【速報】世界初公開!大阪・関西万博パビリオン「いのち動的平衡館」で“いのち”がわかる

Posted by: わたなべ たい

掲載日: Nov 27th, 2024

2024年11月26日、大阪・関西万博パビリオンのひとつである「いのち動的平衡館」の内容の一部が世界初公開されました。“いのちを知る”をテーマに、生命とは何かを表現した世界初となる光のアートインスタレーション! コンテンツを見終わると安らぎに包まれるような優しい気持ちになるから不思議です。

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」4

“溶けていくわたし”で始まる38億年前からの生命史

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」

©DYNAMIC EQUILIBRIUM OF LIFE/EXPO2025

2025年4月13日~10月13日までの184日間にわたり、大阪・夢洲(ゆめしま)で開催される大阪・関西万博。コンテンツの一部が世界初公開された「いのち動的平衡館」は、生物学者で作家でもある福岡 伸一氏がプロデューサーを務めるシグネチャーパビリオンのひとつ。シグネチャーパビリオンとは、各界で活躍する8人で構成され、“いのち”をテーマにしたコンテンツを楽しめます。

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」2

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」3

“溶けていくわたし”とは、とっても意味深なフレーズ。「いのち動的平衡館」では、絶え間なく動きながらもバランスが取れた状態である“動的平衡”をキーワードに、生命が誕生した38億年前から細胞分裂を繰り返し今に紡ぐ、力強くも儚い神秘的な“いのち”が表現されます。

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」10

暗闇に包まれた館内に入ると(実際のパビリオンではありません)、32万球の光がゲストをとらえ、そのシルエットは光の粒子として浮かび上がります。そう、あなたは38億年前の生命ドラマの中に入り、光の粒子として溶けていってしまうのです。

32万球の立体スクリーンで表現される生命の力強さと儚さ

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」4

演出時間は約10分。360度どの方向からも体感することができる直径10m、高さ2.5m、全周30mの立体スクリーン「クラスラ」を中央に配置。32万個のLEDが明滅しながら、繊細で儚い光の粒子が唯一無二の世界観を描き出します。

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」5

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」6

前半は細胞やDNAといった太古の生命ストーリー。ひとつの細胞が生まれたかと思うと、大きな細胞に取り込まれて多細胞になっていくなど、あたかも生きているようにうごめき、分裂を繰り返します。

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」7

後半はその生命体が、海や空、陸に上がり、クラゲやイルカ、鳥、ウマ、キノコなど、多様な生物が誕生し、最後に光の粒子は自分の中へ。

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」8

墨絵のようにも思える光の点描で紡ぎだされる白い世界。写真ではわかりにくいかもしれませんが、光が動くことで形を認識でき、“いのち”の儚さを表現するために白色で演出したのだとか。

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」9

利己的ではなく、利他性によって紡ぎだされてきた38億年の生命史と語る福岡プロデューサー。本番さながらの環境で見るのは初めてとのことですが、思わず「ヤバい」と漏らすほどの笑みを漏らしていました。

大阪・関西万博「いのち動的平衡館」
https://www.expo2025-fukuoka-shin-ichi.jp/

大阪・関西万博
https://www.expo2025.or.jp/

[Photos by ©︎tawawa]

PROFILE

わたなべ たい

TAI WATANABE ライター・エディター・ディレクター

10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
https://taijin.mystrikingly.com

10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
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