明るくて斬新な大聖堂
スペインのバルセロナといえば、まず思い浮かべるの「サグラダ・ファミリア聖堂」です。
1882年に着工し、当時31歳だったガウディが建築を引き継いだあと、生涯をこの聖堂に費やしました。未完成ではあるのですが、中に入って見学することができます。
中に入ってみると、他の大聖堂と比べて、自然光をとりいれているので、とても明るいです。
そして、柱の形が独特ですよね。個人的には筋肉というか、関節というか、どうも人体のように見えてしまいます。聖なる大聖堂ですが、筋肉などのまったく違うものと比べてみる、というのも新しいひとつの楽しみ方。
イエス・キリスト像は、まるでパラシュートで天から舞い降りてくるかのよう。
方角によって作風がかわる彫刻
サグラダ・ファミリアでもうひとつ注目なのが、ファサードの彫刻です。
「ファサード」とは、建物の正面のデザインで、こちらは「受難のファサード」。現代的な彫刻です。
一方、反対側は写実的な彫刻です。こちらは「生誕のファサード」。
「受難のファサード」と見くらべてみると面白いですよ!
ガウディは亡くなったのに、サグラダ・ファミリアは未だ建設中です。
完成は2026年を予定しているのだとか。ってことは、144年かかってできた建築ということですね。いやあ、考えられないほど長い時間です。
でも、ドイツのケルン大聖堂は完成までに600年以上かかったといわれています。それを考えると、サグラダ・ファミリアは短いほうなのかも?
ヨーロッパの時間感覚には圧倒されます。