もうすっかり春の陽気ですね。アメリカ大陸の北西部にも少し遅めの春がやってきました。この近辺で楽しめる、今が見頃の花の絶景を3か所ご紹介します。
スカジットバレー
ワシントン州・シアトルの中心部から1時間半ほど北上すると、都会の喧騒が嘘のようにのどかな農村地帯が広がります。それがスカジットバレー。春になると辺り一面チューリップの絨毯に覆われます。
花が見頃を迎える4月には、毎年「チューリップ・フェスティバル」が開催され、100万人もの観光客が訪れるといいます。
赤、白、黄色・・・と童謡にも歌われる定番カラーはもとより、ピンクや紫などの珍しい品種も見られます。色とりどりのチューリップが広がる台地は、極彩色の絵巻物のようです。
アクセス | シアトルから車で約1時間半。バスツアーもあり |
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花の見頃 | 4月~5月 |
レーニア山
富士山そっくりの外見から、日系移民に「タコマ富士」と親しまれていたレーニア山。標高4392mにも及ぶカスケード山脈の最高峰は、冬は30m近く雪が積もる極寒の地ですが、夏季になれば高山植物が茂り、花々が咲き誇ります。格別美しいのは、南麓のパラダイスに広がる花畑。標高は1,650m。ふもとでは見られない高山の花々が可憐に咲き、背後にそびえたつ雄大なレーニア山と絶妙なコントラストを生み出します。
リフレクションレイクの、湖面に映る山も美しいものです。逆さタコマ富士といったところでしょうか。
アクセス | シアトルから車で3時間弱。バスツアーもあり |
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花の見頃 | 7月~9月 |
[レーニア山国立公園(Mount Rainier National Park)]
ブッチャートガーデン
カナダはブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリア郊外に、遠方からでも出かけていきたい庭園があります。カナダ国家史跡にも指定されているブッチャートガーデンです。園内は、サンケンガーデン(沈床庭園)、ローズガーデン、日本庭園、イタリアンガーデン、地中海庭園と5つのエリアに分かれていて、冬季以外は常に何かしらの草花が見頃を迎えています。
園内にはレストランやカフェもあり、夜はライトアップもされます。朝9時から夜10時(夏季のみ)まで年中無休で開演しているので、1日滞在して楽しみたい庭園です。
アクセス | シアトルから船とバスで約3時間半。ツアーもあり |
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花の見頃 | 5月~10月 |
[ブッチャートガーデン(Butchart Gardens)]
花の開花時期は今頃から、ものによっては10月まで続きます。美しい花々を見に、アメリカ北西部まで足を延ばしてみませんか。
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