最終結果発表!
※2025年9月30日追記
3回の試食会と特別審査員の皆様の合計でとんかつNo.1『MVP(Most Valuable pork)』そして金賞・銀賞・審査員特別賞が決まりました。
グランプリは沖縄県のあぐー! プレゼンターを務めた、世界的一流シェフである菰田欣也さんは「脂にワイルド感があり、特長が際立っていた。とてもおいしかったです」と高く評価。
あぐー
《金賞》
常陸の輝き
《銀賞》
上州麦豚
《審査員特別賞》
オリーブ豚
かごしま黒豚
TOKYO X
※審査員特別賞は50音順
筆者の予想とはかなり違った結果となりました!
そもそも「とんかつ べス豚グランプリ」とは?

参加者はどのとんかつがどの銘柄かわからないブラインド投票。ピックの色は会場によって変わります!(写真は新宿会場)※画像は公式Xより
「とんかつ べス豚グランプリ」は、全国6産地のブランド豚、あぐー(沖縄県)・オリーブ豚(香川県)・かごしま黒豚(鹿児島県)・上州麦豚(群馬県)・TOKYO X(東京都)・常陸の輝き(茨城県)のとんかつを食べ比べ、一般参加者の投票でNo.1を決定する初開催のグルメイベントです。

参加者は一番おいしかったとんかつに2p、二番目に1p投票!
2025年9月17日(水)の新宿会場をはじめ、9月24日(水)に有楽町会場、9月30日(火)に丸の内会場と、都内3会場を巡回し、各会場で先着100名の一般参加者(すでに満席!)が6産地のブランド豚のとんかつを食べ比べ、おいしいと思ったとんかつに投票します。
グランプリが決定するのは、最終日9月30日(火)の丸の内会場。
全国屈指のブランド豚が激突する頂上決戦、非常に気になります! ということで初日の新宿会場で食べ比べした筆者が、TOP3のブランド豚を予想してみました。
勝手に予想!一番おいしいブランド豚は?

新宿会場は「新宿三丁目テラス」。快晴のもとテラスでとんかつをいただきます!
1位 TOKYO X(東京都)
筆者の勝手に選ぶグランプリは、「TOKYO X」。このブランド豚自体、初めて知る銘柄だったのですが、肉質が圧倒的に柔らかく、脂身と赤身のバランスが最高です。奥深い旨味が、心の底から広がる多幸感を演出してくれます。希少な銘柄だと知り、今後注目したいと思いました!

1997年に東京都の開発によって誕生した、希少な国産ブランド豚肉です。上質な香り、ほのかな甘み、さっぱりとした脂肪が特長で、上品な味わいが楽しめます。一般の国産豚に比べて約4倍のビタミンB1(疲労回復や脳・ 神経の健康を支える重要な栄養素)を含有しています。
2位 常陸の輝き(茨城県)
勝手に選ぶ第2位は、茨城県の「常陸の輝き」。このブランド豚も意識して食べたのは初めてだったのですが、甘みと旨味が濃くて、コクがあります。今回のグランプリは、茨城県の声がけでスタートしたそうなのですが、さすが! とんかつにあうブランド豚だという自信があったのではと推測しました。

茨城県と生産者が協力して開発した銘柄豚「常陸の輝き」。一般の豚肉に比べて霜降りが多く、やわらかな肉質が特長です。専用の飼料でじっくりと育てることで、旨味や甘味のもととなるアミノ酸が豊富に含まれ、「やわらかさ」「旨味の強さ」「香りの良さ」が三拍子そろった逸品に仕上がっています
3位 かごしま黒豚(鹿児島県)
ぷりっとした肉質で、赤身もしっとり。脂身も重くなく味わいがあります。おそらく今回の6種のなかでは一番知名度があり、一般的に評価が高いと思われる「かごしま黒豚」ですが、勝手に選ぶランキングでは第3位でした。

「鹿児島県黒豚生産者協議会」の会員が厳格なルールに基づき、さつまいも入り飼料を与え生産した黒豚。食肉のプロであるバイヤーを対象にした調査では、「味」など17項目中11項目で最高評価を獲得し、総合評価1位。口に入れるとやわらかく、歯切れよく、甘味と旨味があふれ出す、日本を代表するブランド豚肉。
まだまだあるブランド豚!それぞれのおいしさ
あぐー(沖縄県)
まろやかな脂身が印象的。もう少し自分が若かったら、この脂身の海で溺れたいと思いそうです。

琉球在来豚アグーは600年程前に中国から沖縄に渡来し飼育されていた琉球島豚を基にして作られた小柄な豚です。この琉球在来豚アグーを雄方に、西洋種の雌を交配させて生まれてきた豚のお肉が「あぐー」です。この交配により、脂に特徴が表れ、うま味とさっぱりした味わいとなります。
オリーブ豚(香川県)
以前香川を旅行した際、ローストポークや豚丼など色々いただき大好きになったのですが、とんかつは初めていただきました。さっぱりいただけるオリーブ豚は、ヒレカツ好きの人にもおすすめできそうです。

オリーブ豚(とん)とは、オリーブオイル採油後の果実から作られた「オリーブ飼料」を与えて育てた香川県畜産試験場開発のブランド豚です。今年で誕生10周年を迎えました。通常の餌で育てられた豚肉と比べて、フルクトースが約1.5倍多く含まれており、「赤身の甘味と旨味の強さ」と「さっぱりとした脂」が特徴です。
上州麦豚(群馬県)
さっぱりした赤身がしっかりと食べ応えあり。こちらもヒレカツ好きの人にも好まれるタイプではないでしょうか。

古くから麦作りが盛んな群馬県では、庭先飼育の頃より麦類を含んだ餌を食べた群馬の豚肉は抜群に美味しいといわれ、「群馬に寄ったら、トンカツを食すべし」と紀行文にあるほどです。上州麦豚は動物性飼料を排除し、麦類を多く含む専用飼育飼料で群馬県JAグループの契約農家で生産される豚肉であり、豚肉独特の臭みを抑えた食感はさっぱりしていながら深い旨味がありとてもおいしい豚肉となっています。
肉には好みと適齢期がある
今回の食べ比べでは基本ソースを使わず、そのままか塩でいただいたのですが(希望者にはソースも用意されています)、とんかつの好みや年齢による好みも投票を左右するなと感じました。ロースカツ好きな人もいればヒレカツ好きな人もいます。若い頃は脂身がないと物足りなかったけれど、年を経て赤身好きになる人もいるでしょう。
そうした好みもありつつ、それでも頂点に立つ「ベス豚」は何か、非常に気になります! 明日の発表が楽しみです!
■公式サイト https://beston-gp.jp/
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©︎kanoa