温暖化の影響は、気候の変化や森林の減少だけでなく、生態系にも及ぶことはご存知だと思います。でも日々の生活のなかでは、私たちに直接どのような影響があるのか、感じることも、考える機会も少ないかもしれません。
「温暖化が身体にもたらす6つの影響」をイギリスのニュースサイト「Time.com」を参考に、お伝えします。ちょっと恐ろしい内容です。
1. 暑さによる「死」
大雨や大雪といった気象現象のなかでも、暑さによる死亡者数はトップクラス。
また、暑さに伴い影響が出てくるのが建設業などに携わる人たちだそうです。外で働く時間が限られてくるため、2050年代までに年間で15〜18パーセントの仕事量が減る(=経済に影響が出てくる)とのこと。これは東南アジア、中米、中央・西アフリカの労働者に当てはまるそう。
2. 呼吸器官への影響
北京の大気汚染に見られるように、空気の汚染は呼吸器官に影響が出てきます。気温の上昇に伴い、森林災害による大気汚染だけでなく、花粉の量も多くなるそうです。花粉症の人にとっては辛い話。
3. 感染症の増加
気温の上昇と雨の降り方の変化により、夏が長く続くようになってきました。すると熱帯地域に見られる害虫を媒介する感染症が、ほかの地域でも広まりやすくなります。これは今年の夏に発生したデング熱の例を見ると分かりますね。
4. 水系感染症
大雨による災害が増えると、生活環境が悪化するため水が病原微生物に汚染される要因に。汚染された水を飲むと食中毒や赤痢などの原因になります。アメリカやインドでは、大雨と子どもの胃腸疾患に関連性が見られたそうです。
5番目には「食料不足」が、6番目には「精神面への影響」が掲載されていました。気候変動に伴う天災を経験した人や、大切な人を失ってしまった人にとっては、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱える要因になりかねません。
温暖化の原因は、ほかでもない私たち自身。美しい地球と住みやすい環境を維持するために、地球に負担をかけない選択を日々のなかで行っていきたいものです。
[time.com]