北海道は日本を代表する観光地。ソニー生命調べの「47都道府県別 生活意識調査2015」でも、旅行で行きたいと思う都道府県第1位に「北海道」がランクインしています。
日本政府は外国人に向けて道内の絶景ドライブコースをいくつか紹介していますが、これが日本人にとっても感動的なルートばかり。

そこで今回は日本政府観光局の情報や地元周辺に暮らす人の声を参考に、人気の旭川~富良野間のルートを紹介します。
まだまだ寒い冬が続きますが、つかの間の春をお楽しみください。
1:パッチワークの路

今回は、旭川の町中から出発して美瑛→富良野へと国道237号線を南下していくコースを紹介します。
「こういう道こそ事故が起きる」とかつて一緒にドライブした地元在住の方は語っていましたが、旭川の市街から出発すると、しばらく単調な直線の道が続きます。それでも郊外に進むほど民家がまばらになり、景観が広がり始め、小さな橋を越えて美瑛の町に入ると絶景がスタートします。

最初に立ち寄りたい場所は、日本政府観光局も言及するパッチワークの路。特定の道路を差すのではなく、さまざまな作物を育てている畑が、パッチワークのような景観を作っている丘陵地帯全体を意味します。
国道237号の右側に看板が小さく見えていますので、右折して向かってください。ただ、道は起伏が激しく入り組んでいますので、迷うかもしれません。
もちろんあてもなくくるくると回って国道に戻る手もありますが、セブンスターの木など要チェックのスポットも点在しています。ガイドブックなど詳細な地図を事前に手に入れてから向かった方が安心かもしれません。
ちなみにパッチワークの路のみならず、次に紹介するパノラマロードも同じですが、美瑛の絶景ルートは思わぬところに自動車が停まっている場合があります。観光客が写真を撮るために停車させているのですね。
筆者も周囲の景色に気を取られながら運転していたところ、路上駐車の車の扉が急に開いてひやりとした経験があります。双方に注意したいですね。
2:パノラマロード

次の絶景ドライブスポットは、パノラマロードです。パッチワークの路から国道237号線に戻って美瑛の町を通過・・・。
もちろん美瑛の町も理路整然とした美しさがあり、駅舎も奇麗です。ちょっと休憩がてら、美瑛の町を一回りしても面白いかもしれませんね。
町を抜けてハンドルを道に沿って大きく左に切ると、国道237号線は「わあ、北海道だ~」とテンションが上がる視界の開けたエリアに突入します。その景色の中をひたすら南下すると、今度はパノラマロードと呼ばれるエリアが近付いてきます。国道237号線も十分に車窓を楽しめるのですが、看板を頼りに色彩の丘の方面を目指すと、その周辺もまた格別な眺めのドライブコースがあります。

放牧中のホルスタインやブラウンスイスの群れを見られたり、豊かなジャガイモ畑の遠景に大雪山系の山々を眺められたり、季節によっては一面の花畑を見られたりと、まさに北海道感100%のエリア。
ただ、こちらも道が入り組んでおり、思わぬところから観光客が飛び出してくる場合もあります。あらかじめ細かなマップを仕入れてから回りたいですね。
3:ファーム富田

最後は富良野のラベンダー畑。中でも定番のファーム富田は外せません。同園の公式ホームページによると、富田家の初代は1903年に初めて中富良野の原野を開墾し始めたと言いますから、100年以上の歴史がある伝統の農園。
同園でラベンダーの栽培が本格的に始まった時期は1958年。厳しい時期もあったと言いますが、今では全国から多くの観光客を集める巨大な観光地へと成長したとか。

休日で混雑していても、敷地が広いですから、それほど気になりません。ファーム富田1か所でかの有名な“富良野のラベンダー畑”は十分に満喫できます。国道237号線沿いに案内の看板が出ていますので、ナビと併せて参考にしてくださいね。
以上、北海道のへそと言われる富良野、そして美瑛周辺の絶景ドライブコースを紹介しました。今からの時期は真冬に入り、一面は雪世界。冬の富良野、美瑛もまたいいのですが、運転に自信と経験がないと危ないかも。同地は冬でも意外に晴れた日が多いそうですが、吹雪に巻き込まれたときは目の前の視界がほとんど見えなくなります。春まで待たずに出かけたい人は、天候には十分に注意したいですね。
[See the large lavender fields of Biei and Furano – JAPAN : the Official Guide]
[All photos by Shutterstock.com]

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Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
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