こんなところに? 森の奥に現れるレトロなカフェ「天空の楽校」
秩父の山間部に位置する「天空の楽校」。最寄り駅の「皆野駅」からバスに揺られて約30分、バスを降りると、あたり一面に広がるのは深い森と大自然です。
「本当にこんな場所にカフェがあるの?」と半信半疑になりながら、木々に囲まれた道を進んでいくと、ふいに視界が開け、レトロな木造校舎が姿を現します。
ここが「天空の楽校」! かつて小学校だった建物をリノベーションした、レトロな雰囲気のカフェです。まるで探検のような山道を進んでたどり着く、その“わくわく感”も、このカフェの大きな魅力の1つ。
標高550mの絶景テラス「天空のUMIテラス」
「天空の楽校」で今注目を集めているのが、昨年12月に完成した“天空のUMIテラス”。標高約550mからの絶景を眺めながら、ゆったりとカフェタイムを楽しむことができます。
目の前に広がるのは、樹海と、条件がそろえば雲海まで望める大パノラマ。まるで大自然と一体になったかのような開放感を感じられます。
そんなUMIテラスの床一面は、鮮やかな青色。この美しいテラス、実はすべてDIYで手作りされたそうです。大自然の緑の中に突如現れる、海色のテラス席が、非日常感あふれる映えスポットとして話題になっています。
オーナーさんの粋な計らいで、テラス席には三脚が常備されています。「UMIテラスと一緒に写真を撮って、SNSに投稿してもらえたら」とのこと。訪れた際には、ぜひ絶景とUMIテラスを背景に撮影してみてください。
ここでしか食べられないオリジナル天空メニューも絶品
「天空の楽校」でしか食べられないオリジナルメニューを紹介します! 今回はオーナーさんおすすめの2点を実食させていただきました。
名物「天空のちまき」
「天空のちまき」は、オーナーが地域活性化のために考案した完全オリジナルメニュー。ふるさと納税の返礼品や通信販売でも手に入れることができます。県外から「天空のちまき」を目当てに訪れる人も多いのだとか。すべて手作りにこだわった、ここだけの絶品フードです。
筆者は、1番人気の「角煮」を注文しました。そのほかにも、ベーコンチーズや海鮮、牛すじカレーなど味のバリエーションも豊富。台湾料理のちまきを日本人の口に合うように、オーナーがアレンジしたそうです。
もち米の中には、ごろっと大きな具材がたっぷり! 食べ応えも大満足な逸品です。
値段:700円(税込)
UMIテラスとの相性抜群! ブルーフロート
ドリンクの中でも1番人気というのが、UMIテラスの鮮やかな青色を表している「ブルーフロート」。青空と一緒に写真を撮れば、映えショットが狙えます。
味も濃厚バニラアイスクリームとさっぱりラムネ味のドリンクが相性抜群。爽やかな味わいで、この夏に何度も飲みたくなる味わいです。
値段:650円(税込)

天空の楽校メニュー 一覧
他にも様々なメニューがありました。筆者が訪れてた際には終了してしまっていた、ソーセージやスペアリブにチーズをたっぷりのせて、薪窯でじっくり焼き上げる名物「天空の窯焼き」も大人気!
廃校をリノベーション! オーナーのこだわりが詰まったスポット
「天空の楽校」にはUMIテラスの他にもオーナーのこだわりが詰まった場所が沢山ありました。魅力的な場所を3つ紹介します!
昔懐かしい廃校ならではのスポット
カフェの中には、元小学校の面影を感じさせる場所がいくつか残っています。廊下にある大きな黒板は自由に落書きができるようになっていて、訪れた人のイラストやメッセージがにぎやかに並んでいました。
黒板の上には、習字の作品も。筆で書かれた文字を眺めていると、小学生のころを思い出す懐かしさがこみ上げてきます。
手ぶらでも楽しめるBBQ場
「天空の楽校」にはBBQスペースがありました! 以前までは持ち込み限定でBBQができる場所だったのですが、お客様がお肉を忘れてきたことがきっかけで、BBQコースメニューを始めたそうです。手ぶらでBBQができるのは、とってもありがたいですね。
「天空の楽校 BBQ」の予約は3日前まで。店内には、カップルや家族連れにぴったりのテーブル席のほか、30名前後の団体でも利用できる広めの座席も用意されています。訪れる際はチェックしてみて下さい。
夢を持つ若者たちが集う場所「イベントステージ」
「天空の楽校」には音響や照明設備が整ったイベントステージがあります。ライブを見ながらのBBQはより一層盛り上がりそうです。周囲を自然に囲まれた静かな山間部だからこそ、音を気にせず思いきり楽しめるのも、この場所ならでは。そんな環境が、地域の新たな魅力として活かされています。
オーナーの稲垣さんは、実は昔東京でアーティスト活動をしていた方なんです。この小さなイベントステージで、夢を持った若者が活躍できる場所になればとイベントステージを設置。今後はDJイベントなど、さまざまなスタイルのイベントにも対応していく予定とのことなので、今後の展開にも注目です。
「天空の楽校」アクセスは?
筆者は、最寄りの秩父鉄道「皆野駅」から皆野町営バス・日野沢行きに乗って向かいました。
バスに揺られること約35分、「天空の里」バス停で下車すると、すぐ目の前に目的地の「天空の楽校」があります。※バスの本数が少ないので注意
高速道路が近いこともあり、横浜や東京、群馬、茨城方面からバイクや車で訪れる方も多いそう。敷地内にはバイクの駐車場も完備されているので、ドライブ旅にもぴったりです。
ここでしか味わえない絶景と料理を求めて、わざわざ訪れる価値のある場所です。秩父の大自然に包まれて、非日常のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
住所:埼玉県秩父郡皆野町大字上日野沢652
営業時間:平日 11:00~17:00 土日祝 10:00~18:00
水曜定休日(12月中旬~3月中旬は冬期休暇)
電話番号:TEL&FAX 0494-62-5431
[All Photos by nono ]