「雲を食べているみたい」と話題!美十「ふわふわおたべ5個入り」が京都の新定番土産になる予感│実食ルポ&販売場所の紹介も!

Posted by: kurisencho

掲載日: Mar 27th, 2025

京都の定番土産「おたべ」を手掛ける株式会社美十から、構想から12年の月日が費やされて誕生した「ふわふわおたべ5個入」が満を持して販売開始。雲のように白くてやわらかな食感で、新たな京都土産の定番となる予感! 今回はそんな注目の新商品について販売場所もあわせて詳しく紹介します。

京都から日本各地へ展開する「美十」

京都府京都市・株式会社美十(内覧会にて、おたべの歩みパネル展示)
京都に本社を構え、京都銘菓「つぶあん入り生八つ橋 おたべ」や、京都生まれのバームクーヘン「京ばあむ」を製造・販売している株式会社美十。1965年設立(1935年創業)以来、京都だけでなく、北海道から沖縄まで美十グループのブランドを展開しています。

1966年発売!美十の看板商品「おたべ」

京都府京都市・株式会社美十「つぶあん入り生八つ橋 おたべ)」
美十の看板商品と言えば、焼く前の生八つ橋につぶあんをのせて三角におった形の「つぶあん入り生八つ橋 おたべ」。京都には色々な生八つ橋がありますが、実は、つぶあんを挟んだ三角形は美十が最初に始めたんだそう!

京都府京都市・株式会社美十(内覧会にて、おたべの商品)2
1966年に「おたべ」が発売されて以降、にっきや抹茶の定番、季節限定、チョコレートなど洋素材との組み合わせ、人気アニメとのコラボ、食べやすいサイズの「こたべ」など様々に展開。2020年からはおたべを1つずつフィルムに入れて個包装タイプにすることで鮮度を保ち、配りやすくして、味以外も工夫をこらしています。

雲のようなに白くやわらかな「ふわふわおたべ5個入」が新登場!

美十の大定番商品である「おたべ」に、2025年3月からこれまでのおたべの常識を覆す新商品が登場!

京都府京都市・株式会社美十、新商品「ふわふわおたべ5個入」発表内覧会
それがこちらの「ふわふわおたべ5個入」。構想からなんと12年の月日をかけて開発された商品で、「天使も驚く、ふわふわ食感。」のキャッチコピー通り、ふわふわの雲から着想を得ているとのこと。

京都府京都市・株式会社美十、新商品「ふわふわおたべ5個入」中身
白と空色のコントラストが爽やかなパッケージに描かれた、雲の上で憩う天使が可愛らしい!

京都府京都市・株式会社美十、新商品「ふわふわおたべ5個入」
見た目の特徴はなんといっても雲を思わせる白さ。形は従来の「おたべ」と同様の三角形ですが、ひと回り小さいサイズ感です。

京都府京都市・株式会社美十、新商品「ふわふわおたべ5個入」2
というのも、生地にはふわふわ感を演出するためにメレンゲが加えられており、従来のおたべよりも2倍の厚みになっていることから、食べやすく工夫されているのだとか。こうした気遣いがとっても好ポイント。

京都府京都市・株式会社美十、新商品「ふわふわおたべ5個入」3
箱に記載されている食べ方の通りにそっとつまむと……。生地が重力に従って下へととろけていきます。めちゃくちゃやわらかい!

京都府京都市・株式会社美十、新商品「ふわふわおたべ5個入」4
さあ、いざ実食! ふわっ…とした食感の生地は、さらりときめ細やかなお餅のように伸びやか。モチふわのバランスが最高で、まるで雲を食べているみたいな感覚に。

フィリング(あんこ)は、幅広い世代に「小豆」に親しんでもらえるようにと、“あんこ・バター”の人気の組み合わせ。口当たりなめらかなこしあんとほのかな甘みと塩味のあるバター相性は言わずもがな。ふわふわな生地も相まって最高です!

ちなみに1番おいしい食べ方は「常温でそのまま」。極上のやわらかさを楽しめて、味わった後はパッケージの天使のようにうっとり笑みがこぼれるでしょう。

12年間の試行錯誤の末に誕生した新商品

約12年前、生八つ橋関連商品市場に美十の新しい技術や製法を取り入れたいと考えていた製品開発部の三好さん。

「求肥に卵白と白あんを加えて練りあげた真っ白なお餅“雪平(せっぺい)”をおたべで表現できないか」と考え、生八つ橋の三角の形でもち生地に「メレンゲ」を加えた「ふわふわ食感の新しいおたべ」の開発をスタート。

京都府京都市・株式会社美十、新商品「ふわふわおたべ5個入」発表内覧会2
当時の設備では、三好さんが思い描く新食感のおたべへの道のりは厳しいものだったそう。とろとろした液体のような生地で三角形をどう作るか、賞味期限内でふわふわ食感とできたてのおいしさを維持できるか、食感が特長的な本商品の量産化が難しいなど課題に直面し、一時は商品化を見送ることに。

それでも三好さんの情熱は消えず、試行錯誤を繰り返した結果、2023年に量産化の見込みが立ったことから商品化に至ったとのこと。

ふわふわおたべ5個入はどこで買える?賞味期限は?

京都府京都市・株式会社美十、新商品「ふわふわおたべ5個入」パッケージ2
「ふわふわおたべ5個入」(税込756円)は、2025年3月14日(金)から販売を開始。賞味期限は製造日含む10日間で、おたべ本館、おたべ嵐山店、おたべ清水坂店(2025年3月14日開店)、京都駅で販売されます。

購入できた際に試したいのは従来の「おたべ」の食べ比べ。ぜひ、最初は定番、次に新商品という順番で試してその違いを体感してください!

まだまだある!美十グループのブランド

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会
革新的な今回の「ふわふわおたべ5個入」を手掛けた、美十グループは他にもブランドを展開しているので少し紹介します。

京都・京ばあむ

京都に店舗を構える、しっとりほわほわ食感の京都生まれのバームクーヘン「京ばあむ」。2023年には京都市南区にミュージアム「atelier京ばあむ」もオープンし、工場見学やバームクーヘン焼き上げ体験もできます。

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(京ばうむ)
(右)「おたべ会」の宇治抹茶や京都産豆乳など京都素材を使ったソフトタイプの定番「京ばあむ」、(左)atelier京ばあむ限定のハードタイプ「宇治抹茶ピレネー」、(下写真)atelier京ばあむ限定のソフトタイプ「京ばあむ ほうじ茶味」と、お茶の香りと食感を楽しめる3種類の自信作です。

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(京ばうむ)2
ちなみに、京ばあむは最初から最後まで1人の職人さんが約1時間かけて焼き上げていて、フィルム包装には焼成者のお名前も記載されています。職人さん宛にお礼のお手紙が届くこともあり、美十が理想とする「生産者・作り手・お客さんの繋がり」を実現しています。

京ばあむ
公式サイト:https://kyobaum.com/

京都・洋菓⼦ぎをんさかい

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(洋菓子ぎおんさかい)
京都祇園にお店を構え、「粋」をテーマに京都の季節感や文化を表現しているパティスリー「洋菓⼦ぎをんさかい」。(写真)低糖質素材を食材を使い、スパイスや洋酒をきかせたクッキー缶「朔音ーさくのねー」など焼き菓子やケーキを販売しています。

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(洋菓子ぎおんさかい)
中でも「10月〜4月限定・苔玉シリーズ」と「5月〜9月限定・ふうせんシリーズ」のケーキはレトロで新しいと話題に。カフェも併設しているので、花見小路散策の休憩にもぴったりです。

洋菓子ぎをんさかい
公式サイト:https://www.gion-sakai.com/

東京・MIYUKA

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(MIYUKA)
美十が培ってきた技術を生かし、あずきを様々な形で洋菓子にアレンジしたお菓子屋さん「MIYUKA(ミユカ)」。JR東京駅構内(グランスタ東京 銀の鈴エリア)に店舗があり、(写真)生バターとあずきのふわシャリサンド「美結菓」は、かつてない進化系生食感ラングドシャだとお土産にも大好評。

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(MIYUKA)2
東京駅限定の新商品「あずき沙風練」は、サクッとしたサブレであずきクリームをサンドし、後味には隠し味のゴマの風味が広がります。唐花模様のオリジナル缶も素敵。

MIYUKA
公式サイト:https://www.bijuu.co.jp/miyuka/

北海道・フェルムラ・テール美瑛

東京・世田谷三宿や北海道美瑛に店舗をもつ株式会社ラ・テール。

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(フェムルラ・テール美瑛)
北海道美瑛町から北海道や国産の素材を使ったものづくりを発信するブランド「フェルムラ・テール美瑛」は、美瑛本店、札幌、東京、那覇に店舗があり、発売から累計500万個以上売り上げた「バターチーズサンド」シリーズや焼き菓子、パンなどを次々と販売しています。

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(フェムルラ・テール美瑛)2
(写真)渋谷 東急フードショー店限定「MADELE(マドレ)」。コロンとキュートなマドレーヌの中に果実の自家製コンフィチュールを閉じ込めた「りんご・ルバーブと木苺・ハスカップ」の3種のラインナップ。ギフトにもぴったりな商品ばかりです。

フェルム ラ・テール美瑛
公式サイト:https://www.laterre.com/fermebiei/

東京・ラ・テール洋菓⼦店

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(ラ・テール洋菓子店)
1998年に世田谷三宿にオープンした旬の素材にこだわる洋菓⼦店「ラ・テール洋菓⼦店」には、北海道美瑛町「ファームズ千代田」の希少なジャージー牛乳、山梨「黒富士農場」の平飼いの卵を使った大地のプリン「ウ・オ・レ」はじめ、安⼼でおいしくて素材のよさが際立つお菓子たちが魅力です。

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(ラ・テール洋菓子店)2
注目は、2025年3月8日発売の新商品「巨峰のレーズンサンド」。山梨県産巨峰を使った大粒でフレッシュなレーズンはほんのりラム酒の香りとバターのコクがやさしく広がります。毎月10日限定の1日のために開発される「サンクスケーキ」もお店の名物です!

LaTerre
公式サイト:https://www.laterre.com/

大阪・菓⼦⼯房エピナール

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(菓子工房エピナール)
大阪府箕面市に店舗を構え、1982年の創業以来愛されている洋菓子店「菓子工房エピナール」。伝統を守り、丁寧に手作りすることにこだわっています。

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(菓子工房エピナール)2
(左)創業当時からの看板商品は「トリュフ・オ・ショコラ」。細長いトリュフで、外側の薄いチョコレートがパリッと割れると、中からガナッシュがとろっとあふれてくる感激の逸品。(中央)通販限定「抹茶トリュフ」も同じくパリッととろけて、宇治抹茶の香りを堪能できます。チョコレートも抹茶も洋酒を使用し大人を満足させる味わいに。

大量生産できないからこそ数に限りがありますが、1度食べたら忘れられない食感と風味に出会えることでしょう。

菓子工房エピナール
公式サイト:https://www.m-epi.com/

大阪・大阪さくさくワッフル

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(大阪サクサクワッフル)
新大阪駅・大阪駅エリア、伊丹空港など、大阪の主な旅の拠点のお土産売場で販売している「大阪さくさくワッフル」。メープルが香り、香ばしいキャラメリゼがサクサクと歯切れよい新食感の薄焼きワッフル。表面に「39(サンキュー)」と数字で感謝の気持ちを表して、遊び心満載です。

大阪さくさくワッフル
公式サイト:https://3939.osaka.jp/

沖縄・バナナパラダイス、沖縄黒糖シリーズ

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(バナナパラダイス)
2020年、沖縄に誕生したバナナスイーツ専門店「バナナパラダイス」。ベーカリープロデューサー岸本拓也さんが手がけた「しあわせの沖縄バナナパン」は、1斤に約1.5本分の生バナナを練り込んでいて、消費期限2日間にも関わらずリピート率No.1の人気もの。ほかにも、バナナケーキや焼き菓子もあり。2025年3月現在、那覇空港でしかゲットできない限定商品ばかりです。

京都府京都市・株式会社美十、ブランド発表会(沖縄黒糖シリーズ)
沖縄工場では県産の黒糖や“くがにたまご”を使った「沖縄黒糖シリーズ」も製造し、バナナパラダイスでも販売しています。(左)美十のバームクーヘン作りで培った技を生かして、沖縄県産の黒糖を使った「沖縄黒糖ばうむ」、(右)ホワイトチョコレートをサンドした「黒糖ラング」、沖縄の5つの離島の黒糖の味比べができる「黒糖ラスク」など4種を展開。“ちむどんどん(心躍る)”するラインナップです!

バナナパラダイス
公式サイト:https://bananaparadise-okinawa.com/

まとめ

京都府京都市・株式会社美十(内覧会にて、おたべの商品)3
原材料に誠実で伝統を守りながら常に躍進し、いろんなお菓子ブランドで楽しませてくれる美十。2025年8月に設立60周年を迎え、新たに誕生したポップな「ふわふわおたべ5個入」には、12年間という月日を諦めずに挑戦してきた情熱が込められていて胸が熱くなりました。

株式会社美十
公式サイト:https://www.bijuu.co.jp/

2025年3月14日(金)新発売
「ふわふわおたべ5個入」
税込価格:756円
賞味期限:製造日含む10日
販売店舗:おたべ本館、おたべ嵐山店、おたべ清水坂店(2025年3月14日開店)、京都駅

「おたべ本館」
住所:京都市南区西九条高畠町35-2
TEL:075-681-8284
営業時間:10:00~18:00
定休日:なし
交通:近鉄京都線「十条駅」から徒歩役10分、地下鉄烏丸線「十条駅」から徒歩約20分


「おたべ嵐山店」
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町37ー14
TEL:075-468-1720
営業時間:10:00〜17:00
定休日:なし
交通:嵐山本線「嵐山駅」から徒歩約2分、阪急嵐山線「嵐山駅」から徒歩約10分


「おたべ清水坂店」(2025年3月14日開店)
住所:京都市東山区清水2丁目211
TEL:075-551-2077
営業時間:10:00~17:00
定休日:なし
交通:京都市バス・京阪バス「清水坂」停留所から徒歩約8分、京阪本線「清水五条駅」から徒歩約19分

[all photos by kurisencho]

PROFILE

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

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