【世界一登山者が多い山】「高尾山」はなぜ人気なのか?その魅力と歴史に迫る

Posted by: あやみ

掲載日: Dec 25th, 2023

古くから霊山として崇められてきた東京都の「高尾山」は、戦勝の守護神の山として戦国武将に、そして庶民にも親しまれてきました。そんな高尾山は世界一登山者が多い山といわれています。今回は、高尾山に登山者が多い理由と歴史、魅力的なスポットを3つご紹介。高尾山が人々を惹きつけ続けている理由がわかるかもしれませんよ。

東京都八王子市・高尾山薬王院
 


 

なぜ高尾山は世界一登山者が多い山といわれているのか?

東京都八王子市高尾山
2007年にミシュランガイドの最高評価である3つ星を獲得した観光地「高尾山」は、東京都八王子市に位置する標高599mの山です。

古くから霊山として、戦国武将をはじめ、庶民からも崇められてきました。そのため、北条氏の時代から、自然保護や植林が進められ、近現代では帝室御料林(皇室財産に編入された森林)や、「明治の森高尾」として国定公園に指定されています。

すでに幕末には、横浜から浜街道(絹の道)を通って高尾山を訪れる外国人がいたそうです。近代に入ると、多摩陵(大正天皇の御陵)の造営を機に全国から多くの人々が訪れる人気の観光スポットに!

高尾山のリフト
高尾山は低山で登りやすいのはもちろんのこと、ケーブルカー・リフトがあり、ハイキングコースが整備されているのも登山客が多い理由でしょう。現在、高尾山の登山客数は年間300万人を超えるそうです。

高尾山6号路の「琵琶滝」
6号路の「琵琶滝」

また、都心に近い場所にありながら、豊かな自然が守られていることに加え、いにしえからの自然信仰が生み出した神秘的な雰囲気が漂っている点も、高尾山が人々を惹きつけ続ける大きな要因だといえます。

このようなことから、世界一登山者が多い山といわれるようになったと考えられています。

高尾山の見どころは?

ここからは高尾山を訪れたら、必見の魅力的なスポット3つをご紹介します。

高尾山薬王院天狗像
まず訪れたいのが高尾山の山腹にある真言宗の寺院「高尾山薬王院有喜寺」です。744年に高僧である行基(ぎょうき)が開山したとされています。

現在は真言宗智山派の三大本山のひとつとして知られており、境内には、四天王を安置した総桧作りの山門、仁王門、本堂、本社、大師堂、不動堂などが点在。山岳修験道の霊場の雰囲気を体感できますよ。重要文化財に指定されている「飯縄権現堂」の前に立つ、二基の大天狗の銅像にも注目を!

高尾山のたこスギ
©️picture cells / Shutterstock.com

また、山道に植えられた杉並木も見どころのひとつです。目通りは約5〜6m、大きいものでは約7mあり、樹齢は約700年といわれ、都指定天然記念物になっています。

樹高約30m、目通りは約4m、樹齢は300〜500年といわれる「たこスギ」も必見です。根がタコの足のようなかたちをしているのが特徴で、薬王院への参道を開くのに、このスギの根が邪魔になり、天狗たちが伐採しようとしたものの、このスギは一晩で根をくるくると引っ込めて、伐採を免れたというユニークな伝説が残っています。

高尾山山頂からの景色
さらに見逃せないのが高尾山山頂からの景色! 頂上は三角点やビジターセンター、茶屋などがある広々とした空間で、天候に恵まれれば富士山や新宿方面の景色を眺めることができます。

さらに例年、初夏から初秋にかけて営業しているビアガーデン「高尾山ビアマウント」では、大自然と絶景を眺めながら、ビールや地元料理、定番おつまみなどを味わえます。ケーブルカー「高尾山駅」から歩いてすぐの場所にあるため、アクセスも抜群ですよ。

高尾山
住所:東京都八王子市高尾町
電話:042-673-3461(高尾山口観光案内所)
交通アクセス:京王線「高尾山口駅」から徒歩約5分
ケーブルカー・リフト乗車料:大人(片道)490円(往復)950円、小児(片道)250円(往復)470円
公式サイト:https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kankobunka/002/takao/index.html

[参考]
東京都環境局
八王子市
高尾山商店街
産経新聞/ミシュランガイド〝3つ星〟の高尾山の玄関口・京王高尾山口駅が様変わり 日帰り温浴施設は順番待ちの大盛況

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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