焼きたてバゲット自販機が人気!「フランスパン豆知識」

Posted by: sweetsholic

掲載日: Jun 11th, 2015

パリッとした皮が身上のフランスパンや、柔らかくてほんのり甘いブリオッシュを始め、ありとあらゆるパンがそろうフランス。パリやボルドーのような大都会であれば、500メートル間隔でパン屋が軒を連ねることも珍しいことではありません。

フランスの食卓に欠かせない「フランスパン豆知識」

フランスの食卓では、1日のうちに何度もパンを口にします。私たちがお米を食べる感覚と似ているかもしれませんね。

今回は、パンのなかでも食卓に登場する頻度の高い「フランスパン」にまつわる豆知識をご紹介します。

焼き立てが食べられる! バゲット自販機

私たちがフランスパンと呼んでいる長いパンは、現地では「バゲット」と呼ばれています。バゲットはフランスの食卓に欠かせないため、朝・晩に焼き立てを買い求める人も多いものです。また、焼き立てのものに限るらしく、翌日に持ち越すのをよしとしない人が多いようです。

こういった背景もあり、近頃では出来立てのバゲットが購入できる「バゲット自販機」なるものがパリ市内に登場! 人気を集めているそうですよ。

【You Tube】Baguette vending machine brings in the dough for French bakers

バゲットは長さや形によって、名前が変わる?

味はフランスパンなのに、名前を見ると「バタール」や「パリジャン」だったり・・・。国内のベーカリーでパンを選ぶ際に、迷ったことはありませんか? 

フランスの食卓に欠かせない「フランスパン豆知識」

生地は同じでも、長さや形によって呼び方が変わるようです。細かい規定によれば、長さ約60〜70cm・重さ250〜300g前後のものが「バゲット(バゲット・トラディショネル)」、それより一回り大きくて重いものが「パリジャン」、バゲットよりも太めで中身の柔らかい部分の多い「バタール」、バゲットより一回り程度小さいものが「フルート」、さらに細く軽くしたものが「フィセル」。どれも同じ生地なのに、食感が異なるのが面白いところ。

国内では比較的細長いバタールも、本国フランスでは楕円形のものが目立ちます。また、パリジャンやバタールよりも細めのフルートやフィセルの方が人気の模様。もちろん、一番人気はバゲットです!

粉の種類によっても、名前が変わる!

バゲットは粉の種類によっても、名前が変わります。味わいは異なりますが、見た目は似ていることも多いため、見分けがつきにくいことも。

例えば「バゲット・カンパーニュ」は、小麦粉の一部をライ麦粉や全粒粉などに変えたもの。「バゲット・セレアル」は、小麦粉の一部を穀物に変えたもの。こちらは「バゲット=白米、カンパーニュやセレアル=玄米」といった感覚で食べられているように感じます。

フランスの食卓に欠かせない「フランスパン豆知識」
左からバゲット・セレアル、バゲット・カンパーニュ (C)sweetsholic

このほか、バゲット生地を丸く焼き上げた「ブール」や、キノコ形をした「シャンピニオン」などもあるので、フランスパンと一口に言っても奥が深いのです。

次回ベーカリーに足を運んだときに、これらの違いに注意してみると、フランスパンの楽しみ方も広がりそうですね。

[panpedia.jp]
[Photo by Shutterstock.com]

PROFILE

sweetsholic

sweetsholic ライター

海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。世界で経験した文化や学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理が大好き。寄稿媒体:Pouch、ANGIEなど

ブログ
https://ameblo.jp/ma-petite-chocolatine/

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