箱根の仙石原エリアにGO!
箱根は、大きく6つのエリアに分かれています。温泉街の箱根湯本エリア、アートも楽しめる強羅エリア、白煙が立ち込める大涌谷エリア、レトロな雰囲気の宮ノ下エリア、カルデラ湖がある芦ノ湖エリア、そしてすすき草原がある仙石原エリア。仙石原エリアは、箱根の中でも豊かな自然が根付いており、すすき草原の北側には金時山では登山を楽しむこともできます。
すすき草原から車で約3分の場所に「箱根ガラスの森美術館」があり、貴重なヴェネチアングラスが数多く展示されています。また、2024年8月24日(土)から11月24日(日)まで園内の庭園には、100粒のクリスタルが彩るすすきのオブジェが300本も飾られています。太陽の光で輝くガラスのすすきは必見です!
秋が見頃の仙石原すすき草原とは
仙石原は、もともと江戸時代初期まで「仙石原村」という地名で知られていました。千石もの穀物がとれる豊かな平原が由来で、もともと茅葺き屋根に使用する茅(かや)、すなわちすすきを栽培していた場所でした。
現在でもすすきが一面に広がる草原は、秋の箱根の風物詩になっています。観光名所となっている仙石原のすすき草原は、毎年3月に山焼きが行われています。雑木林になってしまうことを防ぐために行われており、平成元年に再開された伝統行事です。この管理の結果、現在のように美しいすすき草原が保たれています。
すすき草原は、入り口から約700mもの一本道が続き、左右も前後も見渡す限りすすきが広がります。所要時間はゆっくり歩いて片道で30分程度。すすき草原はループではなく、最後は行き止まりになっているので、ご自身のスケジュールに合わせたタイミングで帰路についてくださいね。
撮影するなら夕方がおすすめ
仙石原のすすきは9月ごろにつぼみとなり、見頃は例年10月中旬から11月上旬です。9月は観光客が少なく、静かに散策を楽しむことができ、つぼみが可愛らしいすすきをゆっくり堪能できます。
見頃には、一面に黄金色のすすきが広がります。特に観光や撮影におすすめの時間帯は、夕方。西日に照らされたすすきは格別で、黄金色のすすきがさらにキラキラと輝きを増し、絵画のような景色が広がります。
昼間の青空とのコントラストも美しく、多くの観光客がカメラを片手に訪れます。心地よい風が通り抜け、風に揺れるすすきを眺めながら、日本の四季を感じられます。
すすき草原を訪れる際のワンポイントアドバイス
仙石原を訪れる際には、いくつかの注意点があります。すすき草原の遊歩道は舗装されておらず、砂や石が多いため、歩きやすいスニーカーを履いていくことをおすすめします。ヒールでの歩行も可能ですが、足元が不安定な場所があるため、長時間歩く予定がある場合はスニーカーが最適です。またベビーカーなどの車輪のついたものも注意しましょう。
また、仙石原は自然豊かな場所であるため、熊の出没に注意が必要です。夜や早朝の視界が開けていない時間帯の散策は避け、明るい時間帯に訪れるのとリスクが少ないといえるでしょう。
箱根の温泉でリラックスした後は、仙石原で秋にしか見られないすすきの絶景を見に行ってみませんか?東京からのアクセスも良好なので、週末の日帰り旅行や1泊2日の小旅行でも満喫できます。この秋は、ぜひ仙石原で黄金色の風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原
TEL:0460-85-7410(企画観光部 観光課)
料金:無料
アクセス:「仙石高原」バス停下車後すぐ
駐車場:有料・無料合わせて4箇所有り
所要時間:約30分〜1時間
公式サイト:https://www.hakonenavi.jp/spot/1215
[Photo by sorano]