ヤードムとは?日本では禁止されている?
「ヤードム(嗅ぎ薬)」とは、嗅ぐとスースーしてスッキリ感を得られるアロマグッズ。いつでもどこでも重宝するタイの国民的なリフレッシュアイテムです。
旅行予約サイトTrip.comの「【2024年】タイで人気のお土産ランキング」にもランクインしています。
鼻に当てて数秒嗅ぐだけ。眠気覚ましや気分転換、風邪や花粉症で鼻が詰まってリフレッシュしたいときなどに。
1本約24バーツ(約103円 ※2024年8月31日時点)〜とお手頃な価格で手に入り、リップクリームのようにコンパクトで見た目も可愛いので、ばらまき土産にもぴったり。
そんな便利グッズですが、実際に購入する際は気をつけなければなりません。「L−デソキシ エフェドリン」という成分が入ったヤードムは日本で禁止されており、持ち帰ることができないのです。
麻薬、大麻、覚醒剤に御注意!
ヴィックス・インヘラー(鼻の薬)で L−デソキシ エフェドリンが含まれているものは、日本では、覚醒剤取締法で規制されています。国内には持ち込まないでください。
(東京都保健医療局より)
今回は、日本に持ち込みできるヤードムを筆者が実際に使い、徹底比較してみます。
日本持ち込みOKのヤードム徹底比較
POYSIAN(ポイシアン)
カラフルなパッケージがおしゃれな「POYSIAN(ポイシアン)」。タイっ子の定番品で、いたるところで販売されています(各24バーツ)。
今回はグリーン、イエロー、ブルー、ピンクの4色を単品で購入しましたが、カラーバリエーションはほかにもあり、セット販売や大容量の箱売りも見かけました。
実際に鼻に当ててみると、ツーンと鼻の奥まで届くメントール特有の香り。実際に成分の42%がメントール。両鼻に数秒ずつ当てるだけで、喉の奥までなんだかスッと通ったようなスッキリ感です。
いわゆる湿布のような香りが強く、パッケージカラーによる香りの違いはありませんでした。花粉症のときも気分転換できそうです。
Peppermint Field(ペパーミントフィールド)
「Peppermint Field(ペパーミントフィールド)」も、あらゆる場所で販売されているヤードムです(25バーツ)。商品名の通りペパーミントオイルが3.727%含まれており、爽やかな香りが心地よく、よりリフレッシュできるように感じます。
メントールも55.9%含まれていますが、ペパーミントオイルが入ることで優しい香りに。筆者お気に入りのヤードムです。
また、こちらもカラーバリエーションが豊富でセット販売もありました。なかにはオレンジオイルエッセンスを使用したタイプもあり、柑橘系の香りが好きな人におすすめのシリーズです。
TIGER BALM(タイガーバーム)
「TIGER BALM(タイガーバーム)」はシンガポール発のブランドですが、タイをはじめとするアジア各国でも多くの製品が販売され、広く愛用されています。
そんな有名ブランドもヤードムを展開しています(25バーツ)。メントールが42%含まれていて、スースー感は「ポイシアン」と「ペパーミントフィールド」の間でしょうか。ほどよい清涼感です。
肩こりや腰痛の商品を販売している有名ブランドで知名度も高いので、お土産にも喜ばれそうです。
Peppermint Field(ペパーミントフィールド)バームスティック
これまでに紹介したヤードムは鼻に当てて使用するものでしたが、塗って使うバームタイプのヤードムもあります。
こちらは「Peppermint Field(ペパーミントフィールド)」のバームスティック(54バーツ)。メントール、ユーカリ、ペパーミント、カンフルなどの成分が含まれており、リップクリームのようにバーム部分をくり出し直接肌に塗るタイプです。
特におすすめしたいのが「こめかみ」への塗布。頭痛を感じるときや、デスクワーク中などに使用するとスーッとするので頭が軽くなったように感じ、手放せなってしまうかも!車酔いや、満員電車対策、かゆみどめにも使えます。筆者もこちらを手に入れてから、毎日欠かさず愛用しています。
POYSIAN(ポイシアン)ロールオンタイプ
こちらは「POYSIAN(ポイシアン)」のロールオンタイプ(42バーツ)。小さな香水のようなビジュアルで、気になる部分に液体をくるくると塗って使います。先にご紹介した同ブランドの鼻で嗅ぐタイプよりも、香りは優しく感じました。
眠気覚ましやリフレッシュだけでなく、肩こりや頭痛対策にも使えます。さらっとしていて手も汚れないので、気軽に使える利便性の高いアイテムです。
一度は試してみたい便利グッズ
SNSでヤードムを検索すると、まるでコスメのような可愛いパッケージのものがたくさんヒットします。日本では稀に「ノーズミント」として販売されているようですが(ドンキでも話題でした)、まだまだ知名度は低いので、これからおしゃれなデザインの商品が登場すればヤードムブームがやってくるかもしれませんね!
タイに訪れたら、国民的な「鼻スースー」をぜひ体感してみてください。
©︎Yukika Sonoda