【アメリカ】岩の狭間にびっしり並ぶ古代住居、世界遺産「メサ・ベルデ」とは?

Posted by: 山口彩

掲載日: May 14th, 2014

【世界遺産/アメリカ】岩の狭間に並ぶ古代石窟住居 メサ・ベルデとは?

アメリカで唯一、自然のものではない世界遺産として登録されている国立公園、それが「メサ・ベルデ」です。1400年以上前、先住民のさらに先祖が住んでいた岩窟住居で、最盛期には5000人もの人々が暮らしていたといいます。

隠れ家のように岩にはりつく住居

【世界遺産/アメリカ】岩の狭間に並ぶ古代石窟住居 メサ・ベルデとは?

【世界遺産/アメリカ】岩の狭間に並ぶ古代石窟住居 メサ・ベルデとは?

一見、巨大な岩の台地。しかしよく見ると、断崖にはりつくようにびっしりと住居が並んでいます。雨風を避け、敵から身を隠すためだそうですが、驚くのはその規模。遺跡は現在100以上発見されており、一番大きなクリフ・パレスには部屋が217もあるそうです。

【世界遺産/アメリカ】岩の狭間に並ぶ古代石窟住居 メサ・ベルデとは?

【世界遺産/アメリカ】岩の狭間に並ぶ古代石窟住居 メサ・ベルデとは?

クリフ・パレスの一部。日干しレンガで壁を造り、集会場、儀式の場などきちんと区切られていたことから、本格的な集落として栄えていたことがわかります。

遺跡内の見どころは?

【世界遺産/アメリカ】岩の狭間に並ぶ古代石窟住居 メサ・ベルデとは?

「キバ」と呼ばれる儀式の部屋です。中央の丸い穴で、火を焚いたようです。穴の横の四角いブロックは、換気口からの風で火が消えないようにするため。どんな儀式が行われていたのでしょうか…?

【世界遺産/アメリカ】岩の狭間に並ぶ古代石窟住居 メサ・ベルデとは?

「キバ」には本来木製の天井があり、はしごで外と行き来できるようになっています。

【世界遺産/アメリカ】岩の狭間に並ぶ古代石窟住居 メサ・ベルデとは?

小柄だった彼らは、こんな小さなトンネルも造りました。

【世界遺産/アメリカ】岩の狭間に並ぶ古代石窟住居 メサ・ベルデとは?

ペトログリフも見つかっています。彼らは、とうもろこしの品種改良も行うなど、かなり高度な農業技術を持っていたようですが、文字は持たなかったそうです。

ちなみに遺跡は個人で見学することはできません。
現地のビジターセンターなどで、パークレンジャーによるガイドツアーを予約する必要があります(一人4ドル)。事前にネット予約などができないのですが、とても人気があり、夏は特に混み合うそうですよ。

[All photos by shutterstock.com]

PROFILE

山口彩

Aya Yamaguchi 統括編集長

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

SHARE

  • Facebook