長崎ランタンフェスティバル
横浜、神戸に並び、日本三大中華街のひとつとして知られる長崎の中華街では、毎年2月に「長崎ランタンフェスティバル」が開催されます。
ランタンフェスティバルは中国のお祝いで、旧暦の正月に当たります。中国では1月1日のお正月よりも、旧正月を盛大にお祝いする習わしがあるそうで、中華街のある長崎でも、旧正月に合わせてランタンフェスティバルが行われるようになりました。
輝く冬の夜のお祭り
ランタンフェスティバルの特徴はなんといっても、光の美しさにあります。冬の夜に色とりどりのランタンが浮かぶ風景は、心が震えるほど美しく、幻想的。お祭り期間中は、なんと1万5000個ものランタンが灯されるそうです。
光のオブジェが美しいお祭りといえば青森のねぶた祭りを思い出しますが、あちらが和風なら、こちらは中華風といったところでしょうか。日本なのに日本でないような不思議な景色に魅了され、毎年多くの人が集まり、感動の声を上げています。その人気は年々高まり、今では100万人を超える観光客が訪れるそうです。
ランタンのまばゆい光で、夜だというのに、街全体が明るく華やかに輝きます。イルミネーションのストレートで鮮やかな光とは違い、ランタンはぽうっと空気を包み込むような光り方。寒い夜なのに、何だか温かい気がするのは、そんなランタンの光が心を癒してくれるからなのかもしれません。
あの眼鏡橋で有名な、中島川周辺にも数々のランタンが下げられます。
川の水面が鏡のようになり、そこにランタンの光が反射して、上からも下からも光が洪水のようにあふれます。まるで光の中を歩いているようで、ふわふわとした夢見ごごこちの気分。デートで行っても盛り上がりそうですね!
年に一度、長崎の街が幻想的な光で彩られるランタンフェスティバル。今年の開催期間は、2月8日~2月22日となっています。お祭り期間中は、中華街に屋台が並び、中国にちなんだ皇帝パレードや、音楽やダンスなどのイベントも開催されます。長崎らしい異国情緒あふれるお祭りは、一見の価値ありです。
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