タイムスリップしよう。世界遺産都市「マラッカ」の休日

Posted by: Sae

掲載日: Sep 12th, 2014

マレーシアの首都クアラルンプールからバスで2時間。生い茂るヤシの木を抜けた先には、2008年に世界遺産登録された街マラッカがあります。植民地時代を経て独自の文化を発展させてきたこの街には、初めて来たのにどこか懐かしさを感じさせる雰囲気があります。その秘密を覗いてみましょう。

東洋と西洋が出会う場所

オランダとポルトガルの植民地時代を経て、15世紀後半からマレーシアやシンガポールに移民した中国系移民の子孫は、東洋と西洋を融合させた独自のプラナカン文化を造りあげました。その息吹は、今でも街中で感じられます。

かつてオランダの植民地だったマラッカの象徴的スポット、オランダ広場です。

オランダ広場の名物はカラフルなトライショー。日中日差しの厳しいマラッカにぴったりです。

タイムスリップしよう。世界遺産都市マラッカの休日

ポルトガル人により立てられた砦「ア・ファモサ」。内部にはポルトガル人街が作られました。

ここはプラナカンの伝統的家屋ショップハウスです。ここにも東洋と西洋の融合を垣間見ることができます。

ショップハウスの立ち並ぶジョンカーウォークは、週末になればナイトマーケットが開催。ショップハウスは今も現役です。     

マレーシア最古の中国寺院である青雲亭(チェン・フン・テン)は、クアラルンプールやシンガポールからも人びとがお祈りに訪れる場所です。

タイムスリップしよう。世界遺産都市マラッカの休日
©Tooykrub/Shutterstock.com

カラフルなプラナカンの世界へようこそ

プラナカンの女性はニョニャ、そして男性はババと呼ばれます。そんな彼らが好んだのは、豪奢なのに繊細、そしてカラフルなもの。それは、食器から繊細なビーズ刺繍の施されたシューズ、果てはお菓子にまで反映されました。

鮮やかな赤色のニョニャ・クエ。亀の形をしたアンクーとよばれる餅菓子です。

タイムスリップしよう。世界遺産都市マラッカの休日

1896年に建てられたプラナカンの屋敷は、現在博物館として公開されています。そのアンティークの数々には目を見張るばかり。

こちらは、ニョニャ・ウェアと呼ばれるプラナカンの食器です。カラフルな色使いと繊細な模様が印象的です。

ゆっくり流れるノスタルジックな1日

1日あれば十分主要スポットをまわれてしまうほど小さなマラッカ。それでも多くの旅人が何日も滞在してしまうのは、そのノスタルジックな景色にあるのかも知れません。

マラッカ川の両側には、小さなカフェやゲストハウスが。夕方散歩に訪れるのも一興です。

柱に書かれた文字にどこか懐かしさが漂っています。そんな風景もマラッカならでは。

人口の島プラウ・マラッカの海に浮かぶモスク。マラッカ海峡をバックにした姿には圧巻です。

韓国では近すぎるけれど、シンガポールでは都会すぎる。マラッカは、そんな思いを抱えた旅人に最適です。

[Photo by Shutterstock.com

PROFILE

Sae

Sae ライター

バックパックひとり旅に飽き足らず、中国でのインターンを経由し、最終的にオーストラリアで就職、移住。旅に出られないときは、お家で現地レシピに挑戦して癒されています。世界のおいしいもの、食器、路地が大好き。目標はアジア移住と早起き生活です。

バックパックひとり旅に飽き足らず、中国でのインターンを経由し、最終的にオーストラリアで就職、移住。旅に出られないときは、お家で現地レシピに挑戦して癒されています。世界のおいしいもの、食器、路地が大好き。目標はアジア移住と早起き生活です。

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