みなさんは「ソイミート」をご存知でしょうか? ソイミートとは大豆を主原料とした加工品で、海外では肉の代用品として親しまれています。例えばイギリスやオーストラリアのスーパーでは、大豆のハンバーグ「ソイパティ」や大豆のソーセージ「ソイソーセージ」が販売されており、現地のベジタリアン(菜食主義者)たちはタンパク源としてお肉の代わりに活用しています。
このたび、オランダのヴァーヘニンゲン大学で本物のステーキ肉となんら遜色のない(!)「ベジタリアン向けステーキ肉」の開発に成功したそうです。霜降り具合がリアルでホンモノっぽいこのステーキ、ちょっと食べてみたいかも!
気になる原料は?
前述の大豆を使った「ソイミート」とは異なり、「ベジタリアン向け」のステーキ肉は「レンズ豆」や「えんどう豆」が主原料。「レンズ豆と言われても・・・」という方のために、少し説明を加えておきますと、インドではベジタリアン向けのカレーの材料として、欧米ではサラダやスープに使われることの多いポピュラーなお豆です。
霜降り具合がリアルでホンモノっぽい
ヴァーヘニンゲン大学の科学者らが、作り出したというこのステーキ肉。科学者が開発を手がけた特別な機械のなかに豆を入れると、肉のような食感に仕上がるということです。厚さは3cmあるので、噛み応えもありそうですし、霜降り具合がとってもリアル。実際の写真を見ても、肉の加工品にしか見えません!
この特別な機械と「Shear Cell Technology」という技術を用いることで、野菜や豆類の繊維を壊して、好みの食感を作り出すことができると言います。科学者らは「本物のステーキ肉と張り合える味」と、自信たっぷり。食べてみないことには分かりませんが・・・!
霜降り肉と比べると、はるかにヘルシーなベジタリアン用のステーキ肉。市場に出回るまでにはまだ少し時間が必要とのことですが、スーパーで手に入るようになったら試してみたいですね。このベジタリアン用のお肉で、肉じゃがのような甘辛い味付けの煮物を作ってみても、美味しそうな気がします。
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