【日本の誇りランキング】から見る日本の魅力ベスト6とは?|連載・日本人の美意識<1>

Posted by: 其田雪花

掲載日: Jun 27th, 2024

連載「日本人の美意識」では、さまざまな角度から改めて日本について知り、考えるきっかけとなる記事をお届けします。第一回は、日本人が考える「日本の誇りランキング」から、日本の魅力ベスト6を深掘り。目の前にある当たり前の景色や環境が、いつもと違って見えるかもしれません。(*データ参照:「社会意識に関する世論調査」の概要|令和6年3月 内閣府政府広報室)

日本人の誇り
 

「日本人の美意識」連載記事一覧

 

第1位 美しい自然 58.3%

富士山 桜並木 川 雲

四季のある日本は、美しい自然に恵まれています。そんな環境に身を置いていると当たり前に感じてしまうかもしれませんが、四季折々の自然の風景を鑑賞しようと、世界中から訪れる人が後をたちません。

全国に連なる山脈や四方を囲んだ海は、日本ならではのパノラマビューを生み出しています。また、南北に長く、北海道から沖縄まで複数の気候区分に属しているからこそ、さまざまな動植物にも出会えます。とくにお花見や紅葉のシーズンは、その美しさに毎年心を動かされますよね。

 


 

清水寺 京都

季節を愛でるイベントが年中絶えず行われ、それらを楽しむ姿は古来から変わらないもののひとつでしょう。

第2位 治安のよさ 56.9%

日本 治安のよさ

最低限の注意は必要であるものの、日本の治安のよさは度々話題にあがります。自由に外を出歩けることは、世界的にみて当たり前ではありません。小学生が子どもだけで電車通学をする様子に海外の人は驚くといいます。

 


 

お財布を落として届けてもらう

また、落とし物に気づいた人は持ち主に声をかけ、財布を落とせば中身を抜かれることなく警察に届けられるエピソードも。実際に筆者も、道で落とした通学定期券が自宅まで戻ってきたことがありました。また、落とし物を警察に届けた経験もあります。「道徳的によい行いをする」ことが、多くの日本人の美意識として根付いているのでしょう。

第3位(同率)すぐれた文化や芸術 47.5%

日本 伝統 能 面

独自の文化や芸術を有する日本。古来から継承された文化だけでなく、現在も次々と新たな芸術が生まれています。

クールジャパン 漫画文化
©︎Rizky Rahmat Hidayat / Shutterstock.com

たとえば、世界で活躍するファッションデザイナー、建築家、小説家などによって、さまざまな芸術作品が誕生し続けています。また、すぐれた漫画やアニメーションの多さから「MANGA」や「ANIME」は日本を代表する文化となり、いわゆる「クールジャパン」として世界の先頭を走っています。

 


 

第3位(同率)長い歴史と伝統 47.5%

舞妓 芸妓

長い歴史と伝統も、日本の魅力のひとつ。それらを感じられるスポットは人気観光地となっています。

たとえば京都はその代表的な都市。歴史ある神社や寺、伝統的な舞妓や芸妓の姿、数百年もの時を経て続く老舗店などは、日本人が魅力的であると考えると同時に、海外から見てもエキゾチックに映っているようです。

 


 

第5位 国民の勤勉さ、才能 33.8%

通勤風景

日本人の特性として、勤勉であることが度々挙げられます。それが今の時代に合っているかはさておき、基本的にはできるかぎり休まず、長時間労働し、自分より組織を優先するなどのイメージがついているのかもしれません。

また、根気のいる研究や、細かい作業、修行を要する手作業の世界で才能を開花させる人が多いのも事実です。

 


 

第6位 国民の人情味や義理がたさ 31.6%

ゴミ拾い

「義理人情」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。義理人情に厚い人が増えると、持ちつ持たれつ、助け合う社会が生まれます。

たとえばどこかで自然震災が起こったとき、力になりたいと全国からボランティアが集まります。過去に被災した地域は「次は自分たちが助ける出番だ」と動く様子を目にしたことがあると思います。

お返し 手土産 

また、日本には「お返し」の文化が深く根付いています。旅のお土産をもらった時、次に自分が出かけた時には「お返し」として同じように渡す人も多いのではないでしょうか。それ以外にも、結婚や出産などおめでたいシーンでお祝いをもらったら「内祝い」を返すほか、結婚式では引き出物を渡すことが文化となっています。
 

「日本人の美意識」連載記事一覧

 

日本家屋
 

【調査概要】
実施府省:内閣府(政府広報室)

調査対象:
母集団:全国18歳以上の日本国籍を有する者
標本数:3,000人(有効回収数 1,714人)
抽出方法:層化2段無作為抽出法

調査時期:
令和5年11月16日 から 12月24日

調査方法:郵送法

調査実施機関:一般社団法人 中央調査社

「社会意識に関する世論調査」の概要|令和6年3月 内閣府政府広報室

 

[All Photos by shutterstock.com]
 


 

PROFILE

其田雪花

Yukika Sonoda ライター

企業の広報&デジタルマーケティング担当を経て、ライターとして独立。大手旅行会社や外資系ラグジュアリーホテルでの勤務経験を活かし、旅、ホテル、空港など観光業界にまつわる記事をメインに書いています。とにかく旅行とホテルが大好き。日常の中では、家族や友人と美味しいものを食べる時間に癒されています。

企業の広報&デジタルマーケティング担当を経て、ライターとして独立。大手旅行会社や外資系ラグジュアリーホテルでの勤務経験を活かし、旅、ホテル、空港など観光業界にまつわる記事をメインに書いています。とにかく旅行とホテルが大好き。日常の中では、家族や友人と美味しいものを食べる時間に癒されています。

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