NY通が自信をもっておススメするシーズンは、真冬のニューヨークです。ニューヨークは青森と同じ緯度ですから、冬は凍るように寒いのですが、それゆえ透明感のある夜景の美しさは格別です。ゴージャスなホリデーシーズンが終わってさえ、この街は輝きを失いません。
ロックフェラーセンターから見る夜景
高層階から街を見下ろすと、凍てつく夜に輝く壮絶なまでの光の渦。それは単にビルディングの光の集合ではなく、ニューヨーカーの想いで輝いているかのよう。
ひとつひとつの光は、それぞれの夢を求めてこの街に集まった人々の野望、欲望、絶望、涙、吐息。エネルギッシュなパワーが胸に迫ってきて、圧倒されます。
ロックフェラーセンターで夜景を見る利点はエンパイアステート・ビルディングと、クライスラー・ビルディングの両方が見えること。この2大アイコンがあるのは絵になります。
ブルックリン側から見る夜景
やさしい曲線を描いたブルックリンブリッジをバックにした夜景は、なんともロマンティック。
橋のたもとには、アンティークのメリーゴーラウンド(Jane’s Carousel)が設置され、 夢のような世界が広がっています。
クイーンズ側から見る夜景
マンハッタンを東側から見ると、エンパイアステート・ビルディング(Empire State Building)を中心としたビル群が美しく望めます。
世界の大都会マンハッタンのクールな夜景がお望みなら、こちら側から。
何もかも削ぎ落とした、凍るような真冬のマンハッタンは、この街の真髄を味わえます。
冬の名物、ホットチョコレートや、ホットアップルサイダー(温かいリンゴジュース)で、手を温めながら、夜景を堪能してください。
この街と恋に落ちずにはいられないはずです。
[All photo by Hideyuki Tatebayashi]