アトランティックシティは、ラスベガスに次いで全米第2位を誇るカジノ都市。NYマンハッタンからは、バスに乗り2時間半ほどで行けるので、人気の高いリゾート地でした。ボードゲーム「モノポリー」の盤面になり、TVドラマの舞台にもなりました。ホテル前のボードウォークに沿ってビーチがあり、夏は海水浴客で賑わったようです。
マンハッタン ポートオーソリティから出ているバス。朝7時半から夜の1時半まで、30分刻みに運行。カジノがある大きなホテルの前に停まります。平日の乗客はシニア層の夫婦、あるいはひとりギャンブルの老婦人など。
世界最大規模51階建「トランプ・タージマハル・カジノリゾートホテル(Trump Taj Mahal Casino Resort)」に予約済。ドナルド・トランプの趣味の悪さ(成金趣味のゴールド好き)は、ここも予想を裏切りません(苦笑)。アトランティックシティって、雰囲気が「熱海」と似ています。
踊るマハラジャ〜と、踊り出したくなる度肝を抜くデコレーション。ま、話のタネにはなるってことで、良いんじゃないでしょうか。
シャンデリアも凄い。24時間オープンのカジノの富と野望を象徴しているのでしょう。
思っていたより良い部屋でした。キングサイズのベッドでゆったりのスペース、窓からは海も眺められます。2014年8月にクローズしたショーボートというホテルは正面に見えます。
バスルームも広々。バスタブもついていました。1泊61ドル(2014年11月中旬宿泊)は、マンハッタンだったらありえない安さ。
トランプ タージマハールのカジノ。全盛期のカジノは、昼夜関係なく、賑わっていたそうですが・・・。
広いカジノに人の姿は数えるほどで、閑散とした様子。勝運が感じられないので、別のホテルのカジノへ移動。アトランティックシティのカジノには、マンハッタンに住んでいた日本人の芸能人もよく訪れていたそう。お金をつぎ込む常連は、食事も宿泊もタダらしいです。
アトランティックシティで人気がある、シーザース・ホテル(Ceasers Atlantic City)。トランプよりはマシな程度。スロットマシンは、ドルを吸い込むばかりで、勝たせてくれる様子がなくつまらない〜。あたりを見回しても、勝ち運に恵まれている人は見当たらず。
シーザースの良いところは、スロットマシンから、フリードリンク(アルコール含む)がオーダー出来ること。ビールでも、カクテルでも、メニューにあるものならOK。無料サービスですが、運んできてくれたウェイトレスにはチップ(1杯につき1ドル推奨)を。
赤ワイン(右)と、カクテル(左)が届きました。隣の人のスロットマシンの残高が瞬く間に減っていくのを横目で見つつ、勝利の女神の不在を確認し、ストップをかけました。スロットを休んでいても、オーダーは出来るので、4〜5杯は飲んだかもしれません。
半分近くのレストランや店がクローズしているアトランティックシティのボードウォーク。夕陽が、落日の街に輝きを与えてくれました。
宿泊したトランプ・タージマハル・カジノリゾートは、2014年12月20日をもってクローズ。客室の稼働率が半分以下、他のホテルに比べ、カジノ収入が最低だったそうです。
【トランプ タージマハールの閉業までの悪循環(予想)】
収入減→マンパワーの削減→サービスの低下(ドリンクサービスは殆どなし)→施設のメンテナンス不備(トイレなどは壊れたものは直さず、「使用不可」となっていた)→ゲームの勝率の低さ→客離れの増加
アトランティックシティは、1978年にカジノがオープンし、2006年までカジノの売り上げは毎年増加していましたが、2007年以降減少し続けました。2014年には、2006年当時の1/5に減益(参考記事)。2014年に既に4軒のホテルが閉鎖しており、12のカジノのうち5つが閉鎖。
【カジノシティ アトランティックシティの集客激減の要因】
● アメリカ東部各州で、カジノが合法化となり、客が分散している(近隣の2007年ペンシルバニア州、2010年メリーランド州のカジノと競合)。
● 経営収入の低下により、ゲームの勝率を落としている。負けるばかりではつまらないので客はますます離れる。(私見)
しかし、2015年2月現在、トランプ・タージマハル・カジノリゾートはいまだ営業中。宿泊料は、平日57.82ドルとさらにお安くなっています。今後の動向が気になるところです。
[All Photo by Sara Aoyama]
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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