齢が29歳と若いのが特徴。世界最大のイスラム国でもあります。
インドネシアの人口は、2045年に約3億2,400万人に達すると予測されている一方、その時点ではナイジェリアとパキスタンに抜かれ、6位まで後退する見通しだそうです。
5位 パキスタン 2億4,050万人
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西はアフガニスタンとイラン、北は中国、東はインドと国境を接するパキスタンが、2億4,050万人で第5位。2023年8月に発表された最新の国勢調査によると、さらに多い2億5,000万人に達したそうです。年約2%の人口成長率が続き、2045年にピークを迎えるとされています。
一方で、度重なる経済危機や不安定な政治、保健や教育の水準の低さ、災害に対する脆弱性といった背景も。シャリフ首相は、「パキスタンの人口増加率は、経済成長率を上回っている」と危機感を表明しています。
6位 ナイジェリア 2億2,380万人
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第6位は2億2,380万人のナイジェリアです。アフリカ大陸西岸部に位置する、原油や天然ガスなど豊富な天然資源に恵まれた国。人口はアフリカ最大、GDPはアフリカの中で第1位の規模で、さらなる成長が期待されています。
1人の女性が平均で5人以上の子どもを産む人口急増国。2050年までに、3億7,700万人に達し、インドと中国に次ぐ世界第3位になると予測されています。
7位 ブラジル 2億1,640万人
2億1,640万人のブラジルが第7位。人口は増加を続けているものの、増加率は下がっているようです。2023年6月に発表された2022年の国勢調査によると、前回調査(2010年)から2022年にかけての人口増加率は年率平均0.52%となり、1872年の調査開始以降、初めて1%を割りました。
ブラジルも日本と同様、少子高齢化が進んでおり、2050年ごろをピークに人口が減少するとみられています。
ちなみに地理統計院(IBGE)が2022年に発表した国勢調査によると、ブラジル人口の51.5%が女性であるのに対し、男性は48.5%で、約600万人も女性のほうが多いそうです。
8位 バングラデシュ 1億7,300万人
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第8位は1億7,300万人のバングラデシュ。日本の本州の3分の2ほどの狭い国土に1億7,300万人もの国民が暮らす、世界有数の人口密度の高い国です。
有望な新興国として評価されていて、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)に次いで経済成長が期待される新興国群「ネクストイレブン」の1つに位置付けられています。
9位 ロシア 1億4,440万人
第9位は1億4,440万人のロシア。1994年に1億4,900万人で人口がピークに達しましたが、その後は変動を繰り返しながら減少トレンドをたどっています。
ロシア連邦統計局によると、新型コロナウイルス問題によって人口は2021年に100万人以上減少。さらにウクライナ侵攻によって、約30万人が戦争に動員されたことや民間人の国外移住が進んだことから、人口減少が加速しています。国連によると、今世紀末までに、さらに20%以上減少する可能性があるそうです。
10位 メキシコ 1億2,850万人
1億2,850万人のメキシコが第10位でした。2015年~2019年の人口増加率は年平均1.18%で、2019年に日本の人口を超えました。国連によると、2030年には1億4,000万人に達すると見込まれています。
平均年齢は29歳で、日本の48歳と比べるとかなり若いものの、2012年時点の26歳から、この10年間で3歳上昇しており、高齢化の兆しも見えてきています。
日本は1億2,330万人で12位
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日本の人口は1億2,330万人で、1億2,650万人のエチオピアに次いで世界第12位でした。2022年は1億2,560万人で世界第11位でしたが、それに比べ230万人減少しています。
日本の人口は2008年に1億2,808万人とピークに達しましたが、2011年以降、12年連続で減少、減少幅は11年連続で拡大しています。少子高齢化が主な要因で、出生率の低下や高齢者人口の増加が影響しています。
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