【TABIZINEインタビューVol.14 旅作家 小林希氏】

(C) Maaya
「恋する旅女、世界をゆく―29歳、会社を辞めて旅に出た」(幻冬舎文庫)、手にとらずにはいられないこの本の著者、小林希さん。今年の5月には、「世界の美しい街の美しいネコ」(エクスナレッジ)という本も出版された。なぜ29歳で会社を辞めたのか、彼女にとっての旅とは、そしてネコに惹かれる理由について伺った。
幸せの価値観に気付き、旅に惹かれる
―初めて海外を訪れたのはいつ頃ですか?
本当の初旅行は、小学校4年生のときに家族で訪れたオーストラリアのケアンズですね。その時は、楽しい家族旅行という感じでした。
―「旅をしたい!」と思ったきっかけは?
父の単身赴任先だったフィリピンに遊びに行ったときです。同じアジアなのに、違う部分ばかりで衝撃を受けました。それは、「怖い」というより「好奇心」。子供だったからこそ、偏見もなく旅を「冒険」だって思えたんでしょうね。父に「この国は貧しいね」と話をしたら、「それは違うよ。たしかに物理的には貧しいかもしれないけれど、みんなの心の中はとても豊かだよ」と言われ、その頃から“幸せの価値観”について考えるようになりました。それが今にも繋がっていますね。
本当の幸せを求めて
―なぜ29歳というタイミングで旅に出ようと思ったのですか?
28歳の時に、チュニジアを訪れたんです。社会人になってから久々の旅でした。そこで、ずっと旅をしたかった気持ちが爆発してしまって、それと同時に仕事やプライベートで旅立つタイミングの歯車が合い、「今が動くときかな」と思いました。30歳を前に、やりたいことをやりたい、たった1人で旅に出る・・・私にとって1つの挑戦でしたね。
―その一歩を踏み出すことは、中々勇気がいることですよね。
そうですね。その頃の私は、未来に対する不安よりも「世界を見たい!」という純粋な気持ちや、第二の人生のスタートを楽しんでいました。心の中にあるやりたいことに目をつぶったまま、違和感を抱きながら流されてしまったら、本当の幸せには繋がらない気がして。やりたいことに踏み出して、未来の不安を少し持っているくらいがいい! と思えました。
―実際に一人で旅に出ることはすごく大変なことだったのでは?
旅に出たら、全て自分でやらないといけない。自分自身がしっかりしていなければ、世界では渡り合えません。未来に不安があったとしても、何でも一人で出来るようになって帰ればいいだけなんです。その修業の場、成長の場が「旅」。今の自分には無い色々な能力が培われると思えば、不安でいっぱいになって何も動けないでいるよりは、もっと前向きに動いてみたらいいのかなと思います。旅はロマンですから。いいことも、わるいことも含めて、豊かな人生をつくってくれる時間だと思います。

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Maaya
日本大学芸術学部で写真学科を専攻後、旅写真に魅了される。気ままにに海外を放浪しながら写真を撮るフリーランス。この世界には色々なことがあるけれど、それでもとても美しい一瞬がある。まだ知らない世界を見てそんな一瞬一瞬に出会う旅をしたい。第2回世界旅写真展入選。
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