いにしえより日本女性の美を支えてきた数々の化粧道具や化粧品たち。何百年という時を経て、たくさんのコスメで溢れかえる現代でも、変わらずに愛され続けるロングセラーアイテムが存在します。日本の女性たちに愛されてきたそれらは時間と海を越え、今や世界中の人々から注目を集めています。今回は日本を訪れるたくさんの外国人観光客も買い求める、日本ならではのコスメグッズを7つお伝えします。
椿油
つやつや輝く美しい黒髪。古来より美しくて長い髪は、女性らしさや美しさの象徴とされてきました。現代のように様々なヘアケア用品がなかった時代、女性たちの髪を守り美しく輝かせていた椿油。高い保湿力を持つ椿油は、髪のお手入れのみならずスキンケアにも有効だと言われており、海外でも注目を集めています。
つげ櫛
椿油と同様に、日本女性の髪の美しさを保ち続けてきたつげ櫛。つげ櫛は一般的なヘアブラシと比べると静電気が起こりにくく、髪に大変やさしいと言われています。つげ櫛で丁寧にとけばとくほど髪に艶が出るようになり、毎日のお手入れも楽しくなります。大切に使えば何十年と長く使えるつげ櫛は、まさに一生もの。椿油と一緒に毎日のお手入れに取り入れてみませんか。
あぶらとり紙
1000年以上にも渡り日本女性に愛され続けるあぶらとり紙。金箔を作る際に金を叩いて薄く伸ばす行程で使われる「金箔打紙」と呼ばれる和紙があぶらとり紙のもとになったと言われています。薄くて肌触りが良く余分な皮脂をしっかりと吸収するため、古くから舞妓さんのお化粧直しに愛用されてきました。日本の伝統と職人技、美の秘密がつまったあぶらとり紙は海外へのお土産としても人気です。
爪切り
「力を入れずに簡単に切れて、切れ味が驚くほど滑らか」と海外でも評判の日本の爪切り。お土産としてたくさん購入して帰る外国人観光客も多いそうです。ひとつあれば一生使えそうですね。
熊野筆
熊野で筆作りが始まったのは江戸時代末期。書道用、絵画用など様々な種類の熊野筆が作られてきましたが、ここ近年、化粧筆が国内外で特に高い評価を受けています。驚くほど肌触りが良い熊野筆。これを使ってお化粧をすると、とてもキメ細かく透明感のある美しい肌に仕上がります。贈り物にはもちろん、自分のためにぜひ1本手に入れたいですね。
米ぬかコスメ
日本人に古くからから親しまれてきた米ぬか。その昔、美容に熱心な女性たちは木綿の袋に米ぬかを入れて「ぬか袋」を作り、洗顔や入浴時にお肌を丁寧に磨いていたのだとか。米ぬかはお肌に潤いと艶を与え、美白効果もあると言われています。大和撫子の美の秘訣は米ぬかにあるのかもしれませんね。
日本酒コスメ
米ぬかコスメと並んで、日本女性の美肌の秘密として注目されている日本酒コスメ。日本酒には保湿や美白、老化防止など様々な美肌効果があると言われています。日本食ブームとともに海外でも広く親しまれるようになった日本酒ですが、近年はその美容効果にも注目が集まっているのだとか。日本ではお手ごろ価格の日本酒が簡単に手に入るので、毎日のお手入れにも気軽に取り入れられそうですね。
日本ならではの素晴らしいコスメグッズたち。先人たちの美の知恵を、今日から毎日のお手入れに取り入れてみませんか?
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