メキシコ観光の目玉、古代遺跡10選
先住民時代から継承する文化、伝統、歴史のあるメキシコには、ユネスコが指定する27の世界文化遺産と、4つの自然遺産があります。そのなかから、選りすぐりの10カ所ずつを選び、2記事に渡って案内します。まず今回の記事では、観光には欠かせない古代遺跡の世界文化遺産を紹介します。
メキシコという国が生まれるずっと前から、この土地には、高度な文明が存在していました。それを象徴するかのように、世界遺産に登録されている遺跡10件を含め、メキシコで登録されている遺跡は110件以上あります。そのなかには、まだ登ることができる遺跡もあるので、ぜひ訪れてみたいものです。
古代都市テオティワカン (1987年登録)
メキシコシティの隣の州、メキシコ州の広大な大地にある、太陽と月のピラミッドを中心にした紀元前2世紀ごろの巨大な宗教遺跡。メキシコ観光でぜひ訪れたい場所のひとつ。
古代都市チチェン・イッツァ – (1988年登録)
ユカタン州にある6~10世紀頃のマヤ文明を代表する遺跡。
古代都市パレンケと国立公園 (1987年登録)
チアパス州の密林地帯にある7世紀ごろのマヤ文明の遺跡
古代都市ウシュマル (1996年登録)
ユカタン州にある7世紀頃のマヤ文明の遺跡。
オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡 – (1987年登録)
オアハカ州の雄大な盆地に建てられたサポテコ文明のモンテ・アルバン遺跡(6世紀頃)と、オアハカ市中心街のコロニアル都市があわせて世界遺産に登録されています。
オアハカ歴史地区のシンボル、サント・ドミンゴ教会 © Miho Nagaya
カサス・グランデスのパキメ遺跡地帯 (1998年登録)
北部チワワ州の砂漠地帯にある、迷路のような造形のパキメ遺跡(14世紀頃)
カンペチェ州、カラクムルの古代マヤ都市 (2002年登録)
現存するマヤ文明の遺跡では最大の30km²の広さを誇る5世紀ごろの都市。
古代都市エル・タヒン(1992年登録)
ベラクルス州の渓谷にある古代都市エル・タヒンは、650〜950年ごろにウアステカ人によって建立された可能性が高い遺跡。
ソチカルコの考古遺跡地帯(1999年登録)
メキシコシティから車で2時間弱のモレーロス州にあるトルテカ文明の遺跡。ティオティワカンを滅亡させ、650〜900年ごろに建立されたとされます。
こうして並べてみると、メキシコには過去に存在した、いろいろな文明による多彩な遺跡群が存在するのだなと痛感します。
最近では、考古学的な興味というだけでなく、パワースポットとしての人気が高く、ピラミッドの頂上で太陽のパワーを受け取るように手を高く上げる人たちの姿をよく見かけます。訪れたら、いいことがあるかもしれませんね。