料理に少量かけるだけで、たちまちエスニックな味わいになるスパイシーな「Sriracha sauce(シラチャソース)」。アメリカで大人気の調味料です。アジア系のレストランには塩・コショウと一緒に置いてあることも多く、家庭でもティップに炒め物に、また隠し味に使われることもしばしば。
単に辛いだけでなくほんのり酸味が効いているため、野菜炒めや目玉焼きにかければご飯がどんどん進んでしまいそう! 辛いものが好きな人ならきっとハマってしまいますよ。
今回はシラチャソースの魅力とそのサクセスストーリーをお伝えしましょう!
シラチャソースとは?
赤唐辛子、ニンニク、ビネガーが主原料の真赤なソースです。もともとはタイの小さな町・シラチャの辛いソースにヒントを得て誕生したそうですが、これがアメリカで大ヒット! 本家はアメリカに拠点を置くHuy Fong Foods(フイフォン・フーズ)社のもので、おんどりのロゴが目印です。現在はさまざまなメーカーから発売されており、それぞれ味が微妙にことなります。
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アメリカンドリームを叶えたサクセスストーリー
時は1980年まで遡ります。ベトナムから移民としてやってきたデビット・タン青年は、祖国で食べていた辛いソースがアメリカにはないことに気づきます。試行錯誤の結果、辛いソースを作り上げました。自家製ソースの販売開始後、その人気は瞬く間に広がり、今では年間1000万本売り上げるまでに成長。まさにアメリカンドリームですねぇ!
シラチャの本場タイやベトナムでは、シーフード料理やフォーなどの麺料理に使われることが多いそう
アメリカのフード雑誌や料理本にも、調味料のひとつとして登場することの多いシラチャソース。東南アジア料理との相性はもちろん、トマト味の煮込み料理やパスタにかけてもグッドです。マヨネーズに少量混ぜ合わせたものをフライドポテトに添えれば、ビールがどんどん進むおつまみに。なんとアメリカでは、ドリンクやスイーツ(!)に使われることもあるようです。
アイディア次第で使い方がどんどん広がりそうなシラチャソース、ひとつ常備しておくと何かと重宝するオススメの調味料です。
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