NYCには、メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)、近代美術館(The Museum of Modern Art)、グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)など、多くの美術館がありますが、いずれも観光客で満員。ゆっくりと見ることができず、人疲れしてしまうことが多いのです。
今回あなたにお薦めしたいのは、ブルックリンにある美術館、Brooklyn Museum。ブルックリンで一番大きな公園“プロスペクトパーク(Prospect Park)”の一角にあります。
NYで2番目に大きい美術館は広々としていて、ブルックリンらしい緩やかな空気が流れます。観光客はほとんどいないので、ゆっくりアートに触れるにはぴったりの場所と言えるでしょう。約150万点の美術品を所蔵しているそうです。
(C) Sara Aoyama
エジプト古代文明のコレクションが有名
ブルックリン美術館では、エジプト・コレクションが充実しているとのことで、今回はこちらを見てきました。美術館の3階にあります。
棺に入れる人形、アクセサリー、ミイラ等が展示されていました。ミイラは眠りを妨げないよう照明を落としたエリアにいて、ちょっと怖かったですよ(汗)。
(C) Sara Aoyama
平日の午後、訪れているのは、研究課題で先生に引率されている小学生や中学生たち。座り込んで、ノートに書き留めたり、模写したり。アメリカの美術館で良く見かける、好きな光景です。
(C) Sara Aoyama
ただのんびり過ごす
自分の好きな作品を見て感動するのも良いのですが、緩やかに流れる時間を楽しむのも良いものです。広い美術館で、あの作品はどこ、次はどの階、と走り回るのは大人にはふさわしくない気がします。
NYCで生きていると、次は何をしなきゃいけないと追われる生活で、いつも急ぐことに疲れていました。そんな時、長い長い年月を経てきた美術品が、そんなにあくせくするなよと語りかけ、静かな時間を与えてくれた気がします。
(C) Sara Aoyama
スペーシャスな空間が落ち着く
ブルックリン美術館の魅力は、天井が高く、自然光が入ること。閉塞感がないため、作品を見ていて、ゆったりした気持ちになれます。
この日、ホールではパーティが行われるようでした。
(C) Sara Aoyama
トレンドにアンテナを張った展示会やイベント
ブルックリンらしく、トレンドを意識した魅力的な展示会やイベント。過去には、ハイヒール Killer Heels 展、早逝したバスキア の個展など。3月13日までは、Coney Island 展が行われています。
“2013 BEAT Festival” Opening Night
Sept 12, 2013, Brooklyn Museum
“Faile” JULY 10–OCTOBER 4, 2015
毎月第一土曜日は、Target First Saturdays
アメリカの大手スーパー“ターゲット(Target)”がスポンサーとなり、午後5時から11時まで無料で入場することが出来ます。DJやバンドの音楽を楽しめたり、映画が上映されるなどかなり充実。毎回テーマが異なります。
■
Target First Saturdays from 5 to 11 p.m.
Target First Saturdays and enjoy engaging and eclectic free art and entertainment programs every month (except September)
「日常生活に疲れちゃったなあ」、「リフレッシュしたいなあ」なんて思うとき、ぜひ足を向けてください。きっと、ゆったりした気分になれますよ。
美術館近くには、日本庭園があるブルックリン植物園(Brooklyn Botanical Garden) もあります。
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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