【レアすぎるお宝鉄道グッズ7選】人気鉄道写真家・櫻井寛さんに特別公開していただきました!

Posted by: Miki D'Angelo Yamashita

掲載日: Apr 2nd, 2024

乗り鉄、撮り鉄問わず、あらゆる鉄道ファンから大人気の鉄道写真家・櫻井寛さんは、世界95か国で列車を撮影しています。そんな櫻井さんが世界を巡って入手した鉄道レアグッズ7点を、お宝にまつわる思い出とともに紹介していただきました。鉄道ファン垂涎の品々が続々登場。鉄道ファンならずとも興味深いお宝エピソード満載です。

1位『THE ROYAL EXPRESS』の電鋳パネル(内装の一部)

大人気のデザイナー・水戸岡鋭治(みとおか・えいじ)さんからのプレゼント

第1位は、『THE ROYAL EXPRESS』という名の東急電鉄による豪華車両の内装の一部分で、鉄道ファンの間で大人気のデザイナー・水戸岡鋭治(みとおか・えいじ)さんからのプレゼントです。

 

『THE ROYAL EXPRESS』は2017年に登場した、横浜〜伊豆急下田を結ぶ東急&伊豆急による豪華列車です。天然木や伝統工芸を取り入れ豪華絢爛な車内。有名シェフ監修の食事やコンサートなどが楽しめる大好きなクルーズトレインの一つです。

ある日、水戸岡さんから小包が届いたのですが、中には、感謝状と共に水戸岡さんのサイン入り電鋳パネルが入っていました。8両編成のどの車両もそれぞれ異なり素敵なデザインなのですが、3号車の天井は300枚を超える電鋳パネルに彩られて美しい。その天井のパネルは鉄道グッズとして販売されているのですが、壁面用は販売されてはいないんです。

以前、水戸岡さんのデザインで軽井沢駅舎がリニューアルされたことについて、『日本経済新聞』に記事を寄稿したのですが、それを読んだ水戸岡さんが、お礼としてサイン入りで送ってくださったのです。自分が持っている水戸岡さんのサイン入り鉄道グッズの中でも、いちばん大切な宝物です。

2位『100両編成乗車証明書』スイス・レーティッシュ鉄道

最長の旅客列車の世界記録を更新、ギネスにも登録された列車に乗車

2022年10月29日、スイス最大の私鉄事業者であるレーティッシュ鉄道 (RhB) が、最長の旅客列車の世界記録を更新。全長1910メートル、客車100両で構成された列車は、スイス南東部グラウビュンデン州のプレダからアルバノイまでの25キロを走行してギネスにも登録されました。

レーティッシュ鉄道 は、リゾート地のサンモリッツなどを走っており、「氷河急行」や「ベルニナ急行」といった日本人観光客にもお馴染みの人気列車を運行する鉄道会社です。

このときは、スイス鉄道175周年を記念して世界最長100両編成の旅客列車が運転されるというイベントだったのですが、私はその列車の走行シーンを撮影するためにスイスを訪れていました。

前日になって広報担当者より「外から撮影するより、ぜひお乗りください」と連絡をいただきました。カメラマンとしては少なからず躊躇したものの、思い切って乗せていただきました。

そのおかげで、『100両編成乗車証明書』をいただき、何にもかえがたいお宝になりました。

3位『オリエント急行』のネクタイピン

『ベニス・シンプロン・オリエント急行』バーマンからのサイン入りの贈り物

豪華列車として多くの人々が憧れるオリエント急行。私は何度も乗っていて、著書『オリエント急行の旅』(世界文化社)は、私の代表作の一冊です。

オリエント急行のグッズは高級品ばかりで、なかなか手が出ないのですが、数年ぶりにVSOE(『ベニス・シンプロン・オリエント急行』)に乗ったとき、私のことを覚えていてくれた列車のバーマンである、イタリア人とフランス人ふたりがプレゼントしてくれたお宝が、このネクタイピンです。実際に売っているグッズをわざわざ買って、“フロム・アレックス&フェルナンド”と名前のサイン入りで、「Thank You!」のメッセージ添えてプレゼントしてくれました。

最初にオリエント急行に乗ったのは1990年でしたが、以来オリエント急行にまつわる仕事依頼がたくさん舞い込んで、タキシードを作りました。

 

ディナー以降の時間帯は、正装が義務づけられていたからです。タキシードにカメラを下げて撮影していました。格式高く、ほかのどの豪華列車もかなわない歴史と伝統があります。

4位『シベリア鉄道』の食堂車で使われていたロシアンティーカップ

顔なじみになった乗務員に譲ってもらい毎日紅茶を飲んだカップ

シベリア鉄道には2回乗っているのですが、最初に乗ったのが1993年10月。ソ連からロシアになって、シベリア鉄道が全線乗れるようになったのが1992年。93年に富山港からアントニーナ号で出航、ウラジオストクに到着し、モスクワまで全長9,000kmを6泊7日、世界最長の列車の旅をしました。

 

来る日も来る日も列車の中、食事は毎日同じメニューでシャワーなし。

途中下車すら許されず、写真撮影の罪で警察に連行されるなど、シベリア鉄道にいい思い出はほとんどないのですが、唯一の楽しみが、ロシア号の特製グラスで飲む、ロシアンティー。

 

持ち手部分以下が“錫(すず)”でできているので、とにかく重たい。でも、シベリア鉄道のロゴも入っているし、ロシアのモニュメントなどが刻まれていて豪華なんです。

どうしても欲しくて、顔なじみになった乗務員さんに譲ってくれないかとお願いしました。チップを渡しましたら、たくさんある中から一番きれいなカップを選んでくれました。

食事自体は粗末でしたが、なぜかカップだけ立派でした。毎日、このカップでジャムと一緒にロシアンティーを飲んでいました。

5位『スイス国鉄オフィシャル時計』世界最長ゴッタルド・ベーストンネル開通記念ウォッチ

スイス国鉄公式時計モンディーンの腕時計の中で一番のお気に入り

モンディーン社のスイス国鉄の公式時計は、鉄道王国スイスを代表する鉄道グッズであり、30を超えるモンディーンの腕時計を所有していますが、その中でも、お気に入りなのが、2016年発売の「ゴッタルド・ベーストンネル開業記念ウォッチ」です。

 

同トンネルは全長57km! 日本の青函トンネル(全長53.85km)を抜いて、世界最長となりました。この時計、一見、通常のモンディーンですが、ベルトの裏が、ウーリ州とティチーノ州カラー。アルプスの北と南の州をノンストップで結んでいる鉄道です。

モンディーン社が製作した『スイス レイルウェイ ステーションクロック』は、スイス3,000か所の駅に設置されている大きな丸い時計で、これもモンディーン社製です。

止まったり遅れたりして鉄道の時刻表と誤差がでないように、60秒ごとに再調整していて、この調整を行うため、赤い秒針が58秒で1周し、12時の位置で、分針が進むまで2秒間、停止します。

停止することで遅れている時計の時刻を再調整し、すべての駅の時計が一斉にスタートできるようになっています。そのステーションクロックを腕時計にしたものです。

6位「トワイライトエクスプレス瑞風」701号室のキーホルダー

日本を代表する豪華クルーズ寝台列車のなかでもっとも高い部屋に滞在

「ななつ星in九州」「トランスイート四季島」「トワイライトエクスプレス瑞風」の3列車は、日本を代表する豪華クルーズ寝台列車。

 

その中で最も高額なのが、「トワイライトエクスプレス瑞風」の701号室です。

 

実は702号室はないんです。つまり7号車が1両丸々701号室というわけで、お値段は1泊2日、2名で175万円。

下車する際に、クルーよりプレゼントされたこの701号室のキーホルダーはなかなか入手できないお宝です。

7位『ビッグボーイ』の鉄道模型

多数所有する模型の中でもっともお気に入りの世界最大・最強級の蒸気機関車

事務所には、たくさんの鉄道模型がありますが、なかでもお宝は、この「ビッグボーイ」。鉄道模型は縮尺が小さければ小さいほど、精巧さとリアルさを求められるのですが、世界最大級の蒸気機関車「ビッグボーイ」は、ビッグなだけに、模型でも大きいほうが迫力満点でたまりません。

 

『ビッグボーイ』はユニオン・パシフィック鉄道4000形蒸気機関車の愛称で、1941年から1944年にかけて製作された、世界最大・最強級の蒸気機関車です。

HOゲージ(87分の1)の『ビッグボーイ』を3両所有していますが、昨年、Nゲージ(160分の1)の『ビッグボーイ』を入手。Nゲージとはいえとにかく大きい! 何と日本型HOゲージ(80分の1)D51より長い。レアな鉄道模型です。

実物を見ることができる写真展開催中

4月23日まで、品川の「キャノンギャラリーS」にて開催されている写真展、「列車で行こう!The Railway World」では、今回紹介したレアグッズ、マグカップや鉄道模型も展示されています。なかなかない機会ですので、ぜひ、本物を見に写真展に行ってみてはいかがでしょうか。

©︎櫻井寛

写真展「列車で行こう!The Railway World」
各ギャラリーの開催概要
〇開 館 時 間:品川 10時00分~17時30分
銀座 10時30分~18時30分
大阪 10時00分~18時00分
○休 館 日:品川 日曜日・祝日
銀座・大阪 日曜日・月曜日・祝日
〇住所・アクセス:品川 東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー 1F JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分
銀座 東京都中央区銀座3-9-7 都営地下鉄東銀座駅より徒歩2分、東京メトロ銀座駅より徒歩3分
大阪 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1 地下鉄肥後橋駅・渡辺橋駅直結、淀屋橋駅より徒歩5分、JR北新地駅より 徒歩8分、JR大阪駅より徒歩11分
○入 場 料:無料●関連イベント
スペシャルトークイベント
○日 時:2024年4月6日(土)13時30分~15時
○会 場:キヤノンホール S (住所:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー 3F )
〇ゲスト:デザイナー 水戸岡鋭治氏
○テーマ:水戸岡鋭治デザイン・ワンダーランド・トレインに乗ろう!
○申 込:2024年3月1日(金)10:00~ウェブサイト(canon.jp/gallery)よりお申込みください。
○定 員:150名(先着申込順、参加無料)
ギャラリートーク1
○日 時:2024年3月9日(土)13時30分~14時30分
○会 場:キヤノンギャラリーS
〇ゲスト:ヴァイオリニスト 大迫淳英氏
○テーマ:鉄道と音楽。ななつ星に始まるサウンド・クルーズ・ジャーニー。
○申 込:不要
ギャラリートーク2
○日 時:2024年3月9日(土)15時30分~16時30分
○会 場:キヤノンギャラリーS
〇ゲスト:ヴァイオリニスト 大迫淳英氏
○テーマ:鉄道と音楽。ザ・ロイヤルエクスプレスは伊豆、北海道、四国へ。
○申 込:不要
ギャラリートーク3
○日 時:2024年3月22日(金)19時00分~20時
○会 場:キヤノンギャラリー銀座
〇ゲスト:デザイナー 水戸岡鋭治氏、ヴァイオリニスト 大迫淳英氏
○テーマ:鉄道と音楽。ななつ星&ザ・ロイヤルエクスプレスの世界。
○申 込:2024年3月1日(金)10:00~ウェブサイト(canon.jp/gallery)よりお申込みください。
○定 員:40名(先着申込順、参加無料)
ギャラリートーク4
○日 時:2024年3月23日(土)13時30分~15時
○会 場:キヤノンギャラリー大阪 ○テーマ:世界の鉄道ナンバーワン、ベスト15に乗った、撮った! ○申 込:不要※1
ギャラリートーク5
○日 時:2024年4月20日(土)13時30分~ 14時30分
○会 場:キヤノンギャラリー S
○テーマ:世界の鉄道ナンバーワン、ベスト15に乗った、撮った!
○申込:不要
※1.入場を制限させていただく場合あり

 

櫻井 寛 (さくらい かん)
1954(昭和29)年、長野県生まれ。鉄道員に憧れて昭和鉄道高校に入学。在学中から写真家を目指して日本大学芸術学部写 真学科に進む。世界文化社写真部勤務を経て、1990年にフォトジャーナリストとして独立。 1994年『鉄道世界夢紀行』 (トラベルジャーナル)で交通図書賞を受賞。これまでに取材した国は95か国、渡航回数は250回を超 える。
著書は『オリエント急行究極の豪華寝台列車のすべて』『櫻井寛さんの全国私鉄路線と車両大図 鑑』(世界文化社)『ななつ星 in 九州の旅』(日経BP社)『鉄道切手夢紀行』(日本郵 趣出版)『にっぽん全国100駅弁』(双葉社)『日本の鉄道路線と車両の大図鑑』(講談社)など 109冊を数える。「毎日小学生新聞」「NIKKEIプラス1」「はれ予報」などに連載中。駅弁愛好家としても 知られTBS「マツコの知らない世界」など各局テレビに出演。
PROFILE

Miki D'Angelo Yamashita

Miki D'Angelo Yamashita ジャーナリスト

コロンビア大学、パリ政治学院修士。新聞社勤務、記者、週刊誌、書籍編集者歴任。外交、国際政治、舞台芸術、食、旅、映画、アートなどを担当。旅ガイド本多数編集。親の転勤が多く、国内外の各地で育つ。世界の島巡り好き。

コロンビア大学、パリ政治学院修士。新聞社勤務、記者、週刊誌、書籍編集者歴任。外交、国際政治、舞台芸術、食、旅、映画、アートなどを担当。旅ガイド本多数編集。親の転勤が多く、国内外の各地で育つ。世界の島巡り好き。

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