まるで美しい織物のような、寄木細工のような。一目見てこれが棚田だとはわからない絶景が、ベトナム北部、イエンバイ省には広がっています。
四季それぞれの美しさ
春。棚田は水で満たされ、田植えの時期を迎えます。棚田とは、傾斜地に作られた階段状の水田。千枚田、段々畑とも呼ばれます。
田植え作業が始まりました。ここベトナムにも機械化の波はきていますが、のどかな棚田には手植えが似合う気がします。
そんな風景を見るとほっとした気持ちになるのは、私たちが同じ稲作の文化を持つ日本人だからでしょうか。
夏。青々としげる稲が、みるみるうちに育っていきます。
梅雨を越え、夏を越え、実りの秋。棚田が黄金色に染まります。
傘を差しゆく人々が、物語の1ページのように浮かび上がり、最も美しい季節を迎えます。
日本の感覚で言うと、こういった風景が失われないといいなと思うのですが、ベトナムではむしろ増えているそうです。
これからも広がっていく棚田の絶景。何だか夢のある風景です。
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