冒険気分で出発!熊本の離島・御所浦島
熊本市内から天草五橋を渡り、船に乗って約3時間、“ゆりかごの海”と云われる穏やかな内海と八代海(不知火海)に浮かぶ御所浦町。“御所浦島・牧島・横浦島”の3つの有人島を含めた大小の島々からになる町です。
魚釣りスポットや“化石・恐竜の島”としても有名で、2024年3月「天草市立御所浦恐竜の島博物館」のリニューアルオープンを機に来島客も増えている注目のスポットです。
恐竜や絶景など魅力たっぷりの御所浦島
凪いだ海に囲まれた御所浦島では、海水浴や釣りなど海ならではの遊びのほか、化石採集体験や山からの絶景が楽しめます。今回は島の玄関口である「御所浦港」を中心に見どころを紹介します。
太古のロマンを感じる恐竜の島博物館
約1億年前の日本最大級の肉食恐竜の歯化石や、恐竜の足跡化石が九州で初めて発見されたことで注目されるようになった御所浦。御所浦港の目の前にある「天草市立御所浦恐竜の島博物館」は外せない見どころスポット。
恐竜や哺乳類、アンモナイト、貝など、白亜紀から第四紀の天草地域の化石を中心に約2,000点以上を展示。その数の多さに「とにかく展示数がすごい!」という驚きの声が多々寄せられています。
中でも、吹き抜けの空間を利用した立体的な大型恐竜の骨格化石は度肝を抜きます!
ほかにも、恐竜の骨やウンチの化石などの実物やレプリカに触れる体験ができたり、天草の海の歴史や生態系も学べたりする楽しさ盛りだくさんの施設です。
館内のミュージアムショップにはオリジナルの恐竜グッズを多数販売しているので、島のお土産にもおすすめです。
住所:熊本県天草市御所浦町御所浦4310-5
TEL:0969-67-2325
開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
休館日:月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/30~1/1)
*特別展等の期間中は休館日が変更になる場合あり。
公式サイト:https://goshouramuseum.jp/
公式Instagram:@goshouramuseum
美しい自然を一望できる絶景スポット「烏峠展望所」
絶景を楽しむならば「烏峠展望所」へGO。御所浦港からは山頂まで徒歩で約90分、車で約15分で行ける絶景スポットで、峠まで整備されたトレッキングルートでは、道中のチェーンソーアートも楽しめます。タクシーやレンタサイクルでの登頂も可能できます。
標高約442mの山頂からは八代海の島々や水俣まで360度ぐるりと望めます。快晴であれば、長崎県の雲仙普賢岳方面や鹿児島県の獅子島方面を眺められます。先の「恐竜の島博物館」を見学した後だと「ここに恐竜たちが生きていたのか……」と一層ロマンを感じられるはず。
住所:熊本県天草市御所浦町御所浦島866 烏峠
ちなみに、NHK「グレートトラバース」で知られるプロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんはトレッキングコースで登頂されました。そちらの様子はYouTube「くまもとのちゃんねる」で公開中。
「御所浦.net」:https://www.goshoura.net/news/10436.html
自然をたっぷりと味わえる無人島「黒島」や絶景
御所浦港から海上タクシー(貸切船)で15分ほどの場所にある無人島の「黒島」は、海水浴をはじめ、磯遊び、キャンプなどが楽しめます。海遊びの後は島にある井戸で汲み上げた冷たい水でバシャーっと体を洗うのが醍醐味。遊んで火照った体をクールダウンしてくれます。
また黒島だけでなく、御所浦町エリアは様々な絶景を楽しめます。「日本夕陽百選」に選出された天草の夕景は特におすすめ。夕方には海沿いのでのんびりと景色を楽しんで!
港周辺のお土産・お食事処など
なんでもある!御所浦物産館しおさい館
御所浦港にある「御所浦物産館しおさい館」では、船の発着時間の確認から船の切符の購入、荷物の発送ができるだけでなく、物販や軽食コーナーまでなんでもそろっています!
熊本県と天草のご当地食材、オリジナルのお土産、恐竜グッズ、島の方が創作した雑貨などがズラリ。
島民も立ち寄るスポットのため、店内には島言葉が飛び交っています。観光客にとっては現地に住んでいるような気分になれるのも魅力です。
地元学生とコラボした新スイーツ「ごしょろーる」
しおさい館で販売されている「ごしょろーる」は、御所浦中学校の生徒と天草市の老舗菓子メーカー「イソップ製菓」、「御所浦未来島」がコラボして生まれたお菓子。
パッケージには恐竜や猫など、島にまつわるかわいいイラストがデザインされており、かわいいお土産にピッタリ。
味は御所浦産の不知火みかんが爽やに香る「不知火オレンジ」と、天草産の塩を使った「塩キャラメル」の2種。アンモナイトをイメージしたスポンジ生地がフワフワでおいしい!
しおさい館のカフェメニュー
しおさい館では、船を待つ間にもピッタリなカフェメニューも用意。コーヒー、不知火スカッシュ、ソフトクリームなど、休憩にぴったりなラインナップがあります。
化石チョコやコーンフレークをトッピングした人気の「恐竜ソフト」は、「チョコ・バニラ・ミックス」の3種類から選べます(カップのみの提供)。ソフトクリームとザクザク食感が楽しい逸品です。
住所:熊本県天草市御所浦町御所浦4310-8(「御所浦港」「御所浦恐竜の島博物館」の目の前)
TEL:0969-67-1234
営業時間:8:30〜17:50
休業日:元旦(1/1のみ)
公式サイト:https://shiosaikan.miraijima.net/
御所浦コーヒー焙煎所 海キララ:https://umikirara.base.shop/
島のカフェや宿泊処
御所浦港前に2024年8月にオープンしたハンバーガーとからあげのお店「恐竜グルメ倉庫」では、鶏のから揚げを恐竜にみたてた「恐竜バーガー」や、御所浦産の鯛やすりみを使ったバーガーが大人気。
住所:熊本県天草市御所浦町御所浦3881-19
営業日:土日祝(昼11:00〜14:00、土曜のみ夜19:00〜23:00あり)
*不定期営業のため、営業日・営業時間の詳細は公式Instagramからご確認ください。
公式Instagram:@goshoura.terrace
ほかにも、御所浦港周辺には飲食店はあり、不定期でキッチンカーも登場し、軒先などにイスとテーブルを用意した「おうちカフェ」も展開中。営業状況は各SNSなどで事前にチェックしておきましょう。
旅館や民宿もあるので宿泊も可能です(宿泊は事前予約必至)。とれたての海の幸や郷土料理に舌鼓をうち、のんびりと非日常な島暮らしを体験してみてください。
公式Instagram:@goshoura.fan
周遊にはレンタサイクルやアプリを活用!
島巡りには「レンタサイクル」や「レンタカー」を利用すると島内のスポットを効率的に巡れるのでおすすめ。先に紹介した御所浦観光物産館しおさい館にて貸出対応しています。
来島前に、島内の情報を確認できる「恐竜の島 探検地図 しまたん」をダウンロードしておくと便利。恐竜との写真スポットやスタンプラリーで島を巡る遊びだけでなく、クーポン、天草全体の情報、交通方法についてなどもチェックできます。
詳細・ダウンロード:https://amakusa.itours.travel/lp/
御所浦へのアクセス
御所浦町までは、熊本方面・天草空港からは「高速バス・自家用車・電車」を利用して、周辺にある4つの港(棚底港、本渡港、大道港、水俣港)から船でアクセスできます。各方面への往復時間や料金は異なるので、しっかりとスケジュールを組んでおきましょう。
今回紹介した見どころスポットのほか、化石クルージング、魚釣り、伝馬船櫓漕ぎ体験など島のアクティビティはまだあります。自然あふれる島内で思い思いの過ごし方で楽しみにいってみてはいかがでしょうか。
住所:熊本県天草市御所浦町
交通:熊本方面から天草方面へ移動し、最寄の港(棚底港・大道港・本渡港・水俣港)で乗船して約3時間(交通状況によって異なります)
・バス、車を利用した場合:「棚底港、大道港」からカーフェリー・定期船・海上タクシー(予約制)で約20〜30分、「本渡港」から定期船で約40分
・JR電車を利用した場合:JR熊本駅から新水俣駅・水俣駅へ、産交バス(水俣港行)またはタクシーで「水俣港」へ→水俣港から海上タクシー(予約制)を利用して約30分
*海上タクシーの詳細(物産館「しおさい館」TEL:0969-67-1234)
(参考)
「御所浦.net」公式サイト:https://www.goshoura.net/
「熊本県天草観光ガイド」公式サイト:https://www.t-island.jp/
[all photos by kurisencho]