フランス料理よりカジュアルで、スペイン料理より馴染のあるイタリアン。「外食しよう」というときに、候補の筆頭に挙るのがイタリア料理ではないでしょうか? バブル期の「イタ飯」ブームを経て、市民権を得た料理ジャンルのひとつと言えそうです。
人気の背景には、家庭でも手軽に作れる点が挙げられるかも。だって、茹でたパスタにソースを絡めるだけで、美味しい一皿ができてしまうのですから! とはいえ、素材の鮮度や質が悪ければ、パスタの味は台無しに。シンプルな料理だからこそ、素材の良し悪しが重要になってくるわけです。
そこで「本場の味をリーズナブルに楽しみたい」「本場の味を自宅でも再現したい」というときに自信をもっておすすめしたいのが、今回ご紹介するイタリアンフードマーケット『EATALY(イータリー)』です。本店を北イタリア・ピエモンテ州のトリノに構え、日本を含む世界6カ国で展開しています。
本店のあるピエモンテ州に隣接するリグーリア州・ジェノヴァの店舗より、お店の様子をレポートします。
店内には、イタリア各地のドリンクや食材が揃います。同店の特徴は、食材が購入できることに加え、併設されているバールやレストランでお酒や食事が楽しめるところ。前菜からメイン料理、パスタにピザ、デザートまでひととおり揃います。
ジェノヴァ店舗は地中海に面した旧港にあるため、暮れ行く夜景を楽しみながらワインや発泡酒プロセッコを楽しんでいるカップルの姿も見かけました。もちろん、買い物の合間にサクッと食事を済ませるのもOK。
国内でパスタというと、スパゲッティやマカロニ、ペンネにタリアテッレぐらいしか思い浮かばないけれど、イタリアには驚くほどさまざまな種類があります(詳しくは、以前でご紹介した記事にて)。
また、合わせるソースも地域により異なります。ジェノヴァは、バジルにチーズと松の実などを加えたコクのある「ペスト・ジェノヴェーゼ(ジェノヴェーゼソース)」発祥の地です。このため、ジェノヴェーゼソースも種類が豊富! そして、このソースを使った多彩な料理も魅力です。
ジェノヴェーゼソースだけでもかなりの種類 ©sweetsholic
ジェノヴェーゼソースを添えた、野菜たっぷりミネストローネ(8.5ユーロ/約1160円)©sweetsholic
お土産によさそうなパッケージの可愛らしいイタリア菓子、イタリア産フルーツを使用したジャムやコンポート、お値打ち価格のワイン、チーズに野菜に果物など、目移りしてしまいそう。
香り高いトリュフを加工した「トリュフ・サルサ」、乾燥ポルチーニ、水を加えて煮るだけでできるイカスミリゾットなどを購入。ちょっとした高級食材を買っても2000円以下!
テラス席が心地よい代官山店舗が気に入っていたのですが、クローズしてしまった模様です。現在、国内でレストランを併設しているのは、日本橋三越店、アトレ亀戸店、横浜ポルタ店の3店舗。イタリアの食文化を体験できる料理教室やワインテイスティングといったイベントも開催しているようですよ。
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