スイスの国境に近い街アヌシーは、澄んだ湖が美しく、その背後にはアルプスの山々が映ります。大自然が当たり前のように共存しする旧市街地は夏場は花で街が彩られ、冬は澄んだ空気に一層パステルカラーの街並が映えるのです。どの季節も美しい顔を見せてくれる街。それではアヌシーの街を美しい写真とともに歩いてみましょう。
ヨーロッパで一番水が澄んだ湖
アヌシーの湖はヨーロッパで一番澄んだ湖と言われています。この青緑の湖は背景にあるアルプスの山の澄清が表れているかのようです。湖を眺めていると自然の純真さに触れることができ、心が洗われたような気分になります。
夏場は遊覧船に乗り、アヌシーの湖をより身近に触れてみましょう。太陽の光の下、より美しい陽気なアヌシーの湖に出会えますよ。
美しい旧市街地の街並
アヌシーの旧市街地の街並はパステルカラーで、どこかおとぎ話の世界に出てくるような可愛らしい街並なのです。アヌシーは「アルプスのベニス」とも呼ばれています。
夏場は花が敷き詰められているかのように装飾される運河沿いの街並。この夏の季節はとにかく運河沿いを歩くのが気持ちが良いのです。冬場はアルプスの澄んだ自然の空気の中に街並が浮かび上がり、どこか幻想的で夢の世界にいるような気にさせられます。
運河に浮ぶ宮殿(Palais de l’Isle)
運河の中洲に浮ぶ宮殿はアヌシーの街の中でも異色を放つ存在です。この運河に浮かぶ宮殿を初めて見た時はとても印象に残りました。アヌシーの街の他の建物に比べ、どこか暗い影を落としているように思われたのです。
岩で作られたようなこの建物は12世紀に砦として建設されました。その後、牢獄になったり、造幣所となったり、裁判所となったり、長い歴史の中でこの建物は色んな役目を果たしてきました。アヌシーの長い歴史をそっと見守ってきたこの宮殿は、どことなく重みを感じさせます。
アヌシーへはアクセスが便利なわけでもないのに、フランス人の観光客は絶えません。
心が澄むような気持ちになれる美しい景色。すぐ隣に大自然があることを感じ取れる空気。可愛らしい街並の中で垣間見る重みある歴史。アヌシーは多様な魅力のある街なのです。それゆえにいつも人々を惹き付けてやまないのでしょう。