港町長崎は、1571年の開港により異文化が早くから伝わった土地。長崎と異国の文化が混じり合った、独自のご当地グルメがあるのです。
頭に思い浮かぶのは、ちゃんぽんでしょうか。では、トルコライスは知っていますか?ミルクセーキは?ボリュームたっぷりの茶碗蒸しは?え、知らない?それでは、長崎に行かなくては。ぜひ食べて欲しい、ローカル(じげもん)グルメ(うまかもん)があるのです。
トルコライス
長崎独自のトルコライスとは?1950年代から長崎市内の洋食屋で提供されていたとされるピラフ、スパゲッティ、サラダ、トンカツを一皿に盛った、大人版お子様ランチ。大人でも堂々と注文できるのが嬉しいです。嫌いな人はいないはず。
名称の「トルコライス」の由来については諸説あるようですが、真相は不明。
1925年九州で最初に始まった喫茶店「ツル茶ん」のトルコライス。こちらの店は、長崎市のランドマークともなっている有名店。トルコライスは数種類あり、バリエーションが楽しめます。トルコライスについて興味を持たれた方は、こちらのサイトが参考になりますよ。(トルコライス マニアックス)
ツル茶んメニュー ©ツル茶ん 3代目ブログ
ミルクセーキ
アメリカの「ミルクシェイク」とは異なった、80年程前開店間もない「ツル茶ん」で生まれた、練乳味かき氷のような冷たいスイーツ。スプーンですくっていただきます。懐かしい素朴な味が、忘れられなくなりますよ。
長崎吉宗 茶碗蒸し
名物の茶碗蒸しと蒸し寿司が一対になった「御一人前」。温かいフルフルの茶碗蒸しに、錦糸卵にさくらでんぶが嬉しい蒸し寿司のセットは、夫婦蒸しとも呼ばれ、良縁にあやかれそう。
茶碗蒸し、蒸寿司セット ©吉宗
昭和2年に建てられた本店は、時代劇に出てきそうな趣。
東京銀座にも支店がありますよ。
©吉宗
長崎カステラ 松翁軒
素朴だけど、しっとりしたカステラは誰もが優しい味。ポルトガルから伝わったとされるお菓子は、日本に上陸して繊細な美味しさが加わりました。
©松翁軒
雛祭りの時期限定の桃カステラ。キュートなルックスに負けず、お味もよろしいですよ。来年の雛祭りには是非トライ。
©松翁軒
この他にも、長崎には「じげもん」の「うまかもん」がたくさんありますが、今回は、お気に入りのものから紹介させていただきました。いずれも守っていきたい、日本の味となった美味ですね。