寒い日に食べたくなるものといえば、鍋料理。さまざまな食材がバランスよくとれることに加え、余り物の野菜やお肉でパパッと作れる手軽さも魅力です。
美味しくてヘルシーなお鍋は、世界でも人気の高い料理のひとつ。とりわけ鍋文化の定着している韓国や中国には、ユニークな鍋がたくさんあります。東南アジアでも、辛い鍋もしくは辛い薬味を添えた鍋が好まれる傾向にあるような気がします。
国内ではそれほど知名度が高くないけれど、現地では「辛くてウマい!」と評判の鍋料理をピックアップしてみます。
水煮肉片/四川料理
唐辛子がプカプカ浮いた、真赤なスープがいかにも辛そうな鍋。一口大にカットした肉または魚を、唐辛子や花椒(ホアジャオ)ベースの激辛スープで煮込んだもので、見た目のごとく激辛です。四川料理のなかでも「水煮肉片」は非常に人気が高く、一度口にしたら病みつきになる人が続出! 舌がしびれる辛さのなかにも、出汁の旨みが感じられる独特の味わいです。モチモチした弾力のある歯ごたえが美味しい、四川名物サツマイモ麺を入れてもグッド!
スチームボート/マレーシア、シンガポール、タイなど
寄せ鍋に近い印象の鍋。野菜や豆腐、練り物に魚介類、肉に卵に麺類などなど、具材の豊富さに目移りしそう! 多くのレストランでは、鶏ガラベースのスープとトムヤムクンのスープの2種類を用意、薬膳スープを提供するお店もあります。ビュッフェ形式のお店や、スチームボートと同時に焼肉が楽しめるお店も人気です。このため「大人数で食事に行こう!」と決まれば、暑さもいとわず鍋専門店へ出かけることも少なくありません。
アルタン/韓国
チゲ(鍋)が無数存在する韓国で、「シンプルながら美味しい」と評判のアルタン。野菜と一緒に、たらこなどの魚卵を煮込んだ鍋料理です。魚卵をつつきながら、マッコリやソジュを飲むのは至福のひととき。新大久保のコリアンタウンにも、アルタンが食べられるお店があるようですよ。
唐辛子たっぷりの辛いお鍋は、どれも刺激的。唐辛子に含まれる成分「カプサイシン」には、体を温めてくれる作用や代謝を促す働きもあるので、代謝が悪くなる冬には特におすすめですよ。