「NYで自由の女神を見たい」というあなたに、いつもおススメするのはスタテン・アイランド(Staten Island)行き通勤通学用の無料フェリー。
至近距離ではありませんが、自由の女神がきちんと見えますし(上階デッキの進行方向右側がベスト・ポイント)、30分ほど乗船して、海風に吹かれるのは気持ちが良いものです。でも、スタテン・アイランドって何もない(基本は住宅地)って、折り返し復路でトンボ帰りする人がほとんどでした。でもこの島には、こんなに魅力があるのですよ。
マンハッタンの南端から、フェリーに乗ります。スタテン・アイランドに向けて、摩天楼が少しずつ遠ざかっていきます。
フェリー上から、自由の女神を見よう
自由の女神のシャッターチャンスは、スタテン・アイランド往路ですよ。復路は進路が異なります。
望遠で撮影していますが、自由の女神像はしっかり捉えられます。
世界一の大観覧車
フェリー乗り場近くに、世界一の大観覧車とショッピングモールが2017年夏完成予定。高さ約192m(630 foot height)の観覧車から見下ろす、摩天楼は素晴らしいことでしょう。
ここはNYCで最も開発されなかったエリア。多額な建設費の一部は、中国人投資家が永住権目的で出資しているそうです。
スタテン・アイランド・ヤンキース Staten Island Yankees
ヤンキースの2軍。元NYヤンキースの選手だった松井が、非常勤でコーチをしています。試合のチケットは、2人で9ドル(2015年8月現在)とおトク。こじんまりしたアットホームな球場で、のんびり試合観戦(草野球気分)も楽しいですよ。
9/11メモリアル “ポストカード”
9/11WTCテロで、犠牲者となったスタテン・アイランド住民275人追悼として、犠牲者の横顔と名前を刻んだモニュメント。犠牲者の横顔は生前の写真から起こしたもので、一人一人の遺族から確認、承諾を取っているそうです。気持ちを「送りたい、受け取りたい」趣旨のポストカード(はがきの意)は、日本人建築家 曽野正之氏のデザインによるもの。
翼を広げたような中央空間からは、WTCが臨めます。今にも空に飛び立ちそうな広げた翼にも見え、手を合わせる祈りの瞬間にも見えました。フェリー乗り場を降りたすぐ近くにあります。
[Esplanade & Postcards September 11th Memorial]
教えたくないスパニッシュ・レストラン
フェリー乗り場から歩いて、5分ほどの距離にある、こじんまりとしたスパニッシュ・レストラン”Beso”。利用者のレビューが良かったので、訪ねてみました。
ほっと寛げる、落ち着いた雰囲気。ドレスコードがあるので、短パンやタンクトップは避けた方が良さそう。
お通しに出た、モチモチのフォカッチャ。オリーブオイルをつけて頂きます。
アボカド&チーズ&ポークのクロスティーニが激ウマ! マンハッタンからフェリーで訪れる価値があります。マンハッタンのレストランの味が落ちていく中、スタテン・アイランドでは誠実に味を守っているのを嬉しく感じました。
Pan y Cerdo $9.50
Garlic infused shredded pork served over crostini bread with melted Mahon cheese and Avocado Pico de Gallo.
マグロのたたき風。刺身というメニュー名だったので、試してみました。
Sashimi $9.95
Guajillo crusted tuna seared and thin sliced. Served with Sun dried tomato salsa and drizzled with soy sauce.
[Beso (Spanish Restaurant)]
気軽に食べたい、サンドイッチやバーガー
スタテン・アイランド・ヤンキースの球場近くにある “Simon’s Steaks”。復路のフェリーで、海風にあたりながらサンドイッチやバーガーを食べるのも良いものです。
ビーフが柔らかく、美味しかったフィリー・チーズステーキ(サンドイッチ)。
Philly cheese steak $7.00
海風が涼しく、マンハッタンより体感気温が低く快適なスタテン・アイランドは、5-10月頃がベストシーズン。海風を楽しみ、のんびり島内を散策すれば素敵な一日になりますよ。
[All photo by Hideyuki Tatebayashi]
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