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フランス人はランチでも躊躇せずワインを飲む〜日本とパリ、ランチ事情の違い〜

ライター: 北川菜々子
掲載日: Apr 10th, 2018. 更新日: Apr 12th, 2018

筆者の住むフランスは、美食大国として有名。フランスのオフィスワーカーのランチとはどのようなものなのでしょうか。社員食堂、チケ・レストラン、ランチの相場価格、お弁当、ランチでのアルコールなど、パリのランチ事情についてご紹介します。

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情
オフィスワーカーにとって、昼食は仕事から解放されるひととき。「今日のランチは何を食べようかな」と毎日楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。それは、どこの国でも同じこと。筆者の住むフランスは、美食大国として有名。フランスのオフィスワーカーのランチとはどのようなものでしょうか。昼食事情についてご紹介します。


社員食堂で食べる

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情
大企業であれば、日本のように社員食堂があります。企業の食堂は、お値段も低価格。前菜、メインディッシュ、デザートがついて、7ユーロ(2018年現在約900円)ぐらいで食べることができるのだそう。大多数の従業員が社員食堂で食べるようです。

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情 (C)S.Richard

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情 (C)S.Richard

それでは実際に、フランスの社員食堂を見てみたいと思います。こちらパリの郊外にあるとあるフランスの企業の社員食堂です。前菜、メイン、デザートを自由に選べるようになっています。基本的に毎日フランス料理が出されるとのことです。

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情 (C)S.Richard

こちらが、と或る日この食堂で出された昼食です。前菜はサラダ。メインは鴨料理とクスクス。デザートはチーズケーキ。必ず毎日パンはついています。日本の社員食堂に比べて結構なボリュームではないでしょうか。

チケ・レストランが配布される

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情
フランスでは会社に食堂がない場合は、チケ・レストランが会社から配布されます。チケ・レストランとは、食券のようなもので、レストランやスーパー、パン屋などで利用することができます。会社にもよりますが、8ユーロから10ユーロ(2018年現在約1000円〜1300円)のチケ・レストランが毎月出勤の日数分配布されます。企業が全額負担することもありますが、基本的には企業と従業員が半々で負担します。

このチケ・レストランで、昼食をレストランで優雅にいきたいところですが、フランスのレストランでは10ユーロでランチができるところは多くありません。フランスは日本のように、お手軽価格で外食できるレストランというのは意外にないものなのです。週一でレストランで昼食を取り、残りの日は、パン屋でサンドイッチで購入したり、お弁当を持参する人が多いように思います。

お弁当持参も人気になりつつあるフランス

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情
フランスには、社員食堂もチケ・レストランもない会社があります。毎日外食をしていたら、結構な出費になってしまいますよね。そのような人たちは、お弁当持参するのが一般的。お弁当といっても、日本のようなお弁当ではありません。フランス人は、日本のお弁当をみて「朝からこんなの作る時間がない!」と言います。バゲットにハムとチーズ、サラダを挟んだ簡単なサンドイッチとフルーツや、昨晩の残りを詰めたランチボックスを職場に持っていくという人が多いようです。また、ただお腹を満たせればいいと考えている人もいるので、その人たちはスーパーで買った出来合いのものや缶詰を職場に持っていくのだそうです。

パリではデリバリーも人気!?

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情 (写真はイメージです)

パリのオフィスウォーカーに人気なのが、ランチのデリバリーです。近年、デリバリーサービスのスタートアップ、DeliverooUber ests が立ち上げられました。人気のレストランのランチをインターネットやアプリを通して注文するとすぐに届けてもらえると、瞬く間に人気に。

お昼どきは人気のレストランはどこも行列ができているので、すぐにランチにありつける訳ではありません。会社の隣ならまだしも地下鉄を乗らなければ行けないというのであれば、そういった人気のレストランのランチを食べるのは不可能ですね。

しかし、デリバリーサービスを使えば、30分ほどで届けてくれます。美味しいものを待たずにすぐに食べることができる点がパリのオフィスワーカーに受けているようです。

フランス人はランチにワインを躊躇しない

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情
フランスの社員食堂には、ワインやビールが置いてあるのは普通に見られる光景。ほとんどの社員は昼間からアルコールを飲むことはありませんが、たまに飲んでいる人も見かけるそう。そこまでショッキングなことではないのだそうです。60年代には、毎日のように昼食どきはワインを飲むという人も結構いたようですが、時代と共に習慣も変わってきたとのことです。

現代でフランス人がランチにアルコールを飲むのは、クライアントとの食事会。フランスでは、夜はプライベートな時間を過ごしたいからという理由で、接待は昼間に行われることが一般的です。そういった場合、フランス人はランチであっても、ワインを飲むことを躊躇しません。勿論、酔っ払ってはその後の仕事に差し支えてしまうので、節度のあるワインの飲み方をします。

接待以外でも、年に一度のクリスマスのパーティーなどが、ランチどきに行われることもあります。その場合もアルコールを飲むことは、至って普通の行為。年に一度のパーティーなので、ついつい飲み過ぎてしまって眠気と戦いながら、仕事をするということがあるようですよ。

フランス人はランチにワインを躊躇しない フランスオフィスワーカーの昼食事情
フランスのオフィスワーカーの昼食事情を実際に聞いてみて、日本人はランチにアルコールは飲まないものの、昼食事情というのはそんなに変わらないものだと思いました。ディナーとは違い、毎日の昼食にはよほどの企業のお偉いさんでない限り、時間とお金をかけることができないのが現実のようです。それでも、時々は外で美味しいランチを食べたりと、小さな楽しみを見出しています。

[Photos by shutterstock.com]

北川菜々子

Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。


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