ドキッとしてしまう方言、可愛い方言、全国のおもしろ方言まとめてみました!

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Dec 22nd, 2015

自分の生まれた場所とは違う土地に行くと、あるいは異郷の人と話をすると、「え?」と思わず聞き返してしまう瞬間がありますよね?

もちろん方言の話ですが、あらためて聞き直してみるとその意味の違いに驚かされたといった経験、誰しもあるはず。

「だいてやる」は「おごってやる」で「さげる」は「持ち上げる」?全国のおもしろ方言

そこで今回は全国の面白い方言をまとめてみました。プラスしてその地方に暮らす人にその方言が本当に使われているかも確かめてみましたので、ぜひともチェックしてみてください。

1:ドキッとしてしまう方言

「だいてやる」は「おごってやる」で「さげる」は「持ち上げる」?全国のおもしろ方言

最初に紹介する方言は、ドキッとしてしまう方言です。

「ドキッとしてしまう方言?」と疑問に感じる人も居るかもしれませんが、実は筆者が暮らしている富山には、たくさんドキッとしてしまう方言があります。例えば、

「ちんちんかく」

筆者が最初に富山に来たときに、高齢の女性から、

「そんな、ちんちんかいてないで」と言われて、ドキッとした覚えがあります。意味は「正座をする」ですね。その他、

「だいてやる」
「はんごろし」

なども富山弁。「だいてやる」は特に有名で意味は「おごってやる」ですね。「はんごろし」は「おはぎ」だとか。

周りのさまざまな年代の富山県民に聞いてみると、「若い人は使わんちゃ」との回答でしたが、言われたらドキッとしてしまいますよね?

2:響きがかわいらしい方言

「だいてやる」は「おごってやる」で「さげる」は「持ち上げる」?全国のおもしろ方言

なんだか意味が分からないけど、響きがかわいい言葉ってありますよね? 外国語でも同じですが、調べてみると佐賀県にかわいらしい響きの言葉がたくさん見つかりました。例えば、

「とんこづく」

なんだかかわいくないですか? 「どうぞ、こづき回してください」と両手を広げたくなりますが、意味は「調子にのる」だとか。他には恥じらいを込めて言う、

「ちゃーがつかー」

意味は「恥ずかしい」ですね。佐賀県在住の友人に知っているか聞いてみたところ、「まあ普通に使う」と標準語で教えてくれました。

3:意味が全然違う方言

「だいてやる」は「おごってやる」で「さげる」は「持ち上げる」?全国のおもしろ方言

最後は意味が全く変わってしまう方言。これは知らずに言われたら戸惑ってしまいますよね。例えば、

「さげる」(広島)
「なおす」(関西)
「あまい」(北海道)

意味は何だと思いますか?

「さげる」→ 持ち上げる
「なおす」→ 片付ける
「あまい」→(みそ汁などの味が)薄い

といった意味になるとか。

各地域に住む友人に確かめたところ、聞いたことないという意見もあれば、知っているし使うという意見も。いずれにせよこの手の方言は意味が真逆になりますので、要注意ですね。

以上、全国の珍しい方言をまとめました。もちろんですが、まだまだ方言は山のようにあります。調べてみると面白いですよね。「そういえば、最近あまり方言を話してないなあ」と思った方、今年の年末年始は、久しぶりに帰省してみるのもいいかもしれませんね。

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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