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空中宮殿にアーユルヴェーダも。最高に癒される、スリランカってどんな国?

Posted by: 春奈
掲載日: Jan 28th, 2018. 更新日: Jan 26th, 2018

豊かな自然に恵まれたスリランカは、国土の10パーセントが国立公園に指定されており、手つかずの自然が随所に残っています。空中宮殿・シーギリヤロック、世界遺産「聖地キャンディ」、アーユルヴェーダの本場などほかにはない魅力が詰まった癒しの国。

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「どこにあるの?」って言われがちだけど最高に癒される、スリランカってどんな国?

日本でスリランカの話をすると、たいてい「スリランカってどこにあるんだっけ?」という反応が返ってきます。

そもそもスリランカに対して具体的なイメージをもっていない人が多く、もっていたとしても「なんとなくインドに似ている」と思われがちなスリランカですが、ほかにはない魅力が詰まった癒しの国なのです。


スリランカってどんな国?

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スリランカ(スリランカ民主社会主義共和国)は、インドの南、インド洋に浮かぶ島国。面積は北海道の約0.8倍、人口およそ2100万人の小さな国です。

かつてはイギリスの支配下に置かれていましたが、1948年にら自治領(英連邦王国)の「セイロン」として独立。1972年に「スリランカ共和国」に改称し、1978年に現在の国名「スリランカ民主社会主義共和国」になりました。

主要民族はシンハラ人で約75パーセント、ついでタミル人が約15パーセント、スリランカ・ムーア人が約10パーセントを占めています。

公用語はシンハラ語とタミル語ですが、イギリスによる植民地支配の影響もあって、英語もよく通じるため、一般的な観光旅行でコミュニケーションに苦労することはあまりありません。

首都は最大の都市・コロンボ近郊のスリジャヤワルダナプラコッテで、通貨はスリランカルピーが用いられています。

日本からスリランカへ

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日本からスリランカへのフライトは、スリランカ航空が成田とコロンボを直行便で結んでいます。往路の所要時間はおよそ9時間半。ほかに、LCC(格安航空会社)のエアアジアを利用し、クアラルンプールで乗り継いでコロンボを目指す方法などもあります。

スリランカに入国するには短期間の観光目的の滞在であってもビザが必要です。オンラインでETA(電子渡航認証システム)の申請ができるほか、到着時に空港での現地申請も可能ですが、空港カウンターが混雑している場合は時間がかかることもあるので、オンラインでの事前申請がおすすめです。

手つかずの自然が残る癒しの国

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「スリランカ」とはシンハラ語で「光り輝く島」の意味。その名の通り、豊かな自然に恵まれたスリランカは、国土の10パーセントが国立公園に指定されており、手つかずの自然が随所に残っています。

「どこにあるの?」って言われがちだけど最高に癒される、スリランカってどんな国?

ヤーラ国立公園やウィルパットゥ国立公園では、ヒョウやゾウ、クマといった野生動物に出会えるサファリツアーが楽しめます。

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また、観光客に大人気なのがピンナラワの象の孤児院。群れからはぐれた象やなんらかのハンディキャップを負った象たちが50頭以上暮らす象の楽園です。

他国にも野生の象を保護する施設はありますが、ピンナラワの象の孤児院は桁違いのスケール。水浴びの時間になると数十頭の象たちが一斉に川へと行進する光景や、水浴びの喜びを全身で表現する象たちの生き生きとした姿には、誰もが笑顔に。

穏やかな仏教徒が暮らす「微笑みの国」

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インドのすぐ南に位置することから、スリランカはインドと似ているというイメージを持たれがち。確かに食文化をはじめインドと似ている部分もありますが、インドでは人口のおよそ80パーセントをヒンドゥー教徒が占めるのに対し、スリランカでは仏教が約70パーセントを占めます。

人々の見た目は似ていても、スリランカのほうが穏やかでのんびりとした時間が流れているという印象。スリランカを旅していると、観光地などですれ違った一般の人が「ハロー」と声をかけてくれたり、微笑んでくれたりすることに驚くでしょう。

それでいて、なれなれしい声かけや強引な客引きなどは少なく、フレンドリーでありながら控えめな人が多いスリランカ。「微笑みの国」というとタイを思い浮かべる人も多いと思いますが、スリランカはまさに「微笑みの国」なのです。

空中宮殿・シーギリヤロック

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スリランカにある8つの世界遺産のうち、最も高い人気を誇るのがシーギリヤロック。

シンハラ王朝時代の5世紀、父を殺して王位を奪った狂気の王・カッサパ1世は、弟の報復から逃れるように、高さ約200メートルの巨岩の頂上に宮殿を築きました。しかし、宮殿の完成からわずか11年後、カッサパ1世は弟との戦いに敗れ、あっけなく自害するのです。

「どこにあるの?」って言われがちだけど最高に癒される、スリランカってどんな国?

シーギリヤロックの頂上には、現在は廃墟となった宮殿跡が残されています。当時の豪華さをしのばせるものはなにも残っていませんが、ここから眺める360度の大パノラマは爽快。

「どこにあるの?」って言われがちだけど最高に癒される、スリランカってどんな国?

岩山の中腹に描かれたミステリアスな美女たち「シーギリヤ・レディ」のフレスコ画も必見です。

聖なる古都キャンディ

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スリランカ中部の中心都市・キャンディは、シンハラ王朝最後の都として栄えた古都。ブッダの歯を祀る聖地・仏歯寺を擁する落ち着いた町並みは「スリランカで最もスリランカらしい町」といわれ、「聖地キャンディ」として世界遺産に登録されています。

「どこにあるの?」って言われがちだけど最高に癒される、スリランカってどんな国?

インドからもたらされた仏歯は7重の黄金の舎利容器に納められており、参拝者は一日に3度の礼拝の時間にほんの数分間ちらりと仏歯の姿を目にすることができるのみ。その場に居合わせれば、きっと神聖な空気と人々の篤い信仰心に圧倒されることでしょう。

夕方にはスリランカの伝統舞踊であるキャンディアン・ダンスも必見。なかでも火渡りの儀式「ギニ・シシーラ」は迫力満点です。

アーユルヴェーダの本場

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スリランカは、インド発祥の伝承医学、アーユルヴェーダの本場として知られています。アーユルヴェーダは人々の日常に溶け込んでいて、西洋医学が主流となった今でも、町にはアーユルヴェーダの診療所があり、専門医の診断に基づいた施術を受けることができます。

「どこにあるの?」って言われがちだけど最高に癒される、スリランカってどんな国?

観光客でも、ホテルでスパ感覚で受けられるアーユルヴェーダトリートメントから、専門医の監修のもとでマッサージなどの施術だけでなく、食事や運動のコントロールまでを行う本格的なアーユルヴェーダリゾートまで選択肢は豊富。

スリランカに行ったら、アーユルヴェーダリゾートでおこもりステイして、心身をじっくりとデトックスするのもいいかもしれません。

世界有数の紅茶の産地

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スリランカは世界でも有数の紅茶の生産国として有名。「セイロンティー」といえばピンとくかもしれませんね。

19世紀、イギリスの支配下で紅茶の栽培がはじまり、いまやその生産量はインド、ケニアについで世界第3位。世界三大銘茶のひとつに数えられる「ウバ」をはじめ、「ヌワラエリヤ」、「ディンブラ」、「キャンディ」などが代表的なスリランカの紅茶で、一口にセイロンティーといってもその色や風味はさまざまです。

かつてイギリス人の避暑地だった高原リゾート、ヌワラエリヤは観光地としても人気があり、紅茶工場を見学することも可能。

「どこにあるの?」って言われがちだけど最高に癒される、スリランカってどんな国?

ナーヌ・オヤ~キャンディ間を走る鉄道は、アジア随一ともいわれる絶景鉄道として名高く、車窓から眺める茶畑の風景は絶対に忘れられないものになるはずです。

「どこにあるの?」って言われがちだけど最高に癒される、スリランカってどんな国?

面積は北海道にも満たない小さな国でありながら、一度でも訪れたことがある人は口を揃えて「素晴らしい国」と絶賛するスリランカ。

スリランカの豊かな自然と、温かい人々は、そこに身を置くだけで旅人の心をそっと癒してくれます。あなたもそんな体験をしてみたくありませんか。

[All Photos by shutterstock.com]

春奈

Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。


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