欧米ではクリスマスやニューイヤーを迎えるホリデーシーズン前になると、ベーカリーでもスーパーでもクッキーやチョコレートが目立つようになります。購入したものを贈る人もいれば、手作りのクッキーを焼いてプレゼントする人も。
アメリカのレシピサイト「FOOD52」に掲載されていた世界のクッキーチャート「Cookies of the World」を元に、甘美なる世界のクッキーを巡る旅へご案内しましょう!
ポテトチップをクッキーに入れちゃの!? 北米のクッキーたち
アメリカからは、バタークッキーの生地にポテトチップを砕いて入れた「Potato Chip Cookies(ポテトチップクッキー)」、赤・緑・白に着色したバタークッキーの生地にラズベリージャムを挟んで、チョコレートでコーティングしたイタリア国旗風の「Rainbow Cookies(レインボークッキー)」、チョコレートとバニラが香る「Black and White Cookies(ブラック・アンド・ホワイトクッキー)」などが紹介されています。人種のるつぼ・アメリカを彷彿とさせるラインナップではありませんか?
ジャムやクリーム入りでおいしそう! ヨーロッパのクッキーたち
イギリスからは、スパイスとブランデー入りのクッキー生地を筒状に焼き上げ、クリームをたっぷり詰めた「Brandy Snaps(ブランデー・スナップス)」、ポーランドからはクリームチーズを練り込んだ生地でアプリコットジャムを包んだ「Polish Apricot-Filled Cookies(ポーリッシュ・アプリコット・フィルド・クッキーズ)」、ギリシャからはイースター(復活祭)に食べられることの多い「Koulourakia(ギリシャ風ゴマのツイストクッキー)」、イチジクのジャムを生地に巻き込んだ「Buccellati(シチリア風イチジククッキー)」、ノルウェーからはバターとバニラたっぷりの「Serinakaker(ノルウェー風バタークッキー)」など。クリームを詰めたり、ジャムを焼き込んだり。ヨーロッパのクッキーは趣向を凝らしたものが多いようですね。
意外にもバリエ豊富!? 東南アジアのクッキーたち
フィリピンからは口に含むとホロリと崩れる食感が魅力の「Polvorón(ポルボロン)」、シンガポールからはバタークッキー生地にパイナップルジャムを練り込んだ「Kueh Tarts / Pineapple Tarts(クエ/パイナップルタルト)」、インドからは小麦粉またはひよこ豆の粉に「ギー」と呼ばれる精製バターと砂糖、スパイスなどの材料を加えた「Laddus(インド風クッキー)」となっていました。東南アジアの国では、お祝い事の際にクッキーを贈ることも多いので、クッキーの種類も充実しています。
気になる「日本」のクッキーは?
日本からは「抹茶バタークッキー」が紹介されているのですが、これはちょっと違うような気が・・・。「FOOD52」は、国内の「クックパッド」のように料理好きな人たちが集まってレシピをシェアし合うサイトです。
そんなわけで「抹茶バタークッキー」を紹介していた日本人女性(アメリカで暮らす2世のようです)は、「日本人は抹茶が好き=抹茶クッキー」という発想になった模様。「抹茶バタークッキー」誕生秘話には、切なく素敵なストーリーが隠されていました。英語ですが、胸にジーンとくるストーリーをぜひ。
大切な人と一緒にクッキーを焼いて過ごす休日・・・というのも、時には楽しいかもしれませんね。上手に焼けたら、普段からお世話になっている人たちにプレゼントしてみてはいかがでしょう? 世界にたったひとつの素敵なギフトになりそうです。
[FOOD52]
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